4月15日・木
締切が迫ってきたので、以前書いておいたものを元にして、ビショップの訳者あとがきを作ってみる。400字詰30枚になる。長すぎるかなあ。訳註の部類も含めたこともあるんだが。良い悪い、好き嫌いの評価は最低でも二度読んでからにしてくれ、と書いてみたが、これもどうだろう。この二つは本来まったく別の尺度なので、あんたは嫌いかもしれないが傑作というのもあれば、ダメダメだけれど好きでたまりません、というのもある。オレが好きなものは全部大傑作で、嫌いなものは駄作だというのは、あまりにひとりよがりに思い上がった傲慢だろう。文学は、いや、文学だけでなく、音楽、美術、パフォーマンス、どんなものでも、どんな個人よりも、人間よりも遙かに大きなものなのだ。もっとも、好き嫌いと良し悪しを混同していることをそもそも自覚していないのか。
締切が迫ってきたので、以前書いておいたものを元にして、ビショップの訳者あとがきを作ってみる。400字詰30枚になる。長すぎるかなあ。訳註の部類も含めたこともあるんだが。良い悪い、好き嫌いの評価は最低でも二度読んでからにしてくれ、と書いてみたが、これもどうだろう。この二つは本来まったく別の尺度なので、あんたは嫌いかもしれないが傑作というのもあれば、ダメダメだけれど好きでたまりません、というのもある。オレが好きなものは全部大傑作で、嫌いなものは駄作だというのは、あまりにひとりよがりに思い上がった傲慢だろう。文学は、いや、文学だけでなく、音楽、美術、パフォーマンス、どんなものでも、どんな個人よりも、人間よりも遙かに大きなものなのだ。もっとも、好き嫌いと良し悪しを混同していることをそもそも自覚していないのか。
[いつか、ツイッターで受けた質問で、イェイツから引用した原題は「無敵」か「他に強敵がいる」のどちらと思うかとあったけど、視点の置き方でどちらともとれる、と思います。]
In Nearly Every House: Irish Traditional Musicians of North Connacht 着。

107人の老若男女のミュージシャンの写真と文章によるポートレイト。コノート北部、とのことだが、メイヨー、スライゴー、ロスコモン、リートリム中心で、ゴールウェイも一部含む。この地域出身でイングランドやアメリカにいる人も数人いる。Catherine McEvoy や Carmel Gunning、Harry Bradshaw、Shane Malchrone のような名の通っている人も何人かいるが、ほとんどは、市井の、無名の人たちだ。こういう人たちがアイリッシュ・ミュージックを支えている。アイリッシュ・ミュージックの「現場」を作っている人たちは、年齡性別職業に関係なく、皆いい顔をしている。音楽は人を磨く。むろん、皆が皆「いい人」のはずはないが。
文章を書いている Gregory Daly は1952年、ドニゴール南端出身で自身フルートを吹く。リートリム/スライゴーの伝統に連なると自覚しているそうだ。Coleman Music Center のために映画やCDを製作している。写真の James Fraher は1949年シカゴ生まれ。祖先はアイルランドからの移民。もともとはブルーズに惚れこみ、その関連の写真からキャリアを始めている。自分でも歌ったり、作ったりするようだ。アイルランドでの写真の仕事も多い。
クラン・コラの原稿のために Fine Horseman の手許の音源を聴く。いや、もうどれもこれも名演名唱の連続。名曲は名演を生むが、ここまでレヴェルの高い演奏ばかりを生むのは滅多に無いよなあ。(ゆ)
コメント
コメント一覧 (2)
全く同感です。
ついでに、昨日の床屋のリアクション。
私は床屋に行かずに自分でバリカンに6mmのアタッチメンつけて一気に刈り上げています。それでも、毎回、風邪引きそうになります。
床屋でも最初はバリカンで坊主刈りにされて、そこでもうだいぶすっきりします。が、剃りあげてもらった時の快感は一度やるとやめられません。