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初めて買ったCD・レコードは何ですか? に参加中!
というのは、ミュージシャンにインタヴューするチャンスがあると、最後に必ずする質問で、毎回かなり面白い答えが聞けます。同時に、その人の本質の一端もわかる。

 一方で、自分のことにあてはめてみると、あたらずといえども遠からず、でもありますな。わたくしが自分のカネで初めて買ったのは、たしか『サウンド・オブ・ミュージック』のサントラでありました。

 と思っていたのだが、よくみると映画は1965年公開なので、まだ小学生だから、LPなんか自分のカネで買えたはずがない。おそらく親が買ってくれたのでありましょう。

 とすると自分のカネで買った最初のレコードはホルストの『惑星』か、『2001年宇宙の旅』のサントラのどちらかになります。これはどちらもSFの洗礼を受けた後に買っているはずなので、1970年秋以降の話。『惑星』の存在を知ったのも『SFマガジン』の読者投稿欄に載った投書のひとつだったので、調べればより正確な時期はわかるかもしれません。たぶん『惑星』のほうが先だったんじゃないかな。

 今でこそ超人気曲ですが、手元のものはサー・エードリアン・ボールト指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団で、当時はこれを含めて二つしか録音はなかったと記憶します。とにかくよく聞きました。なので、筆者にとってはこれが標準的演奏。

 買った店はたぶん秋葉原・石丸電気のレコード・センター。高校生だったはずの筆者はすぐ隣に住んでいた母親の従弟にあたる兄さんに連れていってもらいました。あの頃はたぶんレコード店としての石丸の最盛期で、ビルひとつまるまるレコード店だったのに圧倒されたものです。

 西欧クラシックは今でも聞かないことはないけれど、あれからずいぶん遠くまで来たものだ、と思わずにはいられません。これまで聞いたミュージシャンたちのレコードにしても、後のキャリアの源としてなるほどと納得したのは例外でした。(ゆ)