本日は本誌4月通常号の配信日ですが、諸般の事情により、1日遅れます。乞うご容赦。
ちょっと余談。
もう10年前でしょうか。ダイヤルQ2という電話サーヴィスがありました。インターネット前夜だったかな。どういうサーヴィスかももう忘れてますが、今でいう出会い系が大挙進出して、多額の電話代を請求するというのでポシャったのではなかったか。と思ったら、無くなったわけではないらしいですね。
その出会い系のひとつ Valentine Call という名前の入った黄色いボールペンが手元にあります。数本手に入ったうちの最後の一本。どこでもらったのかはすでに歴史の霧の彼方ですが、これが今にいたるも残っていたのは、なんとも書き味が良いためです。それはもう、ヘタな高級ボールペンもかないません。握りとペン先の滑かさとのバランスがすばらしい。ひょっとすると、たまたま一本もらって、あまりの書き味の良さに、さらに数本、ねだった可能性もあります。この宣伝用ボールペンの書き味の良さは作家の笹本祐一氏も認めていて、ずいぶん前ですが、ふたりで盛りあがったことがありました。
当然、既製品に名入れしたもののはずですが、元の製品がわかりませんでした。国産ではなかろうとは思われました。キャップのデザインといい、キャップをはずして現われる部分の細工のスマートさといい、ヨーロッパのものであることはまずまちがいありません。軸の名入れの一角には MALAYSIA の文字がありますから、名入れ自体はそこでやったのでしょうが、ボールペン本体の製造はともかく、設計はマレーシアのものとも思えません。
今よく見ると、キャップの縁に白鳥のマークがレリーフになっています。これは削りでもしなければとれませんから、そのままになったのでしょう。それにしても、このマークにはつい先ほどまで、まったく気がつきませんでした。
それでですね、先日、新宿の東急ハンズでボールペンを物色していて、スタビロのコーナーをなにげなく見たときです。をを、あれはひょっとして……まちがいない!
スタビロの一番安い80円のボールペン Liner 808 だったのです。キャップの白鳥は Schwann-Stabilo の「スワン」でした。軸の材質も同じ。色が違うだけ。ブルーを買いましたが、紺に近いシックな色。対して配布物のほうは、まさに広告主の性格を正確に反映した品のないイエロー。
いやもう、長年の謎が解けて、爽快な気分です。
それにしても、スタビロはマーカー、ハイライターのメーカーと思ってましたが、こんなすばらしい製品も出していたのですね。これは他のボールペン製品も気になってきます。土曜日は近くまでいったので、ニコタマのエトランジェ・ディ・コスタリカに行って、スタビロの CULT pure、CULTジェルローラーボール、pointVisco、Color Gel などを買ってきました。さて、これらの使い心地はどうでしょうか。(ゆ)
ちょっと余談。
もう10年前でしょうか。ダイヤルQ2という電話サーヴィスがありました。インターネット前夜だったかな。どういうサーヴィスかももう忘れてますが、今でいう出会い系が大挙進出して、多額の電話代を請求するというのでポシャったのではなかったか。と思ったら、無くなったわけではないらしいですね。
その出会い系のひとつ Valentine Call という名前の入った黄色いボールペンが手元にあります。数本手に入ったうちの最後の一本。どこでもらったのかはすでに歴史の霧の彼方ですが、これが今にいたるも残っていたのは、なんとも書き味が良いためです。それはもう、ヘタな高級ボールペンもかないません。握りとペン先の滑かさとのバランスがすばらしい。ひょっとすると、たまたま一本もらって、あまりの書き味の良さに、さらに数本、ねだった可能性もあります。この宣伝用ボールペンの書き味の良さは作家の笹本祐一氏も認めていて、ずいぶん前ですが、ふたりで盛りあがったことがありました。
当然、既製品に名入れしたもののはずですが、元の製品がわかりませんでした。国産ではなかろうとは思われました。キャップのデザインといい、キャップをはずして現われる部分の細工のスマートさといい、ヨーロッパのものであることはまずまちがいありません。軸の名入れの一角には MALAYSIA の文字がありますから、名入れ自体はそこでやったのでしょうが、ボールペン本体の製造はともかく、設計はマレーシアのものとも思えません。
今よく見ると、キャップの縁に白鳥のマークがレリーフになっています。これは削りでもしなければとれませんから、そのままになったのでしょう。それにしても、このマークにはつい先ほどまで、まったく気がつきませんでした。
それでですね、先日、新宿の東急ハンズでボールペンを物色していて、スタビロのコーナーをなにげなく見たときです。をを、あれはひょっとして……まちがいない!
スタビロの一番安い80円のボールペン Liner 808 だったのです。キャップの白鳥は Schwann-Stabilo の「スワン」でした。軸の材質も同じ。色が違うだけ。ブルーを買いましたが、紺に近いシックな色。対して配布物のほうは、まさに広告主の性格を正確に反映した品のないイエロー。
いやもう、長年の謎が解けて、爽快な気分です。
それにしても、スタビロはマーカー、ハイライターのメーカーと思ってましたが、こんなすばらしい製品も出していたのですね。これは他のボールペン製品も気になってきます。土曜日は近くまでいったので、ニコタマのエトランジェ・ディ・コスタリカに行って、スタビロの CULT pure、CULTジェルローラーボール、pointVisco、Color Gel などを買ってきました。さて、これらの使い心地はどうでしょうか。(ゆ)
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