ひさしぶりに Winds Cafe に出ます。
来月04/21(日)の午後です。くわしくは上記サイトをご覧ください。
2013年、チーフテンズは 1st アルバムのリリースから半世紀の節目を迎えます。当時パディ・モローニがプロデューサーをつとめる Claddagh Records の CC2、二番目のリリースとして初めてのレコードを出したのは1963年でした。
ちなみに最初のリリース、レコード番号 CC1 は、これもモローニのプロデュースでイルン・パイプの「王様」Leo Rowsome の《RI/ NA BPI/OBAINI/ (The King of the Pipers)》、1959年のことです。
以来、半世紀。今やメンバーも3人となり、いまだ現役とはいえ、コラボレーションや助っ人に頼る状態です。かれらがかれらだけ、素っ裸のバンドで勝負していた頃を知らない方も増えてきました。それはあまりにももったいない。チーフテンズもかれらだけで、全盛期のアルタンや、かつてのプランクシティ、ボシィ・バンド、デ・ダナンなどの若者たちにも拮抗する、堂々たる演奏を繰り広げていたのです。
その姿を録音でたどってみます。チーフテンズ結成のきっかけとなったショーン・オ・リアダのグループ、キョールトリ・クーランから、その後の各リリースをメンバーの変遷にも注意しながら聴きます。途中にオマケもはさみながら、締め括りは1988年、ヴァン・モリソンとのコラボレーション。その後のビッグ・ネームとのコラボレーション路線の最初であり、最大の成功でもあり、アイリッシュ・ミュージック全体にとっても大きな影響を残した歴史的録音です。
チーフテンズの録音を初めて正面から聴いたのは1977年の《LIVE!》でした。ロートルのオヤジどもが古臭いスタイルでたらたらとやってるんだろう、という先入観は、最初の1曲でものの見事に粉砕されました。1枚聴き終える頃には完全にノックアウトされていました。上にあげた、ロックの洗礼を受けた世代によるスタイルばかりがモダンなアイリッシュではない。それとは対極にある方向に洗練を極めている連中もいるのだ。年寄りをバカにしてはいけない。アイリッシュ・ミュージック恐るべし。という認識を、あらためて打ち込んでくれたのが、チーフテンズでした。
ぼくにとってのチーフテンズは、ですから、今の、助っ人とコラボレーションに支えられたパディ・モローニ作・演出のエンタテインメントではありません。もう一つのアイリッシュ・ミュージックを究めた達人集団なのです。そこに展開されたアイリッシュ・ミュージックもまた魅力に満ちたものであり、探究に値します。
そうしたもう一つのチーフテンズの世界、もう一つのアイリッシュ・ミュージックの世界を垣間見ていただければ幸いです。(ゆ)
Chieftains Live!
来月04/21(日)の午後です。くわしくは上記サイトをご覧ください。
2013年、チーフテンズは 1st アルバムのリリースから半世紀の節目を迎えます。当時パディ・モローニがプロデューサーをつとめる Claddagh Records の CC2、二番目のリリースとして初めてのレコードを出したのは1963年でした。
ちなみに最初のリリース、レコード番号 CC1 は、これもモローニのプロデュースでイルン・パイプの「王様」Leo Rowsome の《RI/ NA BPI/OBAINI/ (The King of the Pipers)》、1959年のことです。
以来、半世紀。今やメンバーも3人となり、いまだ現役とはいえ、コラボレーションや助っ人に頼る状態です。かれらがかれらだけ、素っ裸のバンドで勝負していた頃を知らない方も増えてきました。それはあまりにももったいない。チーフテンズもかれらだけで、全盛期のアルタンや、かつてのプランクシティ、ボシィ・バンド、デ・ダナンなどの若者たちにも拮抗する、堂々たる演奏を繰り広げていたのです。
その姿を録音でたどってみます。チーフテンズ結成のきっかけとなったショーン・オ・リアダのグループ、キョールトリ・クーランから、その後の各リリースをメンバーの変遷にも注意しながら聴きます。途中にオマケもはさみながら、締め括りは1988年、ヴァン・モリソンとのコラボレーション。その後のビッグ・ネームとのコラボレーション路線の最初であり、最大の成功でもあり、アイリッシュ・ミュージック全体にとっても大きな影響を残した歴史的録音です。
チーフテンズの録音を初めて正面から聴いたのは1977年の《LIVE!》でした。ロートルのオヤジどもが古臭いスタイルでたらたらとやってるんだろう、という先入観は、最初の1曲でものの見事に粉砕されました。1枚聴き終える頃には完全にノックアウトされていました。上にあげた、ロックの洗礼を受けた世代によるスタイルばかりがモダンなアイリッシュではない。それとは対極にある方向に洗練を極めている連中もいるのだ。年寄りをバカにしてはいけない。アイリッシュ・ミュージック恐るべし。という認識を、あらためて打ち込んでくれたのが、チーフテンズでした。
ぼくにとってのチーフテンズは、ですから、今の、助っ人とコラボレーションに支えられたパディ・モローニ作・演出のエンタテインメントではありません。もう一つのアイリッシュ・ミュージックを究めた達人集団なのです。そこに展開されたアイリッシュ・ミュージックもまた魅力に満ちたものであり、探究に値します。
そうしたもう一つのチーフテンズの世界、もう一つのアイリッシュ・ミュージックの世界を垣間見ていただければ幸いです。(ゆ)
Chieftains Live!
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