今年春の ICF のプログラムが発表になっています。
あたしが担当するのは初日03/11午前中、10:00〜11:50の「アイリッシュを知るクラス〜意外と知らないアイリッシュ音楽の過去〜」です。
副題としては「録音でたどるアイリッシュ・ミュージックの歩み〜蝋管録音から現在まで」を考えてます。今回は歌は脇にとって置き、主に器楽演奏の話です。両方やる時間は無いので。とはいえ、いくつか歌は否応なく入ってきますけど。
以下は今考えている筋書きです。これから音源を再度聴いて検討するので、まだ中身は流動的です。聴く音源も変わるかもしれません。また、公式サイトの紹介では前半、後半に別れてますが、あたしとしては連続の話としてするつもりです。むろん、片方だけ参加されても問題はありません。ただ、きっちり予定どおり行くことはまず無いので、今のところアルタン以降を後半にするつもりですが、実際には進行状況によって前後したり、すっ飛ばしたり、ということもありえることは念頭に置いてください。
〇録音以前をざっくりと
神話
歴史文献
ハープ伝統
〇蝋管録音
Patsy Touhey
1901, The Sword In Hand - Reel, from "The Piping Of Patsy Touhey"
〇SP録音
コールマン、モリスン、キロランたち
1920-30s, from "Past Masters Of Irish Fiddle Music"
〇LP録音
1959, Paddy Canny, P. J. Hayes, Peadar O'Loughlin & Bridie Lafferty
from "All-Ireland Champions - Violin"
〇ショーン・オ・リアダ
1962, Sean O Riada & Ceoltoiri Chualann
from "Reacaireacht An Riadaigh"
〇プランクシティ、ボシィ・バンド、デ・ダナン
1973, Planxty
Raggle Taggle Gypsy> Tabhair Dom Do Lamh, 1st or the live track
1975, The Bothy Band,
from "The Old Hag You Have Killed Me"
1975, De Danann,
from "The Best Of"
〇アルタン
1983, Mairead Ni Mhaonaigh & Frankie Kennedy,
from "Ceol Aduaidh"
〇ケルティック・タイガーに乗って
1990, Patrick Street
Music for Found Harmonium from Irish Times
1994, Sharon Shannon,
from "Out The Gap"
1995, Riverdance
初演キャストのビデオ冒頭, 7:30
〇ダーヴィッシュとルナサ
1993, Dervish
from "HARMONY HILL"
1998, Lunasa
1st or the live track
〇前衛と伝統
2018, The Gloaming
from "Live At NCH"
2018, Shane Mulchrone
from "Solid Ground"
最後に質疑応答の時間はとる予定です。まあ、午後のクラスで見たいものもあるし、その辺をうろうろしてるでしょうから、つかまえてくれてもかまいません。事前に質問・要望などを送られるのも歓迎です。
それと、ICF は大学生主体のイベントですが、参加資格に制限は無いそうです。有料ではありますがね。(ゆ)
2020/01/26追記
参考文献としてはあたしが書いた本があります。これを読んで、あげてある音源を聴けば、ここでしゃべることは最新の部分を除いて、ほぼほぼカヴァーできます。
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