カーサ・モーツァルトで Winds Cafe 291。山中信人&山本謙之助。いやもう、すばらしかった。

 前半で山中さんが、津軽民謡で三味線は何をやっているかの解説をしたのがまず面白い。うたい手が自由に即興で引き延ばし、コブシを回すところで、三味線も即興でそれに合わせてゆく。むろん、ある程度の基本の型はあるはずだし、いつも一緒にやっていれば、その日の調子の良し悪しもわかる。とはいえ、やはりたいへんなことにはちがいない。

 津軽三味線の楽器、三味線についての話も面白い。通常、三味線は猫の腹の皮を使う。そこには乳腺が四つあるので、それを「ヨツ」と呼ぶ。津軽三味線は犬の背中の皮を使う。東南アジアからの輸入品に頼っていたが、そちらで犬肉を食べることが減り、供給不足になったため、代用品がいろいろ試されている。カンガルーの皮もその一つで、そのカンガルーの皮の楽器を使われる。カンガルーの皮はどこを使うといいか、まだ試行錯誤だそうだ。

 山本さんは久しぶりのライヴで、COVID-19 のため、練習がほとんどできなかった由。公民館の会議室などを借りてされるそうで、確かに自宅では無理だろう。当日、会場に来て練習されたそうだが、最初に声が出たときは、練習が不足とも思えなかった。ところが、歌ってゆくにつれて、どんどん声にハリが出て、よくなっていく。5曲めだったか、いきなりどかんと来た。なるほど、練習不足とはこういうことなのか。

 こういう歌と三味線にひたると、元気が出る。もりもり湧いてくる気がする。今年も聴くことができて、ありがたや、ありがたや。

 雨が止んでいたので、歩いて四谷に出る。そこから電車で御茶ノ水、歩いて秋葉原のファイナルの直営店。試聴してオスロ・ケーブルを購入。A4000 では、シルバーコート・ケーブルとは方向が異なる。悪いわけでは全然ないが、これにはシルバーコート・ケーブルの方が合うようだ。Unique Melody 3D Terminator にはモロにハマる。試聴なのに聴くのをやめたくなくなる。駿河台下まで歩くがザ・ハンバーグは臨時休業。まっすぐ本厚木までもどり、慶福楼で食事してバスで帰宅。17,000歩超えて、くたびれる。

 
 表参道と明治通り交差点から四谷に出るには、竹下口から斜めに入って北東に向かい、国立競技場脇を通って、日本青年館前から神宮球場の外周を通り、絵画館前の銀杏並木の通りを横切りながらまわって東宮御所の西側に沿い、迎賓館から四谷の交差点に出る。東宮御所の周りは日曜なのに走っている人が結構いる。警官がぶらぶらしている。国立競技場脇の付属工事は中断されたまま。神宮球場では試合があったのか、これからあるのか、という雰囲気。後で、電車に神宮球場帰りの若いカップルがいた。球場の中に入るのはゲートがあるが、外は公共空間。東宮御所手前で左折すれば信濃町の駅にも出るが、時間調節で四谷まで歩く。途中、あちこち、桜、桃、その他いろいろ咲いている。落葉樹の芽も萌えでている。