昨年中はたくさんの方にご覧いただき、ありがとうございました。

 今年はまた波瀾万丈の年になりそうで、わくわくしています。そんな暢気なことを言ってる場合か、と怒られそうですが、編集部はもう何年も前から不況真っ只中で、まあ、世間がようやく追いついてきてくれたところです。一緒に暗くなってもしょうがないし、行動は楽天的にするにかぎる、と坂本龍一氏もおっしゃってますしね。

 それにことわれらが親しんでいる音楽の世界では、アイルランド、スコットランド、イングランドをはじめ、ヨーロッパのルーツ・ミュージックは皆絶好調。経済の影響はいずれ出てくるでしょうが、まだ時間がかかるでしょうし、「地に足がついた娯楽」として、あらためてルーツ/伝統音楽が見直されるかもしれません。

 ということで、今年もゆるりと、急がず、されど休まず、でまいります。なにとぞ、よしなに。今年が皆さまにとって実り多い年になりますように。

 とりあえず、今年最初の本誌情報号を5日に配信の予定です。


 というのが編集部としてのご挨拶ですが、個人的には、書き下ろしのケルト音楽エッセイ、《ロバート・バーンズ全歌集》の紹介(各曲歌詞対訳付き)がまずは今年の目標。バーンズは今年が生誕250年ということもありますが、なにせ350曲を超えるので、来年までかかるでしょう。また、かつて音友から出た『アイリッシュ・ミュージック・ディスク・ガイド』が事実上の絶版になったので、自分が書いた部分だけでもブログ等で公開する予定。それとなるべくたくさんのCDを紹介すること。ルーツの世界ではまだまだCDが音楽流通のメインの手段ですから。(ゆ)