この「対談:デジタル著作権ってどうなってるの?(後編)」での石井氏の、特に最後の指摘にはまったく同感。「情報が媒体から解放された」とはまったく言いえて妙です。

    この観点から見ると、レコード業界はすでにビジネス・モデルが崩壊しているわけです。この対談・後篇がCDを見限ったマドンナの例から始まっているのは示唆的でしょう。もっとも業界もCDを見限ってアナログ盤にもどろうとする動きもありますが。でも、リスナーがどこまでついてくるかな。やはり話が後ろ向きですなあ。

    活字の世界は音楽に比べるとまだデジタル化が進んでいないし、紙という媒体と情報の親和性も音楽とCDの間よりもはるかに強いと思いますが、それでも媒体からの情報の独立は確実に進むはず。先日のグーグルの「全文検索問題」はそのきっかけになるんじゃないでしょうか。
   
    いずれにしても、「使いやすくて柔軟な DRM」が、当面、最も求められるものになるのかな。(ゆ)