あっという間にあと1週間になってしまいました。標題のイベントの準備に文字通り忙殺されています。ほんと、もう死にそう。

 いや、準備作業そのものは、デッドのライヴ音源をひたすら聴いてゆくので、こんなに愉しいことはありません。ただ、他のことがまったくできない。それでも、先週末は別の仕事のビッグ・イベントがあって、その準備もせねばならず、イベントそのものは朝から晩までで、くたくたになり、そこからの回復もままならないのに、後始末にも追われ、他に書かねばならぬ原稿もあれば、読まねばならぬ本、聴かねばならぬ音楽も次から次へと出てきます。

 そう言えば、来年の Dave's Picks 2019 の年間予約受付も始まっています。今年は毎回18,000セットの販売でしたが、2本めの Vol. 26 あたりからやけに供給が逼迫して、年間予約以外の販売の売切れが早くなりました。発売の知らせを見て、Dead.net を見にゆくと売切れているのがここ2回。ついには、発売の1週間前に、いついつ何時に受注開始を知らせるメールが来るようになりました。

 ちなみに Dave's Picks は12,000セットで2012年にスタート。翌年13,000。さらに翌年14,000に増え、2015年、一気に16,500に増えます。ここで2017年まで足踏みして、今年18,000に増加。来年はついに2万の大台に乗ります。

 あたしは2年めの2013年からずっと年間予約をしてきて、来年ももちろんしました。スタート当初の3本を買い逃しているのを悔やんでます。今ではこのあたり、ebay に出たりすると、100ドルを軽く超える値段がついてます。Dave's Picks の前のシリーズ、Road Trips までは配信でも音源は入手できますが、Dave's Picks そのものの公式音源は、CDしかありません。もちろん、探せば、音源そのものは聴けますが、公式リリースのライナーはなかなか読ませますし、何といっても音がいいんですよねえ。

 なお、来年トップの Vol. 29 は 1977-02-26, Swing Auditorium, San Bernardino, CA。ピークの年、1977年最初のショウ。

 今年最後の Vol. 28 は出荷通知が来ていて、現物が着くのを待ってるところです。収録されているのは 1976-06-17, Capitol Theatre, Passaic, NJ。休止から復帰して7本めのショウ。6月3日、オレゴン州ポートランドで復帰してから、ボストン、ニューヨークとやってきて、パセイクのこのヴェニューでの3連チャンの初日。6日当日までに着いたら、とりあえず、対象の曲だけ聴いて、採用するかもしれません。

 今回のお題は「デッドの真髄に迫る!」。これまで4回やってきても、「これを聴かなきゃ、デッドを聴いたことにならん」という曲がたくさん残ってます。そのうちの、やはり一部になるでしょうが、聴いてみよう、というわけ。

 アルテスパブリッシングのニュースレターにも候補にしてる曲が挙がってますが、〈Eyes Of The World〉と〈スカベゴ〉はまず聴かねばなりますまい。〈スカベゴ〉はもちろん FOM とのメドレーが定番ですが、FOM と組み合わされる前の単独にも良い演奏があり、迷ってます。まあ、最終的にはバラカンさんの判断。

 この二つがとにかく長いので、他のメドレーものは落とすことになるでしょう。〈スカベゴ > FOM〉はこれに終らず、さらに〈Good Lovin'〉が続くというメドレーも結構ありますし、〈Estimated Prophet〉に続くのもあって、こういうのも聴きたくなりますが、そうすると40分を超えたりするので、こういうイベントでは無理ですね。ほんと、デッドは組曲が好き。

 では、また準備作業にもどります。11/06(火)、風知空知@下北沢でお眼にかかりましょう。(ゆ)