いや、今回はきつかった。副作用そのものはまだ軽くて、手足の指先が時々ぴりぴりする程度だったんですが、終わって家に帰ってからぐったり。だるさと軽い吐き気もあり、さらに以下の事情も加わって、金土日と3日間ほとんど寝ていました。日曜の夜になってようやく半分ぐらい回復。昨日も一日、なるべくおとなしくして回復につとめ、今朝はまずまず現段階の通常レベルまで来ました。
理由の一つは抗がん剤そのものの副作用ではなくて、その副作用を抑える吐き気止めの副作用だったようです。点滴開始と同時にイメンドという薬を3日間飲むのですが、これが便秘を引き起こす。点滴にも利尿剤が入っているので、これも便を固くする効果があります。
初回も軽い便秘になりましたが、下剤をもらって飲んだら、あっさり治りました。前回は逆に下痢気味。そしたら今度は強烈な便秘。水曜夜に前にもらっていた下剤を飲んでも効かず、木曜夜に再度飲んだら、金曜の朝、下剤は効いて便意はあるものの、いかに踏んばろうが全然出ない。トイレの中で七転八倒したあげく、看護師さんを呼んで摘便してもらってようやく息をつきました。
その後、便を柔らかくする下剤の一種として酸化マグネシウムが出て、これを昼食後に飲んだら、今度は効きすぎ。まだ前の下剤の効果も残っていたらしく、またまたトイレに通う羽目になりました。まるで手術直後の流動食の時期にもどった感じ。体には力は入りません。もう寝てるしかない。
それにしても、上から入れたものが下からちゃんと出てくることの喜びをあらためて噛みしめたことでありました。
病院が胃腸の専門病院なので、排泄が大事であることは日常的に体験します。自分でもそうですが、他の患者さんを見ていてもよくわかる。手術前の大腸内視鏡検査のために腸内を掃除するので、浣腸もさんざんされました。2回やってもきれいにならないので、4回はしました。その際はベッド脇にポータブル・トイレが置かれて、そこで排泄します。同室者でトイレに自力では行けず、常にポータブルでやっている人もいます。排泄物そのものを看護師さんが見て、状態を判断したりもします。
そういうところにふた月もいると、排泄が汚ないとか、恥ずかしいという気持ちはほとんど無くなります。そりゃ、排泄物そのものは細菌もいるし、直接扱う気にはなれませんが、観察することは当然になってきます。固すぎず、柔らかすぎない便が毎日きちんと出ることがいかに嬉しいことか。
まあ、こういうことは体験しないと実感できないかもしれませんが、たまには出ないこと、出すぎることを想像してみるのも、健康にプラスにこそなれ、マイナスにはならないはず。
2ヶ月入院していた時、最後の週になって、仙台からこちらの親族宅へ避難してきたご老人が同室になりました。避難所からこちらに来られて10日ほどになるが、その間一度も排便が無い由。ぼくと同じく下剤を処方されて飲んでもまったく効果が無いようでした。そこまででぼくは退院してしまったのでその後どうされたかわかりませんが、一種のショック症状でもあるのでしょうか。食べることは無論ですが、生きてゆくためにはまた出さねばならないのであることを、あらためて思い知らされたことであります。
今月末で手術から3ヶ月。術後3ヶ月は慎重にと医師には言われているので、まずそこが一つの節目。刺身は何でも食べていいよ、と確認したので、ああ、鰹が食べたい。(ゆ)
理由の一つは抗がん剤そのものの副作用ではなくて、その副作用を抑える吐き気止めの副作用だったようです。点滴開始と同時にイメンドという薬を3日間飲むのですが、これが便秘を引き起こす。点滴にも利尿剤が入っているので、これも便を固くする効果があります。
初回も軽い便秘になりましたが、下剤をもらって飲んだら、あっさり治りました。前回は逆に下痢気味。そしたら今度は強烈な便秘。水曜夜に前にもらっていた下剤を飲んでも効かず、木曜夜に再度飲んだら、金曜の朝、下剤は効いて便意はあるものの、いかに踏んばろうが全然出ない。トイレの中で七転八倒したあげく、看護師さんを呼んで摘便してもらってようやく息をつきました。
その後、便を柔らかくする下剤の一種として酸化マグネシウムが出て、これを昼食後に飲んだら、今度は効きすぎ。まだ前の下剤の効果も残っていたらしく、またまたトイレに通う羽目になりました。まるで手術直後の流動食の時期にもどった感じ。体には力は入りません。もう寝てるしかない。
それにしても、上から入れたものが下からちゃんと出てくることの喜びをあらためて噛みしめたことでありました。
病院が胃腸の専門病院なので、排泄が大事であることは日常的に体験します。自分でもそうですが、他の患者さんを見ていてもよくわかる。手術前の大腸内視鏡検査のために腸内を掃除するので、浣腸もさんざんされました。2回やってもきれいにならないので、4回はしました。その際はベッド脇にポータブル・トイレが置かれて、そこで排泄します。同室者でトイレに自力では行けず、常にポータブルでやっている人もいます。排泄物そのものを看護師さんが見て、状態を判断したりもします。
そういうところにふた月もいると、排泄が汚ないとか、恥ずかしいという気持ちはほとんど無くなります。そりゃ、排泄物そのものは細菌もいるし、直接扱う気にはなれませんが、観察することは当然になってきます。固すぎず、柔らかすぎない便が毎日きちんと出ることがいかに嬉しいことか。
まあ、こういうことは体験しないと実感できないかもしれませんが、たまには出ないこと、出すぎることを想像してみるのも、健康にプラスにこそなれ、マイナスにはならないはず。
2ヶ月入院していた時、最後の週になって、仙台からこちらの親族宅へ避難してきたご老人が同室になりました。避難所からこちらに来られて10日ほどになるが、その間一度も排便が無い由。ぼくと同じく下剤を処方されて飲んでもまったく効果が無いようでした。そこまででぼくは退院してしまったのでその後どうされたかわかりませんが、一種のショック症状でもあるのでしょうか。食べることは無論ですが、生きてゆくためにはまた出さねばならないのであることを、あらためて思い知らされたことであります。
今月末で手術から3ヶ月。術後3ヶ月は慎重にと医師には言われているので、まずそこが一つの節目。刺身は何でも食べていいよ、と確認したので、ああ、鰹が食べたい。(ゆ)
コメント
コメント一覧 (4)
グリオールはわたしもなんとか本にしたいんですが、なにかひとつピースが欠けている気がするんですよね...できれば作者に一冊にまとめてもらいたいものです。
ブログほかご入院のニュースなどきいてとても心配していました。年末の忘年会でなんだかお元気がなかったのが気にかかってましたし。とにかく手術もつつがなくお済みになったということで安心しました。急がず、ゆっくり、時間をかけて体調を整えてくださいね! またアイリッシュパブで! 下戸の私と一緒にギネスを我慢してお茶で乾杯しましょう!
それそれ、まさにおっしゃる通りです。以前の作と近作では世界の調性が変わってる感じです。それをつなぐか、別の見方をするような話が欲しい。Subterranean あたりが豪華本で出しそうですが、豪華版にだけ付録で新作を付けそうな。いずれ、日本語でも読めることを祈ります。