お待たせしました。本誌11月号を本日13:00からの予定で配信しました。未着の方はご一報ください。
   
   
    今回の金融危機のタイムラインを『アイリッシュ・タイムズ』が簡単にまとめていました。元記事はこちら

2008年9月 アイルランドの諸銀行を保護するため、政府、銀行保証を導入。

2008年10月 上記保証の対象がアイルランドで事業展開する海外の銀行の子会社まで拡大される。

2009年1月 政府、アングロ・アイリッシュ銀行の存続を確保するためには資本再構成ではもはや間に合わないとして、同銀行の国有化を宣言。

2009年12月 厳しい予算を受けてレーニハン財務相の発言。「我々はコーナーを曲がった。(中略)我々が今力を合わせ、負担を分担するならば、全分野で成長持続可能な経済をもたらすことができる」

2010年9月 政府は、アングロ・アイリッシュ銀行救済のための経費が総計293億ユーロ(現行レートで約3兆3千4百億円)に達し、330億ユーロにまでふくらむ可能性があることを公表。他の銀行の合計は500億ユーロ(約5兆7千億円)を超える。

2010年10月 政府は負債を毎年150億ユーロずつ減らす4年計画を提案。
政府は12/07発表予定の予算で、経費削減と増税で60億ユーロを捻出すると発表。

2010年11月14日 ダーモット・アハーン法相、IMF と EU による救済が間近に迫っているという報道は「でっちあげ」だと発言。さらに「(前略)その件に関してはまったく何も起きていない」とつけ加える。

2010年11月16日 IMF が、EU との合同でのダブリン訪問に参加することに合意したと発表。

2010年11月17日 コゥエン首相、政府は「アイルランドに影響を及ぼしているユーロ案件について、同僚たち」と協議していると発言。

2010年11月18日 IMF、財務省と中央銀行と協議。労働党党首エイモン・ギルモアは、フィアンナ・フォールは「事実上、わが国を管財人に預けた」と発言。フィナ・ゲール党首エンダ・ケニィは、政府は「とうの昔に信用のかけらまで失っている」と発言。

2010年11月19日 コゥエン首相、辞任要求を拒否。「私は政府の指導者として、アイルランドにとってベストの結果を引き出すようこの協議を進める所存である」

2010年11月21日 レーニハン財務相、銀行問題は規模が大きすぎて政府だけで解決できないと発言。内閣は閣議を開き、IMF と EU に正式に援助を要請することを承認。