本日15時スタートで今月号を配信しました。未着の方はご一方ください。
   
   
    本誌が豪華すぎて、はみだしてしまったので、〔豪華付録〕をこちらに付けておきます。

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〔豪華付録〕うんのひでみのオーディオ暴言録
##CDプレーヤーは死んだ

『CDジャーナル』の数少なくなってしまった広告ページにアキュフェーズ
がCDプレーヤーの広告を出していた。アキュフェーズ、大丈夫か。SA-CDプレー
ヤーでないのはまだ救いだし、なにせ「CD」を誌名に冠している雑誌へ出す広
告だから CDP を出すのは当然とも言える。この雑誌の読者はやはり、iTunes
ストアより、CDショップ(含むオンライン・ショップ)に行く方が多いのでは
あろう。

しかし、あの Linn も CDP からの撤退を宣言しているのだ。その言い訳をし
ているブログ記事にも、LPがCDより長生きすることはもはや常識とある。

だいたい、CDP からの撤退は、Linn にとってはおそらくここ数年の既定路線
だったはずだ。CDは結局LPから配信への「腰掛け」だったことが、誰の目にも
見える形で現われたにすぎない。もちろん、明日からCDの新譜が出なくなるわ
けじゃないが、未来はすでに定まっている。今さら CDP にウン十万も出す人間
は、カネをドブに捨てるようなものだ。

CDはもはやプレーヤーで聞くものではない。リッピングして、パソコンをソー
スに聞くものなのだ。楽曲の管理つまりデータベースでは CDP は何の役にもた
たない。CDP が唯一対抗できた音質でも、もはやパソコンの方が上回っている。

要はリッピングのソフトに何を使うか、リッピングしたサウンド・ファイル
の再生のソフトに何を使うか、が鍵なのだ。ハード面ならば、PC用のドライブ
で音質の良いものに投資する方が利口だ。例えばこれ

元来、アキュフェーズはプレーヤーなんぞ、作っていなかったではないか。
アンプ専業メーカーだった。ならば今作るべきものは、アキュフェーズならで
はのヘッドフォン・アンプだろう。それで聞けば、ヘッドフォンの音質が、価
格で言って一桁アップするような超弩級ヘッドフォン・アンプ。5,000円のヘッ
ドフォンをつなげば、裸で聞くときの50,000円のヘッドフォンに匹敵するよう
なアンプ。

ヘッドフォン/イヤフォンはもはや「アクセサリー」ではない。一つの独立
したジャンルだ。それも「オーディオ」の中の一ジャンルではない、「オーディ
オ」自体と並べるべきジャンルなのである。

録音された音源を鑑賞するメディアとして、ヘッドフォン/イヤフォンはも
はや第一の選択肢になっている。むしろ、スピーカーかヘッドフォン/イヤフォ
ンか、ではなく、ヘッドフォンかイヤフォンか、あるいはどの機種、どのモデ
ルか、になっている人も多い。音楽産業の崩壊ほど声高には言われていないが、
オーディオ産業も同様に急速に崩壊しようとしているんじゃないか。

Linn は鋭くもその流れを予測し、「産業」が崩壊した後も生き残るべく、必
死になって DS シリーズをやっているとも見える。ハードだけではだめだと
Linn Records で高音質音源の配信も手がける。CDP からの撤退も、事業のリソー
スを死んだものに注ぎこむわけにはいかないという、至極当然の判断ではある。

見方を変えれば、今「オーディオ」の意味は転換している。これからのそこ
での主役はヘッドフォン、イヤフォンであり、DAC であり、ヘッドフォン・ア
ンプであり、ドック・コネクタであり、通信機器( 「高音質ルータ」!)であ
るはずだ。

それにしてもオヤイデのドックケーブル HPC-D3.5は反則だ。この値
段でこのパフォーマンスはないぞ。