昔吉祥寺、今年正月から世田谷・三軒茶屋に
舞台を移して続いているユニークな月刊イベント、
ウィンズ・カフェにまた出させていただくことになりました。
今度は来年2月17日(日)。
13:30開場、14:00スタートです。
何をやるかといえば、例によってレコードをかけ、
今回は映像も少しごらんいただけると思いますが、
要するにディスク・ジョッキーです。
テーマはイングランド!
今のところのタイトルはまだ仮題なんですが
「エキゾティック・イングランド
――遅れてきたワールド・ミュージック」
21世紀に入って、イングランドの伝統音楽が盛りあがってきています。
アイリッシュ・ミュージックをはじめとする
ケルト系伝統音楽の盛上りに影響されてのことですが、
一方で、それは1970年代以降の、
イングリッシュ・カントリー・ダンス・リヴァイヴァルの流れを引継いだものでもあります。
かつて植民地として支配したアイルランドやスコットランド、ウェールズなどが、
イングランドによる政治的経済的支配をくぐり抜けて受けついできた独自の文化をテコに、
世界的な存在感を飛躍的に大きくしているのと対照的に、
政治や経済では支配していたはずのイングランド自身が、
自分たちの文化を、
自分たちは何者なのかを、
見失っていたのでした。
ケルト系伝統音楽の隆盛を見て、
そのことに気づかされたイングランドの人びとは、
あらためて自分たちの足下の音楽を見直しはじめました。
見直してみれば、
そこには1950年代以来のフォーク・リヴァイヴァルの流れがあり、
すぐれた音楽家がすばらしい音楽を展開していたのでした。
とりわけ1970年代前半に始まった、
イングリッシュ・カントリー・ダンス・リヴァイヴァルは、
ケルト系とは違う、
モリス・ダンスをベースとした独自のダンスとその音楽を掘り起し、
展開してきています。
かつて、20世紀初めには消滅寸前にまで行ったモリス・ダンスは、
いまやイングランド全土でごく普通に踊られるようになりました。
イングランドのもうひとつの伝統はうたです。
そしてこの方面でも、
ウォータースン:カーシィ一族に代表されるシンガーたちが、
やはり独自の展開をしてきていました。
このふたつの流れは、
あるいは合流し、あるいは離れながら、
いまや、かつてない活発な動きを見せています。
ベテランにならんで、ごく若い世代の人びとが、
伝統音楽の世界に飛びこみ、すぐれた成果を挙げています。
英国のワールド・ミュージック雑誌 “fRoots” は、
世界一エキゾティックなワールド・ミュージックは
いまやイングランド音楽だと宣言しました。
彼らにとって、いわば最後に、
遅れてやってきたワールド・ミュージックが、
イングリッシュ・ミュージックだったのです。
では、そのイングランドの伝統音楽はいまどうなっているのか。
かつて渋谷百軒店のロック喫茶「ブラック・ホーク」で
「ブリティッシュ・トラッド」として発信された
1970年代のイングランド音楽から現在まで駆け足で概観した後、
いまの、沸騰するイングランド音楽を聴き、見ていただこうと思います。
ということで、
来年2月は、東京は三軒茶屋の「ウインズ・カフェ」で、
現在最先端のイングランド音楽にひたろう。\\(^^)//(ゆ)
舞台を移して続いているユニークな月刊イベント、
ウィンズ・カフェにまた出させていただくことになりました。
今度は来年2月17日(日)。
13:30開場、14:00スタートです。
何をやるかといえば、例によってレコードをかけ、
今回は映像も少しごらんいただけると思いますが、
要するにディスク・ジョッキーです。
テーマはイングランド!
今のところのタイトルはまだ仮題なんですが
「エキゾティック・イングランド
――遅れてきたワールド・ミュージック」
21世紀に入って、イングランドの伝統音楽が盛りあがってきています。
アイリッシュ・ミュージックをはじめとする
ケルト系伝統音楽の盛上りに影響されてのことですが、
一方で、それは1970年代以降の、
イングリッシュ・カントリー・ダンス・リヴァイヴァルの流れを引継いだものでもあります。
かつて植民地として支配したアイルランドやスコットランド、ウェールズなどが、
イングランドによる政治的経済的支配をくぐり抜けて受けついできた独自の文化をテコに、
世界的な存在感を飛躍的に大きくしているのと対照的に、
政治や経済では支配していたはずのイングランド自身が、
自分たちの文化を、
自分たちは何者なのかを、
見失っていたのでした。
ケルト系伝統音楽の隆盛を見て、
そのことに気づかされたイングランドの人びとは、
あらためて自分たちの足下の音楽を見直しはじめました。
見直してみれば、
そこには1950年代以来のフォーク・リヴァイヴァルの流れがあり、
すぐれた音楽家がすばらしい音楽を展開していたのでした。
とりわけ1970年代前半に始まった、
イングリッシュ・カントリー・ダンス・リヴァイヴァルは、
ケルト系とは違う、
モリス・ダンスをベースとした独自のダンスとその音楽を掘り起し、
展開してきています。
かつて、20世紀初めには消滅寸前にまで行ったモリス・ダンスは、
いまやイングランド全土でごく普通に踊られるようになりました。
イングランドのもうひとつの伝統はうたです。
そしてこの方面でも、
ウォータースン:カーシィ一族に代表されるシンガーたちが、
やはり独自の展開をしてきていました。
このふたつの流れは、
あるいは合流し、あるいは離れながら、
いまや、かつてない活発な動きを見せています。
ベテランにならんで、ごく若い世代の人びとが、
伝統音楽の世界に飛びこみ、すぐれた成果を挙げています。
英国のワールド・ミュージック雑誌 “fRoots” は、
世界一エキゾティックなワールド・ミュージックは
いまやイングランド音楽だと宣言しました。
彼らにとって、いわば最後に、
遅れてやってきたワールド・ミュージックが、
イングリッシュ・ミュージックだったのです。
では、そのイングランドの伝統音楽はいまどうなっているのか。
かつて渋谷百軒店のロック喫茶「ブラック・ホーク」で
「ブリティッシュ・トラッド」として発信された
1970年代のイングランド音楽から現在まで駆け足で概観した後、
いまの、沸騰するイングランド音楽を聴き、見ていただこうと思います。
ということで、
来年2月は、東京は三軒茶屋の「ウインズ・カフェ」で、
現在最先端のイングランド音楽にひたろう。\\(^^)//(ゆ)
コメント
コメント一覧 (4)
ぜひぜひ、出向きたいと思いますが、それにしても先の日程なので、なんとかそれまで生き延びるのがまず先決か…。
もっとももどってきたところは前と同じところではなく、少し先になっているわけです。
鬼が笑うかもしれないけれど、3ヶ月半後ですから、まあ、おたがい生きてるんじゃないでしょうか。地震でもないかぎり(爆)。
僕はこの10年を超えて、どうもトラッド、それも日本及び米国に後押しされたアイリッシュ音楽の無闇な隆盛?にすっかり気圧されて、日常と同様にわずかな宝物、イングランドのカントリー・サイドに生まれた音たちとともに、片田舎に安穏に潜んでいたのですが・・・そうですか、フォークルーツ誌なるものまでがイングランドなどと言い始めておるのですか。彼の雑誌のルーツは南イングランドにあったはずなのに、僕が購読を止める頃には手を広げることばかりに精出しているように見えてたのにね。
2月、森さんにも誘われました。もし、出向くことができたら、20年ぶり以上になるのでしょうね。
えーとこの前お目にかかったのは、いつだろ、そちらにお伺いした時?
fRootsもイングランドをまったく見捨てたわけではなかったですがね、やはり、他の方がはるかに面白かったのでしょう。
最近のイングランドは、ケルト諸国とは違って、過去のしがらみが無い分、好き勝手をやってる感じです。かつてとは様変わりしてますんで、かならずしもお気に召すかどうかは保証のかぎりにあらず(^_-)。なにせ、あのサイモン・エマースンまでが手を出してます。
来られるようでしたら、うまい酒でもお願いします。ウィンズ・カフェは完全持ちより制なので。(爆)