出てしまっただよー。タイムドメイン式のイヤフォン

 昔、もう5年ぐらい前か、初めてタイムドメイン・ミニの実力を思い知らされた時、
これならばと、ヘッドフォンは作らないのかと聞いたことがある。
実は試作品はできている、
いずれ出すかもしれないが、いつになるかはわからない
という返事だった。

 ところがその後ずいぶんたって、公式サイトの掲示板で、
確かに試作品はあるが、ヘッドフォンの必要性を感じないから商品化しない、
と由井社長が発言していてがっくりしたことがある。

 ボザールが新製品を出したのを見て、
これあひょっとすると、ヘッドフォンかイヤフォンを出してくれるかも、
問合せてみようかどうしようか、
と迷っていたのだ。

 ひとつにはタイムドメイン式の製品が出てしまうと、そこで終わってしまうからである。
タイムドメインはいわば「究極の」オーディオ製品なので、
これを買ってしまうと、
もう機械を変えて「音が変わる」楽しみは味わえなくなるのだ。
タイムドメイン式のスピーカーは現在全部アンプ付で売られているから、
後は入り口、アンプにつなぐまでのところしか変えようがない。

 ところが、こちらも現在 iPod という回答が出てしまっている。

 ほとんど唯一、ヘッドフォン、イヤフォンとヘッドフォン・アンプは
これまでタイムドメイン式がなかったから、
機械を変えると音も変わる楽しみが味わえた。

 とはいえ、今愛用している Yuin PK3 にしても、KOSS KSC75 にしても、
サウンドの傾向としてはやはりタイムドメイン式に近い。
密閉式の Westone は当然ぜんぜん違うけれど、
音のナチュラルさの点では、やはりエティモティックなどよりは
PK3 や KSC75 に多少近いだろう。
K701 も理想とする音の方向は同じ気がする。

 だから、向こうで勝手に作るならば、
それを待ってみようという気になっていた。

 そしたら、あなた、出てしまったではないか。

 ダブル・フランジはまだ試したことがないので、
念のため、他のイヤチップとの互換性があるかどうか、
問合せしている。

 ああ、しかし、買ってしまいそうだなあ。

 とはいえ、こうなると、イヤフォンだけでなく、
ひょっとするとフルサイズのヘッドフォンも出してくるんではないか
と疑心暗鬼にかられる。
それを待つべきか。(ゆ)