FMの地方ネットワーク JFN に "A・O・R" という番組があります。毎晩19:00〜21:00の2時間枠で、その後半が曜日変わりの特集で木曜日がワールド・ミュージック。
この番組はローカルなFM局で聞ける他、radiko などのネット経由でも聞けるそうです。
しばらく前からこの番組のワールド・ミュージックの特集でコメントと音源の提供をしているんですが、昨日は明日放送予定の「スウェーデンの音楽」のコメント収録してきました。
今回はあたしよりも適任者がいると言って推薦したんですが、諸般の事情からやっぱりあたしがやることになった次第。といっても最近の状況については真暗なので、あわてて泥縄で話を伺い、音源も拝借する始末。おかげでなんとかこなしました。
久しぶりにスウェーデンの音楽をまとめて聴きなおしましたが、やっぱりええのう。番組の中でもコメントしましたけど、伝統と革新のバランスがうまくとれてる点ではダントツじゃないかと思います。
聴きなおしてみてあらためて感嘆したのは Groupa。リアルタイムで聴いていた頃はどうも目立たない印象でしたが、うーん、マッツ・イーデン偉い! スウェーデンの大物は誰もかれもトンガってますが、トンガる方向がひょっとすると一番ラディカルかもしれない。サイト行ってみると、まだバンドとして現役じゃないですか。
それとやっぱりあたしにとってスウェーデン音楽の原点フォルク・オク・ラッカレは、いいんですよねえ。カリン・シェルマンのヴォーカルは、その後リエナやウリカやを聴いても、やっぱり最高だあーと思う。この凛とした気品は伝統音楽の本流からはあるいははずれるかもしれないけれど、彼女のうたを聴くだけで心洗われて、別の人間になっていく気がします。その点では、世界にディーヴァもたくさんいる中で、この人の右に出るうたい手はいない。最近再編したそうですが、一度は生で聴きたいですなあ。
スウェーデンは音楽的には「大国」で、これは1回ではすみそうもないですね、という話にもなりましたので、たぶんまたやることになるでしょう。まあ、知っている人には特に目新しい話はありません。この番組自体は浅く広くの方なので、これから聴こうとか、スウェーデンに音楽があるのかという向きは、流し聞きしてみてください。(ゆ)
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