10月04日・月
Dave Flynn, Irish Minimalism 着。e-onkyo に24/44.1 のファイルの販売あり。
このタイトルは Bandcamp の Dave Flynn のページでも「音楽」ではなく「グッズ」の販売になっている。ファイルのダウンロードをさせないためか。
あたしは Bandcamp で買ったけど、このレーベルは流通に乗っていて、輸入盤が国内に広く入ってきている。
Dave Flynn はクラシックの作曲家としての面もあって、交響曲とかも作っているそうな。これは弦楽四重奏のための曲を集めていて、1曲はイルン・パイプと弦楽四重奏のための曲。また別の1曲はイルン・パイプとヴォーカルのためのもの。
Mick O'Brien は先日のショーン・オ・リアダ没後半世紀記念のコンサートでも、パディ・モローニに代わって再編キョールトリ・クーランのパイプを担当していたけれど、こういうものにも出るとなると、リアム・オ・フリンの衣鉢を継ごうとしているようでもある。
e-onkyo を買った Qobuz が日本国内展開をできるだけ早くすると表明。それは歓迎すべきことだが、Tidal から乗り換えるのもためらわれる。両方は要らん。
10日間、200時間近くやった A4000のエージングを終り、Hemp 2 に移る。A4000は良くなった。さすがファイナル。しばらく、外出用のクローズド・イヤフォンのメインはこれでいこう。しかし、こうなるとすると、まっとうにエージングしないで使うのは装置に対して失礼だと思えてきた。
##10月04日のグレイトフル・デッド
1969年から1987年まで4本のショウをしている。公式リリースは2本。
1. 1969 Boston Tea Party, Boston, MA
ボンゾ・ドッグ・バンドとの3日連続最終日。
2. 1970 Winterland Arena, San Francisco, CA
2日連続の初日。ジェファーソン・エアプレイン、ニュー・ライダーズ・オヴ・パープル・セイジ、ホット・ツナ、クィックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスが共演。ショウはサンフランシスコのテレビ局 KQED-TV から放映され、また KQED-FM と KSAN-FM で4チャンネル放送された。
休憩なしの1時間強のステージ。2曲目〈Till The Morning Comes〉とラスト〈Uncle John's Band〉が《The Golden Road》ボックス・セットでリリースされた。前者は《American Beauty》のボーナス・トラック。後者は《Working Man's Dead》のボーナス・トラック。
この晩、ジャニス・ジョプリンがロサンゼルスで死去。伝説ではデッドが5曲目〈Cold Rain And Snow〉をやっている時に死んだ、とされる。知らせは楽屋にも伝わっていたそうだ。そのジャニスへ捧げる歌として作られたのが〈Bird Song〉で、この年の年末12月15日に、デヴィッド・クロスビー、ガルシア、レシュ、ハートによる Jerry Garcia & Friends のギグでデビュー。
また、ドナ・ジーンとキース・ガチョーが聴衆にいた、とも言われる。
〈Till The Morning Comes〉は《American Beauty》収録の曲だが、アルバムの中ではともかく、こうしてライヴで演奏されると中途半端な出来に聞える。実際、演奏されたのは1970年09月から12月の間の6回のみ。《American Beauty》収録曲では、〈Operator〉の4回と並んで、ダントツで演奏回数が少ない。初演は09-18のフィルモア・イースト。この10-04は通算2回めでサンフランシスコ初演。ライヴではこうでした、という一つの記録。
〈Uncle John's Band〉は1969-11-01 の Family Dog at the Great Highway が初演、これが48回目の演奏で、十分こなれ、愉しい演奏になっている。
1980 Warfield Theater, San Francisco, CA
15本連続の8本目。中日。
第二部最後の〈Deal〉と第三部冒頭の〈Feel Like A Stranger〉、それに第三部後半〈Not Fade Away〉の初めの一部が《Dead Set》でリリースされた。
〈Not Fade Away〉はリード・シンガーが誰か、わからない。ガルシアとも思えない。ウィアではない。とするとミドランドだが、声が違う。やはりガルシアか。力唱ではある。が、これからというところでフェイドアウト。
一般的なロックのライヴ・アルバムのコンセプトは良い録音を選んで組み、アルバムの中でコンサートのような流れを聴かせようというもので、これもそれに沿って作られている。しかし、1本のショウを丸々収めたものに慣れてしまうと、フェイドアウトなどされると怒り心頭に発して、レコード盤なら叩き割っていただろう。《Reckonnig》 と《Dead Set》では、通して聴いた時の満足感がかなり違う。アコースティック編成の前者の方が圧倒的に上だ。後者に不満が募る一つの理由は、エレクトリック編成のデッドの本当の良いところ、長くつらなるジャムがほとんど入っていないことだ。《Live/Dead》や《Europe '72》が成功しているのはその部分だ。こういうところからも、完全版が欲しくなる。
〈Deal〉と〈Feel Like A Stranger〉は、そういう展開を普通はしない曲だから、こうしてよい生演奏をできるだけそのまま収めれば十分聴き応えのあるものになる。
〈Deal〉はガルシアの1972年のソロ《Garcia》所収で、1971年02月19日ニューヨーク州ポート・チェスター初演。通算427回演奏。演奏回数順では13位。
〈Feel Like A Stranger〉はこの年リリースの《Go To Heaven》所収で、03月30日ニュー・ジャージー州パセーイクで初演。これが32回目の演奏。通算207回演奏。演奏回数順では68位。ここまでが200回以上演奏された曲。
〈Not Fade Away〉は1968年06月19日サンフランシスコで初演。スタジオ盤収録無し。通算565回演奏。演奏回数順では5位。
3. 1981 Rainbow Theatre, London, England
4本連続の3本目。これも良いショウらしい。
4. 1987 Shoreline Amphitheatre, Mountain View, CA
3本連続最終日。午後5時開演。18.50ドル。前半わずか6曲で、最短の一つ。(ゆ)
コメント
コメント一覧 (4)
お知恵拝借なのですが、この機体のケーブルはかなり特殊な印象があります。
バランスにリケーブルは可能でしょうか?
お時間が有るときによろしくお願いいたします。
A4000とA3000はファイナルには珍しく2ピンですけど、リケーブルできます。ぼくはファイナルのシルバーコート・ケーブルの4.4ミリ・バランスにかえています。これで聴くと、A8000に迫ります。もちろん比べてしまうと、違いは大きいですけど、A4000だけで聴いている分には、愉しいです。
ただ、記事にも書きましたけど、エージングは必要でしょう。ふだん使っていないプレーヤーにつないで10日ほど鳴らしっぱなしにしました。すべてに良くなりますが、とりわけ、音に艷が出たと感じます。
ケーブルもいろいろ出てますけど、まずは正直に同じメーカーで組み合わせました。国産では Brise もいいはずです。ぼくとしては次には onso を試そうと思ってます。あそこのヘッドフォン・ケーブルは良いので。
リケーブルは可能と伺い安堵しました。感謝申し上げます。早速探してみます。
それとケーブルにもエージングは効く、と Brise Audio が言ってます。今回はA4000にシルバーコート・ケーブルをつけてエージングをやったので、双方の効果もあるかもしれません。
とりあえず、手持ちのイヤフォンを全部、あらためてエージングを始めました。ファイナルは150〜200時間と言ってるので、ぼくも200時間、まあ24時間やって10日ですね、とにかく鳴らしっぱなしにしてます。