遅くなりましたが、日曜日は新宿ベルクでの『ギネスの哲学』刊行記念イベントに多数ご来場いただき、ありがとうございました。
    
    はじめは店内の様子にちょっと不安になりましたが、たまたま店に居合わせた方にも好評だったようで、本もたくさん売れたそうです。重ねて、御礼申しあげます。
    
    イベントが一応終わってから、記念撮影とのことで、店のすぐ外、地下通路との境あたりで、もう1セット演奏があったんですが、これが意外にすばらしく良い音でした。店内ですと、音が吸われるのが、カンカンのライヴな地下街では良く響きます。できることなら、しばらく聴いていたかったです。
    
    ベルクの名前は知っていましたし、新宿で「アカシア」に向かう途中、いつも脇を通っていたんですが、初めて中に入って、すっかりファンになってしまいました。とにかく、飲み物も食べ物も、全部旨い。そして安い。お客さんの雰囲気もいい。ちょっと立ち寄って軽く食べるのにも、腰を落ちつけて飲み物を味わうのにも、恰好の店ですね。
    
    とにかく何もかもが旨かったんですが、ちょっとびっくりしたのは「リアルハーフ」という、ギネスとエーデルピルスのハーフ&ハーフ。比重が違うそうで、この二つがグラスの上下にきれいに別れてきて、それはそれは美しい。飲むときは混ざりますが、グラスを置くとまた別れる。もちろん、注ぐにはそれなりのスキルが要るそうで、世界でもベルクでしか飲めない、見られない由。逸品といっていいと思います。
    
    お酒だけでなく、コーヒーも美味。生チョコ付きコーヒーというのもあって、この次、飲んでみようと思いました。
    
    レギュラーのメニューの他にも、国内各地の地ビールの生や、特別料理を臨時に出したりもするそうです。今月も骨付きハムの予告が出てました。それもすこぶるリーズナブルな値段で、ひじょうに食慾がそそられます。
    
    ぼくは所用もあり、夕方で失礼しましたが、他へ演奏に行ったパイプの内野さんがまたもどってきて、23時の閉店までセッションをしたそうな。
    
    
    昨日は東京・千駄木の古書ほうろうへ伺って、やはり『ギネスの哲学』にひっかけたイベントの仕込みをしてきました。ちょっと先で、いずれ、お店や版元のウエブ・サイトで告知が出るので、お楽しみに。
    
    あそこへ行くと、ついつい買ってしまいます。平凡社の東洋文庫をまた買ってしまった。日本語の本は原則買わないようにしてますが、東洋文庫だけはあの造本が大好きで、チャンスがあると買ってしまいますねえ。新宿のジュンク堂は棚一本ずらりと並んでいて、眺めるだけでも浮き浮きしてきたものですが、あれが見られなくなるのはやはり痛いなあ。東洋文庫もようやく、オンデマンドではない復刊を始めたようで、青木正児の『江南春 (東洋文庫 217)』があったのには思わず手が延びそうになって、ぐっと堪えました。桑原隲蔵の『考史遊記 (岩波文庫)』とならぶ、戦前中国大陸紀行の名著だと思います。
    
    本の他にCDもあって、友人に教えられていた鈴木常吉さんの2枚と二階堂和美さんの《にじみ》があったので、思わず購入。鈴木さんのにはほうろうだけのおまけのCDが付いてきました。
    
    店の奥では「しでかすおともだち」による「しでかす移動商店街」が展開中。オーラが溢れてました。最終日、03/25にはサイン会があるそうで、うーん、来てみようかな。
    
    そうそう、今週末には良元優作さんのライヴもありますね。やっぱりほうろうは面白い。(ゆ)