1124日・水

 デッドの1973-11-21のデンヴァーのショウを聴きながら散歩していて、〈Going Down the Road Feelin' Bad〉のあまりの気持ちよさに歩きながらわめいてしまい、川縁で遊んでいた幼ない女の子たちに笑われる。


 FiiO M17発売。直販で215,000円。円安だから、こういう値段になるよなあ。国内価格は税込25万切るかどうかかな。うーん、M11Pro まだバリバリ元気だし、特に音にも不満は無いし、バッテリーも良くなってるんだろう、1年以上経つけど、特に衰えた感じはないし。しかも冷却器付きって、そんなに熱くなるわけえ。それはちょっと引くなあ。それと、やあっぱり、Sabre のチップは好かん。旭化成かサーラス(シーラス?)が好みなのよねえ。さもなきゃ、R2R を試すか。HiFiMAN も何やら出したし。

 Kontinum K100 が投げ売りをして、ほぼ半額になっているのが気になってしかたがない。32bit 処理とバッテリーの違いは試したい。後続が出そうもないし。2.5mmバランス・アウトだけ目をつむれば、バッテリーは交換できるから、長く使えそうだし。
 ありゃ、しかし、初値が高すぎだよ。Astell&Kern の流れで強気に出たのかもしれんけど、最初から今ぐらいの値段だったら、後につながるくらいは売れたんでないかい。それとも、あのカタチかしらん。あのバッテリーを使うにしてもさ、もう一工夫欲しいよ。つまりは詰めが甘かったってわけだ。Astell&Kern は何だかんだ言って、突き詰めてることは感じられるのよね。オーディオはニッチなんだから、どこか一点でも突き詰めてるところがないと、わかった、騙されてやろう、清水の舞台から飛び降りてやろう、って気にはなれないじゃない。
 しかし、そうしてみると、詰めの甘いものが半額になったからって、跳びつく道理はないわけだ。32bit 処理の技術も、いずれ iRiver が買いとって、Astell&Kern に組みこむかもしれない。KANN シリーズの次期モデルとか。KANN のあのカタチなら、バッテリーも K100 と同様のものにしやすいだろう。

 ところで FiiO の本家サイトは Safari では表示がおかしくて、M17の製品ページ、右側に空白スペースができてテキストもちょん切れてるんだけど、あたしだけか。



##本日のグレイトフル・デッド

 1124日には1968年から1972年まで4本のショウをしている。公式リリースは2本。


1. 1968 Hyde Park Teen Center, Cincinnati, OH

 ピグペンとトム・コンスタンティンが2人ともキーボードを担当した。The Lemon Pipers が前座。

 The Lemon Pipers は当時地元で活動していたサイケデリック・ロック・バンド。1966年にオハイオ州オクスフォードで学生バンドとして結成。1967年、Ohio Battle of the Bands の決勝に残り、ジェイムズ・ギャングの後塵を拝する。1967年のシングル〈Green Tambourine〉が1968年2月、ビルボードとキャッシュボックスで No. 1 ヒットとなる。ただし、これは契約した Buddah Records が外部のソングライター・チームに依頼して書かせたティーネイジャー向けの曲で、バンド本来の志向とは相反するものだったようだ。また、例によって印税はバンドにはほとんど渡っていないらしい。


2. 1972 Dallas Memorial Auditorium, Dallas, TX

 開演7時。ピグペン病欠で、オープナーの〈Don't Ease Me In〉の後、ウィアがそのことを説明した。


3. 1978 Capitol Theatre, Passaic, NJ

 10ドル。第一部8曲目〈New Minglewood Blues〉が《Beyond Description》収録の《Shakedown Street》ボーナス・トラックでリリースされた。

 会場は2,500収容でチケットは抽選。FM で全国放送された。また、全篇ビデオ収録もされている。DeadBase XI David I. Greenberg のレポートはこのビデオに基いている。この年のベストのショウの一つの由。


4. 1979 Golden Hall, San Diego Community Concourse, San Diego, CA

 第一部5曲目の〈Peggy-O〉が2011年の、第一部クローザーの〈Passenger〉が2014年の、《30 Days Of Dead》でリリースされた。

 セット・リスト以外の情報無し。(ゆ)