が明後日に迫りましたので、もう一度お知らせ。
23日、休日の昼間に下北沢のブック&カフェ B&Bでやります。

 アイリッシュ・ミュージックの中では、というより世界各地のルーツ・ミュージックの楽器としても群を抜いて特徴的な楽器であります。こんな複雑な機構をもち、演奏の難しい楽器はたぶん他に無いんじゃないでしょうか。

 だけでなく、アイリッシュ・ミュージックにとっては最も重要な楽器です。

 音楽面でいえば、他の楽器がパイプの音をエミュレートします。フルートやホィッスルは言わずもがな、フィドルやアコーディオンもパイプの装飾音やフレージングをそれぞれに合わせて再現しようとします。

 20世紀後半から現在に続くアイリッシュ・ミュージックの興隆はパイパーたちが核になりました。レオ・ロウサム、ウィリー・クランシィ、シェイマス・エニスの3人はそれぞれに「パイプの王」として、パイパーだけでなく、アイリッシュ・ミュージックの演奏者全体の崇敬を集めました。

 その弟子筋にあたるのがリアム・オ・フリン、パディ・キーナンであるわけで、モダン・アイリッシュ・ミュージックを切り開く先頭に立ったのはやはりパイパーです。

 そういう話を楽器の実際や演奏、録音などを通じてしてみようと思ってます。パイプに限らず、アイリッシュ・ミュージックに多少とも関心があれば、それぞれに楽しめるでしょう。 

 ということで、12月23日の午後に下北沢でお目にかかりましょう。(ゆ)