4月19日・月

 今週も Grimdark Magazine のニュースレターが面白い。書評では Uncanny の最新号に載った Catherine M. Valente の短篇をとりあげてもいる。3回読みなおして、ようやく何の話か、見当がついたそうだ。読みなおす価値はあると言う。また読みなおさせる魅力があるのだろう。アンディ・ウィアーの新刊 Project Hail Mary(このタイトルは秀逸)など、だいぶ対象を広げてきている。かつてのように、作品が  grim で dark か、なんてことも気にしなくなってきた。直接書評の対象ではないが、Douglas Nicholas の Molly & Co. の四部作は面白そうだ。

 Douglas Nicholas (1942-2016) はアメリカの詩人で Something Red に始まるこの四部作の小説を2010年から2017年にかけて出している。13世紀のイングランドを舞台にした歴史ファンタジィだそうだ。死後出版された第4部のタイトルが Three Queens In Erin というのは惹かれる。それに趣はだいぶ違うがDavid Meltzer とか、Michael Perkins とか、詩人の書く小説は美味しい。

 夜、Something Red の無料サンプル=冒頭2章を Apple Book で読む。なかなか良い。文章がさすがにいい。メイン・キャラの1人、キャラヴァンのリーダー Molly は本名 Maeve で、アイルランド出身、いきなり Stor Mo Chroi と言ったりする。舞台は冬のノーサンバーランド西部の山岳地帯から始まる。
 
 Michelle Sagara の Chronicles of Elantra の最新刊 Cast In Conflict のカヴァーを著者がブログに公開した。もともとこのシリーズはロマンスものではないが、これは輪をかけておよそロマンス・インプリントのカヴァーではないし、これまでのシリーズ各巻のものとも一線を画す。画家は同じ。COVID-19 が期せずして影響しているか。ハーレクインも脱ロマンスを志向しているのか。
 
 クラン・コラ用の原稿、書き継いでまとめ、hatao さん宛送付。ようやくあと2曲。先が見えた。

 Michelle Sagara, Chronicles of Elantra の次の巻を注文しようとアマゾンをチェックすると、トレード・ペーパー版の在庫処分で大安売りをしている。定価の1割、250円とか230円。こりゃあ、買うしかねえべ。安くなっているものをとりあえず注文。

 夕食後、郵便を取りに出ると、踊り場と郵便ポストの上の LED 照明が明るい。団地内に立っている外灯も今回の大規模修繕で LED に交換される。窓サッシと玄関扉も交換して、これで交換できるものはほぼ全部できたはず。あとは再生可能エネルギーで、太陽か風力発電、または両方かな。ベランダの手すりにつけられて、小型、高効率の風力発電機があると聞いたけど、ありゃあ、どこだったか。

 eGrado はどうも音が左に寄るので、右ユニット外側のメッシュにディーレン・ミニの大を貼ってみる。だいぶ良い感じ。これで様子を見るか。使っているうちにまたバランスがとれるようになるかもしれない。こういう安いモデルではそういうことがある。(ゆ)