日本METに Jupity301 を聞きに行ってきました。
結論から言うと、
タイムドメイン・サウンドのファンで
Yoshii 9 を持っていない人は全員が
買わねばならなくなるにちがいない。
もちろん、物理的経済的あるいは心理的事情で
どうしても買えない方は多々おられると思いますが、
そういう条件が克服されたと仮定しての話です。
たとえば小生はいま現在、経済的事情で買うことができません。
売払おうにもベンツは持っていないし、
質に入れようにも、かみさんはミンクのコートを持っていません。
カードローンの利息はいくらだ、と計算しはじめている自分を発見して、
いかんいかんと手を叩いている始末ですが、
しかし、この価格は安いです。
実力からすると最低でも2倍、
正直にいえば3倍の値段が妥当でしょう。
ほかのオーディオ製品と比べるのはあまり意味がないと思うので、
タイムドメイン世界に話を絞ってですが、
Yoshii 9 の値段に対してそれだけの価値はあります。
つまり、それくらい迫っているということであります。
ただし、Jupity には「クラフト・シリーズ」は(まだ)ないわけですが。
実物を見ると、
Marty101 よりずいぶん大きい感じがします。
背が高いのと、
脚部が大きく、
しっかりしているためでしょう。
この脚もポイントのひとつだそうで、
安定性が飛躍的に良くなった結果がサウンドにも現われているそうです。
実際、はじめテーブルの上において聞かせていただいたのですが、
こちらの方がいいんですよと床(絨毯敷き詰め)に下ろした途端、
もう元にもどせなくなりました。
台に載せるのなら、
それなりに振動対策をほどこしたものを持ってきたいところです。
スピーカー・ユニットは Marty とまったく同一だそうで、
違うのは、
胴体の材質(プラスティックからアルミ)と
構造(張り合わせから一体成形)、
内部でのユニットの固定方法と
胴体の容積、
それに脚部。
むしろここで初めて、
このユニットの実力が発揮されているということでしょうか。
まずわかるのは低域の余裕で、
ということは当然高域も余裕をもって伸びています。
打楽器などで高音の余韻がほんとうにきれいに消えてゆきます。
ルース・アンダーウッドのビブラフォンの美しさにはただため息。
そしてヴォーカルが良く前に出てくれます。
うっかりすると伴奏が後ろに引込むぐらい。
スーザン・マッキュオンや Ria Soemardjo の声の倍音が快い。
大島保克さんの声も倍音がはいってるんですねえ。
そして細部再現のすごさ。
もともとこれはタイムドメインの得意技ですが、
それがまた、これ以上細かく再現してくれても、
こっちの耳がついていけないよ、という感じ。
スーザン・マッキュオンの《BLACKTHORN》の冒頭、
アイルランド語の細かい発音、というよりも、
スーザンの唇や舌の動きまでみえる気がします。
田村拓志さんの新作では、うわあ、装飾音が全部「見える」。
ぼくはフィドラーでもないのに。
何度も繰りかえしていますが、
こういう細部は、
聞こうと神経を集中してようやく聴き取れるのではありません。
自然に向こうから聞こえてくるのです。
音楽を演奏している方が聞けば、
ぼくなどより何倍も細かい細部が、
文字通り手にとるようにわかるでしょう。
実際、ギターの手の動きがよくわかると、
その場で買っていかれたベテランのロック・ミュージシャンもおられたそうです。
こうなるとサウンド・ステージが広々としているのも当然で、
ライナー&シカゴ響の《シェヘラザード》はむしろ予想通り。
驚いたのはザッパです。
《IN NEW YORK》をかけた途端、のけぞりました。
眼の前にステージがあるのです。
脇のほうで、観客の口笛があざやかに響きました。
ああ、ザッパはこんなにも良い音で録っていたのか、
とあらためて感嘆しました。
いや、むしろこれまで
「あんな貧弱な再生で聞いていて、もうしわけございません」
と平伏したくなりました。
そんな具合で、
2時間近くの間、
あれこれ勝手に聞かせていただき、
これはもう買うっきゃない、
と決心をかためる他なかったわけです。
ああ、なにか売れるものはないか(爆)。
最後に、
愛機 Go-Vibe 5 を経由してつないでみました。
これまでは全部 iPod touch への直刺しです。
それでこのクオリティなのです。
(ファイル・フォーマットは Apple lossless か AIFF 48KHz)
で、ヘッドフォン・アンプを通してみたらどうか。
この音には、Marty や Jupity を作られたエンジニアの栗田さんも唸りました。
ひょっとすると、将来、
タイムドメイン式ポータブル・ヘッドフォン・アンプが登場するかもしれません。
それに、ヘッドフォン・アンプをお持ちの方は、
ライトやミニ、ひょっとすれば Yoshii 9 もつないでみると、
新しい世界が開ける可能性があります。
ヘッドフォン端子のあるプリ・アンプでも大丈夫かも。
現在のぼくのリスニング環境のメインは iPod です。
EarPhone M が登場してからは、
ますますデスクトップで聞く時間は少なくなっていました。
正直言って、ミニやライト、いや Marty でも、
BGM 的な使い方しかしていませんでした。
Jupity301 を聞くと、
これでもう一度全コレクションを聞き直したい、
これで音楽をひたすら延々と聴いていたい、
という気になります。
iPod + EarPhone M は外出用、モバイル用という
本来の用途に使われるようになるでしょう。(ゆ)
結論から言うと、
タイムドメイン・サウンドのファンで
Yoshii 9 を持っていない人は全員が
買わねばならなくなるにちがいない。
もちろん、物理的経済的あるいは心理的事情で
どうしても買えない方は多々おられると思いますが、
そういう条件が克服されたと仮定しての話です。
たとえば小生はいま現在、経済的事情で買うことができません。
売払おうにもベンツは持っていないし、
質に入れようにも、かみさんはミンクのコートを持っていません。
カードローンの利息はいくらだ、と計算しはじめている自分を発見して、
いかんいかんと手を叩いている始末ですが、
しかし、この価格は安いです。
実力からすると最低でも2倍、
正直にいえば3倍の値段が妥当でしょう。
ほかのオーディオ製品と比べるのはあまり意味がないと思うので、
タイムドメイン世界に話を絞ってですが、
Yoshii 9 の値段に対してそれだけの価値はあります。
つまり、それくらい迫っているということであります。
ただし、Jupity には「クラフト・シリーズ」は(まだ)ないわけですが。
実物を見ると、
Marty101 よりずいぶん大きい感じがします。
背が高いのと、
脚部が大きく、
しっかりしているためでしょう。
この脚もポイントのひとつだそうで、
安定性が飛躍的に良くなった結果がサウンドにも現われているそうです。
実際、はじめテーブルの上において聞かせていただいたのですが、
こちらの方がいいんですよと床(絨毯敷き詰め)に下ろした途端、
もう元にもどせなくなりました。
台に載せるのなら、
それなりに振動対策をほどこしたものを持ってきたいところです。
スピーカー・ユニットは Marty とまったく同一だそうで、
違うのは、
胴体の材質(プラスティックからアルミ)と
構造(張り合わせから一体成形)、
内部でのユニットの固定方法と
胴体の容積、
それに脚部。
むしろここで初めて、
このユニットの実力が発揮されているということでしょうか。
まずわかるのは低域の余裕で、
ということは当然高域も余裕をもって伸びています。
打楽器などで高音の余韻がほんとうにきれいに消えてゆきます。
ルース・アンダーウッドのビブラフォンの美しさにはただため息。
そしてヴォーカルが良く前に出てくれます。
うっかりすると伴奏が後ろに引込むぐらい。
スーザン・マッキュオンや Ria Soemardjo の声の倍音が快い。
大島保克さんの声も倍音がはいってるんですねえ。
そして細部再現のすごさ。
もともとこれはタイムドメインの得意技ですが、
それがまた、これ以上細かく再現してくれても、
こっちの耳がついていけないよ、という感じ。
スーザン・マッキュオンの《BLACKTHORN》の冒頭、
アイルランド語の細かい発音、というよりも、
スーザンの唇や舌の動きまでみえる気がします。
田村拓志さんの新作では、うわあ、装飾音が全部「見える」。
ぼくはフィドラーでもないのに。
何度も繰りかえしていますが、
こういう細部は、
聞こうと神経を集中してようやく聴き取れるのではありません。
自然に向こうから聞こえてくるのです。
音楽を演奏している方が聞けば、
ぼくなどより何倍も細かい細部が、
文字通り手にとるようにわかるでしょう。
実際、ギターの手の動きがよくわかると、
その場で買っていかれたベテランのロック・ミュージシャンもおられたそうです。
こうなるとサウンド・ステージが広々としているのも当然で、
ライナー&シカゴ響の《シェヘラザード》はむしろ予想通り。
驚いたのはザッパです。
《IN NEW YORK》をかけた途端、のけぞりました。
眼の前にステージがあるのです。
脇のほうで、観客の口笛があざやかに響きました。
ああ、ザッパはこんなにも良い音で録っていたのか、
とあらためて感嘆しました。
いや、むしろこれまで
「あんな貧弱な再生で聞いていて、もうしわけございません」
と平伏したくなりました。
そんな具合で、
2時間近くの間、
あれこれ勝手に聞かせていただき、
これはもう買うっきゃない、
と決心をかためる他なかったわけです。
ああ、なにか売れるものはないか(爆)。
最後に、
愛機 Go-Vibe 5 を経由してつないでみました。
これまでは全部 iPod touch への直刺しです。
それでこのクオリティなのです。
(ファイル・フォーマットは Apple lossless か AIFF 48KHz)
で、ヘッドフォン・アンプを通してみたらどうか。
この音には、Marty や Jupity を作られたエンジニアの栗田さんも唸りました。
ひょっとすると、将来、
タイムドメイン式ポータブル・ヘッドフォン・アンプが登場するかもしれません。
それに、ヘッドフォン・アンプをお持ちの方は、
ライトやミニ、ひょっとすれば Yoshii 9 もつないでみると、
新しい世界が開ける可能性があります。
ヘッドフォン端子のあるプリ・アンプでも大丈夫かも。
現在のぼくのリスニング環境のメインは iPod です。
EarPhone M が登場してからは、
ますますデスクトップで聞く時間は少なくなっていました。
正直言って、ミニやライト、いや Marty でも、
BGM 的な使い方しかしていませんでした。
Jupity301 を聞くと、
これでもう一度全コレクションを聞き直したい、
これで音楽をひたすら延々と聴いていたい、
という気になります。
iPod + EarPhone M は外出用、モバイル用という
本来の用途に使われるようになるでしょう。(ゆ)
コメント
コメント一覧 (3)
ロックもモノによってはいけます。ザ・バンドのリマスタされたものは、驚きました。ちょっとやり過ぎじゃないかとさえ思いました。上にも書いてますがザッパとか、70年代前半のストーンズとかも良いです。初期U2も。
ただ、ツェッペリンあたりは、バスドラとかをブーストしているようで、そういうものは合わないでしょう。パンクやグランジもむずかしいかな。
波多野さんも良いと思いますが、この頃、タイムドメイン式がほんとうに映えるのは、しぶい男性ヴォーカルではないかと思うようになりました。個人的な好みもありますけど。
Mも持ってます
jupityの音は明瞭で
素晴らしいの一言ですが
ジャンルは選びますね
映画鑑賞やテレビ鑑賞に
使用しています
良いものは良いですが
全てに絶賛は違いますね
イヤホンのMは
これだけあれば
他はいらないですね