明日は本誌情報号の配信日ですが、諸般の事情により、遅れます。今のところ、7日になりそうです。
カトリック教会の児童性虐待スキャンダルはますます混迷を深めているようです。ヴァティカンは教皇への辞任要求が出ていることに危機感を強め、教会への批判に対し、むしろ陰謀の疑いがあるとして反撃に出はじめました。その一環だったのか、教皇の側近が、このスキャンダルをもとに教皇に辞任を求めるなどの動きを反ユダヤ主義に比べて、教会への攻撃であるとする説教をしたのは、口がすべったのか、承知の上でのことだったのか。とまれ、これには虐待の犠牲者だけでなく、ユダヤ人団体からも反発が出て、説教をした側近は謝罪に追いこまれました。
と思うと、一方ではイングランド国教会のトップ、カンタベリ大主教が、アイルランドのカトリック教会への信頼は完全に地に落ちたと発言しました。これはおそらく口がすべったので、翌日、大主教はアイルランド・カトリック教会のトップである枢機卿に電話をかけて謝罪。
国教会も信徒数の激減で、教会の存続を危ぶむ声さえ出るほどで、少し前には、いざとなるとヴァティカンが国教会の聖職者を受け容れる用意があるとの発表をしています。ですから、カトリック教会の危機をざまあみろと思うのも、凡人ならばやむをえないところでしょう。
それにしても、外野から見ていると、この問題へのヴァティカンの対処はどうも硬直しているように思われます。今のところ、これなら犠牲者も納得するだろうなと思える言動は見られません。国教会大主教の発言も、当たらずとも遠からずとも見えます。この件がアイルランドの文化にどう影響するかは、もう少し時間が経たないと現れてこないでしょうが、アイルランドにおけるカトリック教会の存在の大きさを思うと、眼が離せません。(ゆ)
カトリック教会の児童性虐待スキャンダルはますます混迷を深めているようです。ヴァティカンは教皇への辞任要求が出ていることに危機感を強め、教会への批判に対し、むしろ陰謀の疑いがあるとして反撃に出はじめました。その一環だったのか、教皇の側近が、このスキャンダルをもとに教皇に辞任を求めるなどの動きを反ユダヤ主義に比べて、教会への攻撃であるとする説教をしたのは、口がすべったのか、承知の上でのことだったのか。とまれ、これには虐待の犠牲者だけでなく、ユダヤ人団体からも反発が出て、説教をした側近は謝罪に追いこまれました。
と思うと、一方ではイングランド国教会のトップ、カンタベリ大主教が、アイルランドのカトリック教会への信頼は完全に地に落ちたと発言しました。これはおそらく口がすべったので、翌日、大主教はアイルランド・カトリック教会のトップである枢機卿に電話をかけて謝罪。
国教会も信徒数の激減で、教会の存続を危ぶむ声さえ出るほどで、少し前には、いざとなるとヴァティカンが国教会の聖職者を受け容れる用意があるとの発表をしています。ですから、カトリック教会の危機をざまあみろと思うのも、凡人ならばやむをえないところでしょう。
それにしても、外野から見ていると、この問題へのヴァティカンの対処はどうも硬直しているように思われます。今のところ、これなら犠牲者も納得するだろうなと思える言動は見られません。国教会大主教の発言も、当たらずとも遠からずとも見えます。この件がアイルランドの文化にどう影響するかは、もう少し時間が経たないと現れてこないでしょうが、アイルランドにおけるカトリック教会の存在の大きさを思うと、眼が離せません。(ゆ)
コメント