1112日・金

 溜まりに溜まったCDをリッピング。ひたすらリッピング。半日やってまだ終らない。デッドの HDCD dbPoweramp でやるが、普通のは XLD がやはり一番使いやすい。音は dbPoweramp でやるのと変わらない。


 HiBy RS6 は聴いてみたい。それにしても、チップ不足で、R2R がまた一つ増えた。

 iBasso DX240はバランス・アウトが今時 2.5 のみというところでペケ。それに、こうなってくると、これといった特徴が無い。アンプ・モジュール交換も Cayin A&K SE180 が出てくると、見劣りがする。HiBy は半歩先へ行っている感覚があるが、iBasso は後追いしている感じ。

 仕掛けじゃないだろう、要は音がいいかどうかだ、という向きもあるかもしれない。しかし、DAP はまだ発展途上なのだ。製品として成熟してるわけじゃない。新しいことをどんどん試せる。ならば、鼻の差でも先へ出なければ面白くない。どこかに、他には無い、こいつにしかない、というものが無いのはつまらなくなる。

 FiiO M17 は本家サイトに復活したが、出ないねえ。

 Cowon は昨年から新製品が出ていない。サイトも昨年4月から更新されていない。本家でも一昨年の Plenue R2 が最新。脱落か。最近はもっぱらワイヤレス・イヤフォンを出しているようだ。


##本日のグレイトフル・デッド

 1112日には1966年から1971年まで4本のショウをしている。公式リリースは1本。


1. 1966 The Old Cheese Factory, San Francisco, CA

 Anniversary Party と銘うたれたイベント。共演 Andrew Staples。ポスターのみ残る。セット・リスト不明。この日のものとして出回っている録音は実際には11-19のフィルモアのもの、だそうだ。ここでやったのはこの1回のみ。

 この日にはもう1ヶ所 Sokol Hall で開かれたヘルス・エンジェルス主催のギグがあり、そちらでも演奏したという。2007年5月に行われたラム・ロッド・シャートリフ・コレクションのオークションによる由。ラム・ロッドはデッドのクルーのリーダーで、一つのバンドのために働いた最長記録保持者と言われる。残っているポスターにはビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー、メリー・プランクスターズの名と午後8時半開演とある。Sokol Hall The Old Cheese Factory は3マイル、約5キロしか離れておらず、両方に出ることは難しくないそうだ。

 Andrew Staples は不明。


2. 1967 Winterland Arena, San Francisco, CA

 "Benefit For the Bands" と銘打たれたイベント。セット・リスト不明。


3. 1970 46th Street Rock Palace, Brooklyn, NY

 4日連続の2日目。

 雨の夜で客は少なく、500というところ。まずガルシアとクロイツマンが入ったニュー・ライダーズ・オヴ・パープル・セイジが熱い演奏をした。その後で出てきたデッドの演奏はひどかった。が、すぐに止めて、ウィアが弦が切れて、交換してチューニングするのにしばらくかかる、楽にしていてくれ、と言った。1時間ほどしてバンドはステージにもどり、あらためて始めた。今度はすばらしかった。1曲終ったところでガルシアが、ステージ・ライトを消して客電を点けてくれ、と言い、その通りになった。それからそれまで見た中で最高のショウが始まった。その時夜の11時で、終ったのは朝の4時。という証言あり。


4. 1971 San Antonio Civic Auditorium, San Antonio, TX

 前半10曲目、ラストの一つ前の〈Black Peter〉が2013年の《30 Days Of Dead》でリリースされた。

 全体で10:14あるトラックのうち、曲は8:45で終る。次の〈One More Saturday Night〉の最初のリフの直後、録音が切れる。

 この曲は内容通り、陰々滅々に終始することもあるが、これはパワフルな演奏。このピーターは自分の状況を耐え忍んで、ほとんど強靭と言える相を見せる。全体としても良いショウだろう。(ゆ)