このブログでも以前に書きましたように、今年の2月、妹が死去しました。ですので、来年の新年のご挨拶は失礼させていただきます。

 もともと年賀状は出さなくなって久しいですが、無沙汰にもかかわらず、送ってくださる方がおられるので、今年はご放念くださいますよう、お願いもうしあげます。


 本人とパートナーの希望から、妹は樹木葬で土の中に入りました。樹木葬にもいろいろあるようですが、妹が入ったのは一面芝生の斜面で、周囲に様々な樹が植えられているところです。個々の墓にはあえて印はつけず、手前の石に墓の位置に合わせて名前が彫られます。戒名などはなく、すべて実名。もっとも、宗教不問で、読経をあげてもらうことも可能な由。ここは一つの墓に4人まで入ることができ、ペットと一緒に眠ることも可能とのことで、いくつかペットの印のついた名前もあります。

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 墓に入れるに際しては、骨を骨壺から専用の袋に移し、この袋を円筒形の墓に入れ、上に土を入れ、最後に芝生の蓋をします。時間が経てば骨も袋も土に還ることになります。石の墓にしても、いつまでもあるわけでもなし、いずれ土に還るわけですから、積極的に土に還るのも潔いでしょう。

 ジェリィ・ガルシアの遺灰はガンジス河とサンフランシスコ湾に撒かれました。我が国でも散骨は不可能ではないですが、いろいろと手間暇がかかるようです。海に流さなくても、風に吹きながしてもいいように思いますが、そうもいかんか。

 イワン・マッコールは〈Joy of Living〉で

Take me to some high place of heather, rock and ling
Scatter my dust and ashes, feed me to the wind
So that I may be part of all you see, the air you are breathing
I'll be part of the curlew's cry and the soaring hawk
The blue milkwort and the sundew hung with diamonds
I'll be riding the gentle breeze as it blows through your hair
Reminding you how we shared in the joy of living

と歌いました。

 どこか高いところで灰を撒いてくれ。そうすれば、大気や生きとし生けるものの一部となって、愛するあなたとともに生きる喜びを分ちあったことを思い出させよう。

 こういうのもいいなあ。

 もっとも、あんな奴がそこらにいつまでもいるのはたまらん、と言われるかもしれません。墓というのは、死者におとなしくしていてもらうためのシステムなのかな。

 とまれ、そういうことで、心の隅におとめおきくださいますよう。(ゆ)