本日、今月の通常号を配信しました。
昨夜は結局1時近くまで、ライダー・カップ開会式の中継を最後まで見てしまいました。
日本からは誰も参加できないので何にも報道されませんが、ライダー・カップは世界のゴルフ界ではサッカーのワールド・カップやオリンピックに匹敵する大イベントらしい。ヨットのアメリカズ・カップに似てますね。
2年に一度、アメリカとヨーロッパで交互に開催、双方12名ずつの代表が2人一組になってマッチ・プレーを3日間行い、勝敗を競うもの。勝った方にはライダーという人が寄贈した黄金のカップが与えられます。アメリカ側では全米各地を回ってますが、ヨーロッパ側ではほとんどイングランドで開かれ、スコットランドが1、2度あるだけ。通算36回めの今年初めてブリテン島以外で開かれる、というんで、アイルランドとしては国を挙げて準備をしたそうです。開会式にはメアリ・マカリース大統領も出席して歓迎の挨拶をしていました。
このカップの代表に選ばれることは大西洋両側のゴルフ選手にとってはたいへんな名誉でもあり、また実力の証でもあるそうな。アメリカ側でタイガー・ウッズ(出場選手中、ぼくでも名前を知っていた唯一の存在)が、がちがちに緊張していた様子なのが印象的でした。ここ2回連続してヨーロッパ側が勝っていて、今年はカップ奪還のプレッシャーが強いのかもしれません。ウッズは初日最初の組で回るトップ・バッターにも指名されてました。
ヨーロッパ側はUK、スペイン、スウェーデンなどからの代表で、アイルランド選手も3人ほどいるらしく、名前が呼ばれると大歓声があがってました。マカリース大統領が挨拶で、人口当たりのゴルフ・コースの数では世界一とか言っていたような。ヨーロッパ側のキャプテンは小柄なウェールズ人で、大会史上3人目のウェールズ人キャプテンであることを誇りに思うと言っていました。
参加各国の国旗掲揚ではEUの旗も掲げられてましたが、その時演奏された「国歌」がベートーヴェンの〈歓喜の歌〉でした。国旗を揚げたのは陸軍士官学校の生徒たちということでしたが、この時の号令がアイルランド語だったのは、当然とは言えちょっと感激。
で、肝心のドーナルたちですが、ステージに出ずっぱりで、司会が出てくる前から演奏がもう始まっていて、それもいかにもドーナルらしい曲。主催者側としては「音楽の国」を強調したいようで、開会式冒頭にわざわざ今日の音楽の作曲はドーナル・ラニー、我が国最高のミュージシャンの一人、と紹介されてました。
音楽関係のメインのアトラクションは前半に集中していて、四つあったと思います。最初がこの開会式のためにドーナルが作ったメイン・テーマ、次がリアム・オ・フリンによるイルン・パイプ演奏、カーラ・ディロンとイアルラ・オリオナードによる〈Gillie Mor〉、最後がカルロス・ヌニェス。舞台をさらっていったのは例によってカルロスで、観客も手拍子でノッテいました。
カーラは妊娠6ヶ月ぐらいのはずで、さすがにそう思って見るとお腹はふくらんでました。それでもかわいい(^_-)。オリオナードは髪を短くしていて、そうなると冴えないおっさん。
バンド・メンバーはナリグ・ケイシーとマーティン・オコナー、グレアム・ヘンダースンはわかったんですが、ギターが誰だかわからず。パーカッションも見えませんでした。カルロスの時に大太鼓を叩いていた一人はシュルシャのような気がします。
その他ストリングス隊とクラシックの混声合唱隊、ブラス・セクションで、総勢なんだかんだで100人近くいたんじゃないでしょうか。ストリングスと合唱は別に指揮者がいました。カルロスの時には大太鼓が二人にバゥロンが十名近く、加わってました。
ドーナルは中央で、だいたいは立ってブズーキを弾いてました。リアム・オ・フリンの時には傍らに座ってギター伴奏。
アトラクションとしてはこの他に、名前を忘れたモダン・ダンスのカンパニーによる「ケルズの書」を表現したダンス・パフォーマンス。これも総勢数十名、吊りも含むかなりの大仕掛けで、なかなか見せました。伴奏はドーナルたちがやっていたようですが、映らないのではっきりわからず。
このダンサーたちは有名なカンパニーらしい。「リヴァーダンス」系が出てこなかったのは、ま、ひとつの見識ではありましょう。
後半は関係者の挨拶、選手の紹介と続いて、ドーナルたちステージ上のミュージシャンはほとんど出番なし。最後に代表選手がステージ中央の傾斜路を降りてグリーンに出るという趣向のところでまた演奏が始まり、そのまま閉会。この時も先ほどのカンパニーのメンバーらしい連中が、ステージ上と客席でパフォーマンスをしていました。司会者は「ゴルフ・パーティー」と呼んでました。
それにしてもドーナルたちバンドやブラス・セクションはまるで普段着の格好なのは、わざとやっているのか。今度会ったら聞いてみたくなりました。さすがにTシャツやスウエット姿は無かったですが。ナリグだけはロングのドレス姿。ストリングスと合唱隊はもちろん正装。
というわけで全部でほぼ1時間。世界でゴルフとアイリッシュ・ミュージックと両方に関心がある人がどれくらいいるのかと思ったりもしました。ゴルフにしか興味のない人は、なんであんなに音楽が使われているのか、と疑問に感じたかもしれません。
どなたか、録画しておられる方がおられれば、編集部までご一報ください。(ゆ)
昨夜は結局1時近くまで、ライダー・カップ開会式の中継を最後まで見てしまいました。
日本からは誰も参加できないので何にも報道されませんが、ライダー・カップは世界のゴルフ界ではサッカーのワールド・カップやオリンピックに匹敵する大イベントらしい。ヨットのアメリカズ・カップに似てますね。
2年に一度、アメリカとヨーロッパで交互に開催、双方12名ずつの代表が2人一組になってマッチ・プレーを3日間行い、勝敗を競うもの。勝った方にはライダーという人が寄贈した黄金のカップが与えられます。アメリカ側では全米各地を回ってますが、ヨーロッパ側ではほとんどイングランドで開かれ、スコットランドが1、2度あるだけ。通算36回めの今年初めてブリテン島以外で開かれる、というんで、アイルランドとしては国を挙げて準備をしたそうです。開会式にはメアリ・マカリース大統領も出席して歓迎の挨拶をしていました。
このカップの代表に選ばれることは大西洋両側のゴルフ選手にとってはたいへんな名誉でもあり、また実力の証でもあるそうな。アメリカ側でタイガー・ウッズ(出場選手中、ぼくでも名前を知っていた唯一の存在)が、がちがちに緊張していた様子なのが印象的でした。ここ2回連続してヨーロッパ側が勝っていて、今年はカップ奪還のプレッシャーが強いのかもしれません。ウッズは初日最初の組で回るトップ・バッターにも指名されてました。
ヨーロッパ側はUK、スペイン、スウェーデンなどからの代表で、アイルランド選手も3人ほどいるらしく、名前が呼ばれると大歓声があがってました。マカリース大統領が挨拶で、人口当たりのゴルフ・コースの数では世界一とか言っていたような。ヨーロッパ側のキャプテンは小柄なウェールズ人で、大会史上3人目のウェールズ人キャプテンであることを誇りに思うと言っていました。
参加各国の国旗掲揚ではEUの旗も掲げられてましたが、その時演奏された「国歌」がベートーヴェンの〈歓喜の歌〉でした。国旗を揚げたのは陸軍士官学校の生徒たちということでしたが、この時の号令がアイルランド語だったのは、当然とは言えちょっと感激。
で、肝心のドーナルたちですが、ステージに出ずっぱりで、司会が出てくる前から演奏がもう始まっていて、それもいかにもドーナルらしい曲。主催者側としては「音楽の国」を強調したいようで、開会式冒頭にわざわざ今日の音楽の作曲はドーナル・ラニー、我が国最高のミュージシャンの一人、と紹介されてました。
音楽関係のメインのアトラクションは前半に集中していて、四つあったと思います。最初がこの開会式のためにドーナルが作ったメイン・テーマ、次がリアム・オ・フリンによるイルン・パイプ演奏、カーラ・ディロンとイアルラ・オリオナードによる〈Gillie Mor〉、最後がカルロス・ヌニェス。舞台をさらっていったのは例によってカルロスで、観客も手拍子でノッテいました。
カーラは妊娠6ヶ月ぐらいのはずで、さすがにそう思って見るとお腹はふくらんでました。それでもかわいい(^_-)。オリオナードは髪を短くしていて、そうなると冴えないおっさん。
バンド・メンバーはナリグ・ケイシーとマーティン・オコナー、グレアム・ヘンダースンはわかったんですが、ギターが誰だかわからず。パーカッションも見えませんでした。カルロスの時に大太鼓を叩いていた一人はシュルシャのような気がします。
その他ストリングス隊とクラシックの混声合唱隊、ブラス・セクションで、総勢なんだかんだで100人近くいたんじゃないでしょうか。ストリングスと合唱は別に指揮者がいました。カルロスの時には大太鼓が二人にバゥロンが十名近く、加わってました。
ドーナルは中央で、だいたいは立ってブズーキを弾いてました。リアム・オ・フリンの時には傍らに座ってギター伴奏。
アトラクションとしてはこの他に、名前を忘れたモダン・ダンスのカンパニーによる「ケルズの書」を表現したダンス・パフォーマンス。これも総勢数十名、吊りも含むかなりの大仕掛けで、なかなか見せました。伴奏はドーナルたちがやっていたようですが、映らないのではっきりわからず。
このダンサーたちは有名なカンパニーらしい。「リヴァーダンス」系が出てこなかったのは、ま、ひとつの見識ではありましょう。
後半は関係者の挨拶、選手の紹介と続いて、ドーナルたちステージ上のミュージシャンはほとんど出番なし。最後に代表選手がステージ中央の傾斜路を降りてグリーンに出るという趣向のところでまた演奏が始まり、そのまま閉会。この時も先ほどのカンパニーのメンバーらしい連中が、ステージ上と客席でパフォーマンスをしていました。司会者は「ゴルフ・パーティー」と呼んでました。
それにしてもドーナルたちバンドやブラス・セクションはまるで普段着の格好なのは、わざとやっているのか。今度会ったら聞いてみたくなりました。さすがにTシャツやスウエット姿は無かったですが。ナリグだけはロングのドレス姿。ストリングスと合唱隊はもちろん正装。
というわけで全部でほぼ1時間。世界でゴルフとアイリッシュ・ミュージックと両方に関心がある人がどれくらいいるのかと思ったりもしました。ゴルフにしか興味のない人は、なんであんなに音楽が使われているのか、と疑問に感じたかもしれません。
どなたか、録画しておられる方がおられれば、編集部までご一報ください。(ゆ)
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