明後日の日曜日、アイルランド文化研究会が江古田であるそうです。参加を希望される方は下記メール・アドレスまであらかじめご連絡してください。締切は今日です! 会場が休日の大学なので、入るのに手続きが必要だそうです。

    めんどうといえばめんどうですが、今回の内容はアイリッシュ・ミュージック・ファンの視点からたいへん興味のあるところで、編集部は行けないのがまったく残念。どなたか、参加された方のレポートを期待します。

    「後進国」政府にとって近代化をいかにコントロールするかは最大の問題といってもいいもので、明治期日本もその点ではアイルランドと共通します。

    これはまたアイリッシュ・ミュージックのセクシュアリティというテーマとしてもとらえられるものです。『リバーダンス』によってアイルランドは突如「ヨーロッパで最もセクシィな国」になってしまいますが、その淵源はこの第二次大戦後の文化政策にあったわけです。うーん、いやしかし、これは行きたいな。むむむむむ。

--引用開始--
アイルランド文化研究会の次回研究会を下記の要領で開催いたします。
みなさまのご参加をお待ち申し上げます。

なお、大学校舎の休日利用ということで、守衛室に入構者名を届け出
る必要があります。お手数ですが、ご参加の場合、以下までご連絡を
頂けますよう(19日迄)お願い申し上げます。当日は南門守衛室にて
お名前をお申し出の上、ご入構下さい。
★研究会参加のご連絡:hokiichi[at]mail.goo.ne.jp
     ↑[at]を@に修正の上、ご送信下さい。

日時: 6月21日(日) 14:00〜
場所: 日本大学芸術学部 江古田校舎 東棟2階、E-206
南門からお入り下さい。

報告:九谷浩之氏(立教大学、他)
報告タイトル: パンクを歴史化する —アイルランドと性の飢餓
報告要旨:
デ・ヴァレラ政権下のアイルランド(南)において推し進められた近代化は北アイルラ
ンドをもその影響下に治めていた。それは19世紀末から続くナショナリストの理想であ
ったゲーリック=カトリック=田舎主義のアイルランドであったが、一方でラジオ・テ
レビなどのメディアを発展させながらも経済・文化的には孤立主義を貫くものであった。
この内向きの近代化の過程において一つの標的とされたのが国民の身体<ボディー・
ポリティック>の管理である。ダンスは認可されたダンスホールでしか踊れなくなり、
音楽はダンスのための音楽からコンサートホールで座って視聴する<芸術>となる。今
発表ではパンクを50年代後期に花開いたショーバンドの文脈に置きなおし、新中産階層
の<芸術>としてではなく、ダンス音楽として、つまり身体の管理からの逸脱として捉
えてみたい。
--引用終了--