10月03日・日
久しぶりに人がたくさんいるところに出たら、くたびれる。終日、だらだらと過ごす。
Neon Yang は新人かと思ったら、JY Yang が改名したのだった。ISFDB によると、2020-02-23 に、JY Neon Yang として作家活動をすると宣言、本名も Neon Yang にした、とある。公式サイトには見当らない。SNS かな。著者まえがきは泣かせる。4本のノヴェラのうち、前半2本はそれぞれ双子の一人ずつについての話で、後半2本はかなり実験的手法を試みているようだ。ユウコ・シミズのカヴァーがカッコいい。
##10月03日のグレイトフル・デッド
1969年から1994年までの6本のショウをしている。公式リリースは3本。うち完全版1本。
1. 1969 Boston Tea Party, Boston, MA
3日連続の中日。
2. 1976 Cobo Arena, Detroit, MI
秋の短かいツアーの最終日。《30 Trips Around The Sun》の1本として全体がリリースされた。
この年の06月03日、オレゴン州ポートランドの Paramount Theater でのショウで、デッドは1974年10月以来、1年7ヶ月ぶりにライヴ活動を再開する。年末までのショウはトータル41本。
この年の演奏は全体にテンポが遅めで、ゆったりとしている。この頃流行ったレイドバックという言葉の感じ。このゆったりした感覚のまま、内部が充実してゆき、翌年春のピークへ登りつめてゆく。
ラストの〈Around and Around〉はごく遅いテンポで始まり、中間までそれで通し、あるところから本来のアップテンポになる。まことにカッコいい。〈Scarlet Begonias〉はまだ単独での演奏だが、そのベスト・ヴァージョンの一つ。ガルシアのうたが一通り終わってギターソロに移る前、ドナがスキャットするのが小さく聞こえるのがいい。
音質はあまり良くない。ドラムス以外、すべてのパートが中央に集まっている。ヴォーカルが前面にあるのはほっとするし、各々のパートの分離は悪くない。
3. 1980 Warfield Theatre, San Francisco, CA
15本連続の7本目。アンコールの〈Brokedown Palace〉が《Dead Set》でリリースされた。アルバムでも最後に置かれている。
この歌の演奏のなかでも、しっとりした抒情に満ちたもの。
ちなみにこの時のサンフランシスコ、ニューオーリンズ、ニューヨークでの計25本のレジデンス公演で〈Brokedown Palace〉がアンコールとして演奏されたのは、09-26, 09-30, 10-11, 10-14, 10-19, 10-26、それにこの日の7回。
25本でアンコールに演奏された曲は8曲。〈U.S. Blues〉が8回。〈Brokedown Palace〉がこれに次ぎ、〈Casey Jones〉が4回、〈One More Saturday Night 〉3回、〈Alabama Getaway〉と〈Uncle John's Band〉が2回ずつ、〈Johnny B. Goode〉が1回。10-04と14はダブル・アンコール。
4. 1981 Rainbow Theatre, London, England
4本連続の2本目。演奏はすばらしかったらしい。録音は The Vault にあるがプレーヤー間のバランスが崩れていて、ミドランドの鍵盤の音がやたら大きく、ウィアのギターとレシュのベースが小さすぎるので、公式リリースは無理ではないか、と言われる。
5. 1987 Shoreline Amphitheatre, Mountain View, CA
18.50ドル。8時開演。3日連続の中日。前半オープナー〈Hey Pocky Way〉から6曲目〈My Brother Esau〉までが《View From The Vault III》で、後半オープナー〈Maggie's Farm〉がデッドのディラン・カヴァー集《Postcards Of The Hanging》でリリースされた。
DeadBase XI で Fred Heutte は1987年のベスト・ショウと言う。
〈Hey Pocky Way〉はミドランドのヴォーカルで、この頃になるとミドランドはこうしてオープニングや、後半、Drums> Spaces 後の盛上げを任されるようになる。この前半はどれも引き締まった演奏。〈Maggie's Farm〉ではウィアとガルシアが交替にヴォーカルをとり、最後に声を合わせる。熱演。この年7月、マギー・サッチャー英首相が訪米している。
6. 1994 Boston Garden, Boston, MA
6本連続の楽日。前半2曲目〈Beat It On Down The Line〉はデッドとしての演奏はこれが最後。全体にデッドとしての水準はクリアしていたようだ。この後、フィラデルフィア、ランドーヴァー、そしてマディソン・スクエア・ガーデンまでツアーは続く。(ゆ)
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