本日はメルマガ本誌の配信予定日ですが、諸般の事情により遅れます。2日ぐらいの遅れに留めたいとは思っております。
   
   
    1972年1月30日にノーザン・アイルランドのデリーで英軍の発砲により、市民14人が死亡したいわゆる「血の日曜日事件」はU2もうたにした有名な事件ですが、この事件の真相を明らかにするために英国政府によって設置されていたサヴィル委員会が、12年の時間と2億6千万円の経費をかけ、2500人から証言を得て、最終報告書を発表しました。発砲の責任はあげて英軍にあり、これまで最初に発砲したとされていたカトリックのデモ隊側には責任無し、というものです。これを受けてキャメロン首相は議会で謝罪しました。
   
    デリーでもプロテスタント三派、国教会、長老派、メソジストの幹部が、事件の犠牲者の遺族に面会し、和解を呼びかけました。
   
    合計5,000ページ(アイリッシュ・タイムズによる)にのぼる報告書はここで読めます。

    また紙の本としても全10冊で1000ユーロで購入可能です。メインの結論部分だけならば、55ユーロです。
   
    Irish Times の特集ページ

    ノーザン・アイルランドの宗派和解の脇腹に刺さったトゲになっていた事件の真相に結論が出たことで、和解のプロセスがまた一歩進むことが期待されます。
   
    自らの過去の行為から逃げずに対面し、あやまちはあやまちとして認める英国の人びとに敬意を表します。(ゆ)