本日14:30予定で今月号を配信しました。未着の方はご一報ください。


    04/16、千歳船橋の「つぼ」での、岡大介バンド&岡林立哉のライヴはすばらしかったです。お客さんこそ少なかったものの、ラズウエル細木も言うように、その分、もらう音楽の「分け前」は増える感じ。
   
    急遽アコーディオンの熊坂路得子さんも加わって、大渕愛子さんのフィドル、トシさんのバウロンの4人編成になっての岡バンドが「前座」。たまたまこの日が敬愛する高田渡の命日とのことで、〈生活の柄〉でスタート。後でやった岡林さんもルーツは高田渡とのことで、同じこのうたで締めたのには感銘を受けました。どちらもそれぞれにうたいこんだ、シンガーの生地がよく出た演唱で、故人もあの世で喜んだでありましょう。
   
    岡さんは《かんからそんぐ 添田唖蝉坊・知道をうたう》からのうたが中心。編成がちがうこともありますが、CDリリース以来うたいこんできてもいて、良い感じに熟成しています。この編成での録音も聞いてみたい。自分でもこだわっているという〈東京〉はやはり名曲です。
   
    途中で岡さんがひっこんで、大渕、熊坂、トシのトリオでアイリッシュをふたつ。これが良かった。熊坂さんの楽器はドイツ圏に多い大型の鍵盤で、ふだんはミュゼットなどを中心にやっているそうですが、なかなかどうしてスライドなどもしっかり弾きこなしてました。トシさんになかば強引に誘われて始めたそうですが、ご自分でもやっていて楽しいとのことなので、これからが楽しみ。
   
    後半は岡林さんの馬頭琴とホーミーとうた。ノーPA。馬頭琴よりもホーミーにまず入れこんだそうで、モンゴルでは筋が良いと言われて相当仕込まれたそうな。確かにみごとなもので、生ホーミーは初めてでありませんが、初めてホンモノを体験したとおもいました。なにしろ、ホーミーでゆうゆうとメロディを奏でて、ちゃんとうたになっている。
   
    馬頭琴もモンゴルでは国のシンボルとして祭りあげられているところがあるそうですが、岡林さんの楽器は伝統本来の山羊革を前面に張ったもので、今では本国ではふつうは造られていないそうな。表面渋くくすんだ音色は内部が豊かで、足の先から体の中にしんしんと流れこんできます。
   
    馬頭琴はあまり合奏が得意ではありませんが、トシさんがバウロンで入ってやったモンゴルのダンス・チューンはすばらしかった。そしてアンコールで、岡バンドも加わり、岡さんがヴォーカルをとっての〈満月の夕〉には、久しぶりに胸が熱くなりました。サビでの岡林さんの馬頭琴のソロには言葉もなかったです。(ゆ)