1111日・木

 チーフテンズ、60周年ベスト盤ライナー原稿を何度も読みなおしながら削りに削る。くたびれる。もう一晩、置いてみよう。

 くたびれてしまって、他に何をする気にもなれない。久しぶりにインターバル速歩をすると、少しすっきりする。しばらくやらないと調子が崩れるくらいになってきた。
 


##本日のグレイトフル・デッド

 1111日には1967年から1985年まで6本のショウをしている。公式リリースは完全版が1本。


1. 1967 Shrine Auditorium, Los Angeles, CA

 "Amazing Electric Wonders" と題されたイベント。共演は Buffalo Springfield Blue Cheer

 この日と前日のものとして出回っているテープの内容に混乱があり、2日間の演奏とわかってはいるものの、どの演奏がどちらのものかはわからない、らしい。

 Blue Cheer 1966年にサンフランシスコで結成したトリオで、断続的に2009年まで活動。後にはドイツをベースにしたらしい。ハード・ロックやヘビメタ、グランジの元祖の一つ、だそうだ。


2. 1970 46th Street Rock Palace, Brooklyn, NY

 このヴェニュー4日連続初日。一部セット・リストはあるが、詳細不明。

 ポスターには "Brooklyn Rock" とあり、バーズ、アイアン・バタフライが各々ワンマン、カントリー・ジョー、ヤングブラッズ、ビッグ・ブラザーが合同、その次がデッド4日間で、その後がジェファーソン・エアプレインのワンマン、サヴォイ・ブラウン、バディ・マイルズ、ヘイスタックス・バルボアがジョイント、リー・マイケルズのワンマンと続く。


3. 1971 Atlanta Municipal Auditorium, Atlanta, GA

 3.505.50ドル。開演7時。ポスターによれば、デッドの前は1018日にトラフィック、後は1127日にザ・フー。トラフィックはデッドと同じ値段だが、ザ・フーは1ドル高い。

 オープナーの〈Bertha〉の後で「アトランタ暴動」とも呼ばれるようになる激しい口論があり、バンド・メンバーの抗議と聴衆のシュプレヒコールの中、警官が聴衆の1人を外へ出したらしい。ウィアが警官たちに罵声を浴びせ、あやうく連行されるところだった、という報告もある。当然、演奏には身が入らず、最低のショウの一つの由。


4. 1973 Winterland, San Francisco, CA

 この時は3日連続の最終日。全体が《Winterland 1973》でリリースされた。

 何といっても30分を超える〈Dark Star〉とそれに続く14分の〈Eyes of the World〉がキモ、と John W. Scott DeadBase XI で書いている。

 それにしてもこのヴェニューからは名演が生まれる。デッドのホームグラウンドとしては、フィルモアよりもこちらかもしれない。アーカイヴの完全版リリースもこの1973年と1977年の二つのボックス・セット、《The Grateful Dead Movie Soundtrack》《Closing Of The Winterland》それに《30 Trips Around The Sun》の1970年と《Dave's Picks, Vol. 13》。おそらく他のどのヴェニューよりも多いんじゃないか。


5. 1978 NBC Studios, New York, NY

 『サタデー・ナイト・ライヴ』に出演、3曲演奏。


6. 1985 Meadowlands Arena, East Rutherford , NJ

 13.50ドル。開演7時半。(ゆ)