今年春のヘッドフォン祭でハイエンド・ダイナミック・ヘッドフォン Chroma MD1 を発表した RudiStor が今度はイヤフォンの新作とそれにマッチするポータブル・ヘッドフォン・アンプを発表していました。

    イヤフォン IMD3 はバランスド・アーマチュアではなく、ダイナミック型で、ドライバは15ミリ。インピーダンスは標準の32オーム、能率は112dB。

    形からするとドブルベそっくりですが、音はたぶん違うでしょう。ルディさんの作るアンプの音はごく自然で、無理に作ったところがなく、機械の音ではなく音楽に集中できるものです。ヘッドフォン祭の時に聞いた Chroma MD1 の音も同じ性格の音でしたから、IMD3 もその点では変わらないだろうと期待します。
   
    もっとも、ルディさんの本質というか、一番好きなのはやはりアンプ作りなので、IMD3 はイヤフォン単体というよりは XJ03 MkII の実力を発揮させるためのペアとして開発されたのではないかと思います。
   
    ルディさんはすでに Linearossa のブランド名でPHAは作っているので、これとはコンセプトが違うよということなんでしょう。値段も Linearossa W3 の倍で、しかもW3は光、同軸、USB の3系統の入力で DAC 付き。こちらはアナログ入力だけで、DAC も当然ありません。それだけアンプとしての「音」を煮詰めた、ということなのでしょう。
   
    サイズからしても、奥行はともかく、厚さ30ミリ、幅64ミリはポータブルとしてはちとふくらみすぎです。スイッチを入れると、前面のダイアルやネジの周辺が青く光るのも、ハイブリッドのヘッドフォン・アンプ NKK03 あらため RP3-d と同じです。これはたとえば iPod にくっつけて常時携帯して使うというよりは、持ち運びに便利な超小型のデスクトップ・アンプと考えた方が良いのかもしれません。同時に RudiStor サウンドの入門機にもなります。RudiStor の旧製品 NKK01-se の後継機というところか。
   
    もっとも、W3 もそうですが、バッテリの保ちは異常に長く、1回の充電で4〜7日、つまり96〜168時間だそうですから、バッグなど工夫して携帯して使うのも魅力です。

    イヤフォンもアンプもたぶん秋のヘッドフォン祭ではお眼にかかれるのではないかと期待してます。(ゆ)