の打ち合わせに、ひさしぶりに新宿のディスク・ユニオンに行く。腹案を見せて説明。特に問題なく、それでいきましょう、ということになる。

 基本的に、本のなかで触れられていながら付属CDには収録されていない音源や、本文の内容を補足する音源を聴いていただくことにする。ビデオもかけたいと思ったのだが、店内のモニタが聞く側よりもかける側に向いているので、ここでは音源だけにして、映像は年明けのピーター・バラカンさんのイベントで見ていただこう。ちょっと渋めのセレクションになった気もするが、ふだんあまり聞くこともないであろう音源に注目してもらいたいという意味もある。

 雑談で、今の若い人は案外ネットを使っていない、という話を聞く。アイリッシュ・ミュージックなどの情報をネットで検索して探すことのハードルが高いのだそうだ。ケータイでもインターネットを見ることは少ないようでもある。なかにはケータイに依存するあまり、パソコンをよく使えない人もいるらしい。

 若い人はケータイ経由でぼくのようなオヤジなどよりよほどネットを使いこなしていると思いこんでいたから、これには驚いた。だからかえって聴いて学ぶアイルランド音楽』 は歓迎されるのではないか、ということなのだが、ちょっと複雑な気分ではある。このブログなども、そうするとあまり若い人には読まれていないのか。この頃、どうもケータイからのアクセスが増えているようでもあるのだが。

 とりあえず、今月21日のイベントにどういう人が見えるか、ワクワクドキドキではある。まあ、一人も来ない、ということはないと思いたい。

 下北沢に打ち合わせにまわるという鈴木さん@アルテスと別れて、ジュンク堂をのぞく。ここは平凡社の東洋文庫の生きているものを全点常備している。先日はまだ入っていなかった『完全版 知恵の七柱』の最初の2冊が入っていて、買おうと手にとるが、そこでふと横を見ると新刊が面陳になっている。アル・ハリーリー『マカーマート』の第一巻。ふうむ、アラブの語り物の翻訳。「語りもの」、しかもイスラーム関連となると見逃せない。こりゃあ、こっちだな。ロレンスにはちょっと待ってもらおう。

 「ハートフォード・カフェ」に行こうかと思っていたが、どうも体の調子が今ひとつなので、今日はおとなしく帰ることにして、無印良品で《BGM 14》 (コーンワル!)を買い、「王ろじ」でご飯を食べて帰宅。(ゆ)