やはり、従来のラインアウト・ケーブルでは対応していないんですね。iPhone と同じらしい。ALO Jumbo Cryo Dock も対応していないよ、とサイトに出ていました。

 つい先日からメインで使っていたのは DOCK STAAR. さんの DS-AUGpt で、これも従来タイプ。ひじょうに気に入っていたので残念。まだ、買ったばかりなので、コネクタ交換とかで対応してもらえませんかねえ。

 んで、やむなく、直刺しの音はどうだろうと聞いてみて、いや、ちょっとびっくりしました。明らかに音が良くなってます。もともと iPod は新製品が出るたびに音が良くなってきてましたが、今回はみごと。アンプを付ければもちろん違いはありますが、これまでのように、一度アンプを通した音を聞いてしまうとはずせなくなってしまうというのではありません。直刺しでも充分勝負できる。というより、音楽をきくのが楽しくなる音です、これは。少なくともぼくが聞いているような、アコースティックな楽器が多い、比較的小編成で、音をいじらないタイプの音楽は聞いていて楽しい。意識しなくても音楽に引きこまれます。

 ワールド系はアコースティックでも、ノイズ成分が重要な働きをする楽器がたくさんありますが、そういうものもちゃんと聞かせてくれます。ヴォーカルや弦楽器のふくらみもボディがしっかりして、艶があります。ついこないだ来日したフィンランドのハーモニカ・カルテット、スヴェングのリーダー、ヨーコ・クッハラのソロ《SAALAS》の4曲目〈Rakkolevää = Bladder Wrack〉は、ドラムスとダブル・ベースのリズム・セクションを背に、ハーモニカとフィドルが丁々発止とやりあう名曲ですが、この後半、フィドルが比較的低音で響きもたっぷりにうたうところ、惚れ惚れしました。余談ですが、このヨーコ先生のソロは、スヴェングとは別の角度からハーモニカの可能性を追求していて、共演者もすばらしく、傑作です。

 これは Apple Losssless で聴いてますが、MP3 などの圧縮音源でも音楽を聞く喜びは変りません。

 直刺しがこれだけ質が高くなると、アンプ・メーカーもおちおちしてられませんね。生半可なものでは、通しても違いがわからなくなるんじゃないかな。Go-Vibe Petite と Magnum はさすがにちゃんと違いがあります。やはり、見通しが良くなって、どんなに音が重なっても崩れません。ミニ・ミニ・ケーブルでヘッドフォン・ジャックからとっての試聴です。

 えーと、一応 MacBook からの転送は iPod touch 2G 付属のケーブルで、iPod はレゾナンス・チップの板版、RS-SQUARE に載せてやりました。この転送法についてはこちら

 CDからの取込ですが、これは iTunes 8 で解決してしまいました。詳しくはこちらをご覧ください。ぼくは今は単純に AIFF で取り込んで聞き、長期保存は原則 Apple Lossless にしています。

 MacBook 上の iTunes 8 での再生も、上記のサイトにある方法でやると、もう他に何も要らない。

 ALO の新製品を買う手もあるんですが、DOCK STAAR. さんに散財してしまった(^_-)ので、当面は直刺しで楽しむことにします。こうなると、アンプよりもこんど Apple が出す In-Ear Headphones が気になります。当然、iPod 用に調整してあるはずだし。(ゆ)