正式発表されたので、ここでもお知らせします。
福島・須賀川で奮闘する畏友・川村龍俊さんが主宰する Winds Cafe に来年、おおしまが参加します。4月21日日曜日の午後。まだ時間表は決めていませんが、おそらく13時オープン、30分後にスタートして、休憩をはさんで2時間半くらい、3時間内にはおさめたい、と思っています。何をやるのかといえば、例によって音源をかけておしゃべりします。題して
【もう一つのチーフテンズ】
「本当のチーフテンズ」としようかとも思いましたが、今の世の中、謙虚な姿勢が求められているだろうと、こちらにしました。
チーフテンズ、とぼくは呼ばせてもらいますが、来年はチーフテンズのレコード・デビュー50周年にあたります。今年、結成50周年だったわけですが、初のレコード、むろんLPですが、《THE CHIEFTAINS》をリリースするのが1963年です。
それから半世紀。今なお現役、ではあるものの、その実体はまったく別のバンドといってもいい。あれだけがチーフテンズの姿とおもわれるのは、かれらにとっても不本意でありましょう。かつてのチーフテンズは、ゲストなど必要なく、自分たちだけで独得なアイリッシュ・ミュージックを生み出していました。
その方針を180度転換するのが、1988年のヴァン・モリソンとの共演盤《IRISH HEARTBEAT》です。1963年のデビューからここまでの各録音、そしてチーフテンズとしてのデビューに先立つバンドの母体となったグループ、ショーン・オ・リアダのキョールトリ・クーランをはじめとする同時代の関連する音源を聴いてみようという企画です。いわば「素っ裸の」チーフテンズの姿を再確認してみたいのです。
その裸のチーフテンズ本来の音楽はどういうものだったか。かれらがいかにユニークな存在だったか。
そこに現れるのは、今の「チーフタンズ」とはまったく異なる姿です。アイリッシュ・ミュージックのこんにちの隆盛の一端を担ったのは、そのバンドに他なりません。
その歩みを、バンドとしてのデビュー以前から、1990年代末まで、録音でたどります。
くわしい時間表などは、約ひと月前に、Winds Cafe の公式サイトと当ブログでお知らせします。入場料などは無料です。本番のあと、パーティーとオークションがあります。それ用に食べ物、飲み物の差し入れをしていただけるとみんな幸せになれます。場所は中央線・西荻窪駅北口から徒歩10分かからない、住宅地の中のコージィな空間、トリアホールです。(ゆ)
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