先日は下北沢 B&B での「アイリッシュ・フィドル入門」に多数お越しいただき、まことにありがとうございました。

 小松大さんは名古屋からの参加で、今回は「セント・パトリック・ディ」関連のイベントや Intercollegiate Celtic Festival でお忙しい合間を縫っての出演ながら、熱い語り口と演奏で、かなり手応えのある講座になったかと思います。あらためて御礼もうしあげます。

 講座でもおことわりしましたが、フィドルは対象としては大きすぎて、まとめるのにかなり迷いました。今回はああいう形になりましたが、ほんとうは優に2回分ぐらいのテーマであります。可能なら、将来、「アドバンスド講座」として、掘り下げてみるのも面白いかな、とやってみて思いました。小松さんも、まだまだ語り足りないことがたくさんあるようですし。

 音源などについては、イベントの前振りに書いた記事に挙げてありますので、そちらをどうぞ。

 それにしても、フィドルは面白いですね。若手もどんどん出てきてます。このことはフィドルに限らず、アイリッシュ・ミュージック全体、ヨーロッパの伝統音楽全体に言えることですけど、フィドルは演奏人口が多いだけに、人材も豊冨です。Danny Diamond とか、Cathal Caulfield とか、あるいはスコットランドの Ryan Young とか、実に面白い。この人たちが30代、40代になった時が楽しみです。それまで生きていたいと改めて思います。

 わが国でもさいとうともこさんの《Re:start》のような録音が出てきたり、北海道の小松崎操さんはじめ、すぐれたフィドラーはたくさんいるので、これからソロがどんどん出ると期待してます。大学生でもえらく巧い人たちがいるとも聞きました。ICF とか、一度見てみたいものではあります。


 で、次はバンジョーです。05/16(水)です。講師は高橋創さん。高橋さんはギタリストとして知られてますが、アイルランドでは自分で選べるときはもっぱらバンジョーを弾き、また John Carty などにも師事していたそうです。平日の真昼間ですが、アイリッシュ・バンジョーをテーマのイベントはまだわが国では稀かもしれません。正直、次はバンジョーでいきます、と言われたときには、えっと驚きました。あたしもあらためて勉強しなおさないと。Gerry O'Connor や Enda Cahill、Angelina Carberry とか大好きですが、好きなミュージシャンのことだけしゃべって終るわけにもいきませんしね。(ゆ)