昨年6月に亡くなったピーター・ケネディの残した膨大な資料が
整理・公開されることになったそうです。

 ピーター・ケネディは長年ブリテン、アイルランドの伝統音楽を自らフィールド録音する他、
各種の音声資料や文献の収集を続けていました。
その一端はアラン・ロマックスと共同で出した《FOLK SONGS OF BRITAIN》のシリーズや、
かれが経営していた Folktrax からのアルバムとしてリリースされ、
また巨大な歌集 FOLKSONGS OF BRITAIN AND IRELAND としてまとめられていますが、
まだ未公開のものもたくさんあります。

 夫人も今年初めに亡くなったため、
息子さんかな、デヴィッド・ケネディさんを中心としたグループが
資料の整理・公開のために活動していました。

 その活動が実って、一応の手配がすんだそうです。

 約3,000冊の図書、
ピーター・ケネディの日記、
市販録音のコレクション
(SP約3,000枚、LP約3,000枚、CD/DVD約500枚など)は、
The Halsway Manor Societyに寄贈され、
整理の上、公開されます。

 フィールド録音のテープは
大英図書館音声資料室(The British Library Sound Archive)が保管し、
整理の上、後日、一般公開されます。

 また、トピック・レコードが来年、創立70周年記念事業として、
そのうち商業ベースに乗ると判断したものをリリースします。

 ピーター・ケネディの仕事のやり方には批判もありますが、
収集家として大きな存在であることは確かで、
図書館等で一般公開されるのはめでたい。


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