東京・中野のフジヤエービックが「正規輸入」を発表したポータブル・ヘッドフォン・アンプ Go-Vibe V5 は、予約が殺到して、メーカーの生産能力を大きく超えてしまったため、「正規輸入」ができなくなったそうです。

 で、結局「並行輸入」という形、つまり故障等の際のサポートがない形になるらしいですが、ならば直接買った方がまた安くなります。ぼくは Paypal で払いましたが、送料入れて1万円でおつりが来ました。

 むしろ、最適とされる電池 9P の 9v、それもよくある 8.4v のものではなく、9.6v のもの、さらにできれば 230mAh がベスト、という指定ですが、この電池と充電池を買うので同じくらい出費しました。しかも結局アメリカ製しかなかったので、充電池は買ってみたものの、日本で使えるのか、自信がありません。アメリカ国内向けの 110v 用なんですけど、大丈夫なんでしょうか(爆)。ちなみに買ったのはアメリカの Maha というメーカーのウェブ・サイト直販です。

 この辺も「正規輸入」となれば、日本向けに調整した充電池付きで電池も販売してくれるのではないかと期待したんですけど、こうなるとちょっと無理そうです。

 このアンプのメーカーはカナダですが、たぶん個人でやっているガレージ・メーカー。それも、これで食べているわけではなくて、副業なんじゃないかと、勝手に推測してます。部品も全部既製品で、だからこんな安くできるんでしょう。買ってからもう少し薄くならないのかと聞いたら、9P の電池が入るケースでもっと薄いのは高いのだそうです。この値段に抑えるならこの厚さもしかたない。

 となると、それにしても、どうしてこういう製品が国内では無いのでしょうかねえ。日本にも少数の愛好者向けのガレージ・メーカーはあるみたいですが、ぼくが見るかぎりではどこも「高級品」指向で、ばか高い。それで食べようとするとそうなってしまうのかもしれませんが、半分道楽で、いわばこづかい稼ぎにやる人がいないもんなんでしょうか。これから隠居する団塊世代から出てくるのを期待しますか。

 回路設計は苦手だが、ハンダ鏝なら得意、みたいな人は結構いるんじゃないかと思いますが、例えばこのメーカーと契約して、国内向けに個人でライセンス生産してくれれば、定価9,800円でその人も販売店もユーザーもみんな「ウインウイン」、というぐあいにいかないもんでしょうか。 (ゆ)