尺八と口琴のセッションという、面白そうなライヴがあります。

 Kokoo や虚無僧尺八の演奏で知られる尺八の中村明一さんが、友人の口琴奏者、直川礼緒さんと東京・高円寺の「円盤」でセッションするそうです。

日時:06/10(日)19:00
会場:円盤(JR高円寺下車徒歩2分)Tel.03-5306-2937
参加費:1,500円(1ドリンク付)
問合せ・申込は、日本口琴協会

日本口琴協会のサイト

 口琴は西欧では Jewish harp または Jew's harp などと呼ばれ、口にくわえて演奏するシンプルきわまりない楽器ですが、ティン・ホイッスルと同じで、単純なだけに奥が深く、名人が演奏すると、あんな小さな楽器から出るとは信じられない音楽をかなでます。

 口の中が共鳴器となるため、人によって同じ音は二つとありませんし、また、これが正確な音、というものもないのだそうです。どんな音を、どんな風に出しても、かまわない。すべては演奏者次第。それだけに演奏者自身が人となりを問われるわけです。

 メロディを奏でることも、抽象的な音を出すことも、自由自在。シンセサイザーでしか出せないと思われているような音があっさり出たりします。

 こういう楽器が尺八とからむとなると、どういうことになるのか、見当もつかない。スリル満点のライヴになるでしょう。

 直川さんは口琴協会の代表でもあり、世界でも有数の口琴奏者の1人です。上記協会のサイトで売っている『口琴のひびく世界』は直川さんの口琴歴の回想録でもあり、世界各地の口琴の紀行でもあります。名著です。CDも付録についていて、聞応えがあります。


 ま・こ・と・に残念ながら、この日はチーフテンズ日本ツアーの最終日で、あたしはそちらへ行かねばなりません。再演、熱望!(ゆ)