0206日・日

 中止になる可能性も五分五分よりは六分四分ぐらいになってきたが、0311日の ICF の講座は開催される前提で準備をしなければならない。あたしの担当は「アイルランドの歴史」の概略だが、アイリッシュ・ミュージックのファン、演奏者にとってのアイルランドの歴史について話せ、ということだろう。だいたい、いかに小さな国とはいえ、その全史を2時間で話せというのは無理だ。

 ということを念頭において、どこに焦点を当てるかを考えてみる。

 まず、アイルランドの島に人間が到達した時。人間がいなけりゃ、音楽は無いわな。

 次はケルトの到来。どこまでつながってるか、分明でないところも大きいが、一応、アイリッシュ・ミュージックはケルトのキャラクターを備えている、と言える。

 5世紀、聖パトリックに代表されるキリスト教の到来。やっぱり、根本、土台だ、ということは強調しておくべきだろう。教会の権威は近年地に墮ちてるが、キリスト教は教会だけじゃない。

 10世紀末から11世紀初頭、ブリアン・ボールヴァのハープの意味。ほんとに王様本人が弾いたのか、は別として。

 17世紀のイングランドの侵略。社会にとってはでかいんだが、音楽と直接は結びつかん。どう話すか。

 19世紀初頭、ナポレオン戦争。ナポレオンはアイルランドのカトリックにとっては希望の星だった。だから、歌の題材になる。

 1845年、大飢饉。これで社会が変わる。ということは、あたしらが聽いてる伝統音楽も、これ以後の社会の反映。

 1935年、ダンス・ホール条例。家での「無許可」のダンス、ケイリが禁じられたことで、音楽の姿が変わる。

 1950年代後半からの外蘋度改革。これによって1960年代からの音楽革命の担い手たる若者が登場する。

 1990年、メアリ・ロビンスン大統領就任。このことに象徴される変化によって、アイルランドの文化は世界の注目を集める。ICF もいわばその落とし子だ。

 これに、主な楽器の歴史をざっくりと加える。

 てな、ところでどうだろうか。



##本日のグレイトフル・デッド

 0206日には1966年から1989年まで5本のショウをしている。公式リリースは無し。


1. 1966 Northridge Unitarian Church, Los Angeles, CA

 ノースリッジ・アシッド・テストで、この教会の牧師がデッドを招いたそうな。録音が残っている。が、アウズレィ・スタンリィはこれを19日としている。前日、サンフランシスコのスタジオでリハーサルをしているとすると、19日の方が蓋然性が大きい。


2. 1969 Kiel Auditorium, St. Louis, MO

 アイアン・バタフライの前座で1時間半ほどの演奏。〈Dark Star> St. Stephen> The Eleven> Turn On Your Lovelight〉というこの年の定番セットを演奏したところでレシュが、アイアン・バタフライがもうすぐ出る、と言うが、少し間があって、ガルシアが、まだ少し時間があるから、もう少し演るよ、といって、〈That's It for the Other One〉を始める。録音によるので、この間がどれくらいかは不明。

 アイアン・バタフライは前年の《In-A-Gadda-Da-Vida》がヒットし、サード《Ball》がこの年の01月に出たばかりで、そのサポート・ツアーだろう。1971年に解散。ウィキペディアでは「サイケデリック・ロック・バンド」と呼ばれている。Wikipedia ではむしろハード・ロック、ヘヴィメタの源流の一つとされている。


3. 1970 Fillmore West, San Francisco, CA

 4日連続のランの中日。3.50ドル。約2時間の一本勝負。この時期の典型、ということはデッドとして第一級の出来。


4. 1979 Tulsa Pavilion, Tulsa, OK

 開演7時。オクラホマでは計8回ショウをしている。これはその5回目。珍しく録音が無いらしい。


5. 1989 Henry J. Kaiser Convention Center, Oakland, CA

 春節祝賀ショウの中日。サンフランシスコの中華交響楽団が前座、だそうだが、どういう楽団なのだろう。Drums では Dragon Drums が使われた由だが、脇に竜の絵が描かれた太鼓だろうか。全体としてはまずまずのショウのようだ。


 この日《Dylan & The Dead》がリリースされた。トラック・リストと収録日時は以下の通り。

Side One

1. Slow Train 1987-07-04 4:54

2. I Want You 1987-07-24 3:59

3. Gotta Serve Somebody 1987-07-26 5:42

4. Queen Jane Approximately 1987-07-19 6:30

Side Two

1. Joey {Bob Dylan & Jacques Levy} 1987-07-04 9:10

2. All Along the Watchtower 1987-07-26 6:17

3. Knockin' on Heaven's Door 1987-07-26 6:51


 この時のディランとのツアーの全体は以下の通り。

1987-07-04, Sullivan Stadium, Foxboro, MA

1987-07-10, JFK Stadium, Philadelphia, PA

1987-07-12, Giants Stadium, East Rutherford, NJ

1987-07-19, Autzen Stadium, University of Oregon, Eugene, OR

1987-07-24, Oakland-Alameda County Coliseum Stadium, Oakland, CA

1987-07-26, Anaheim Stadium, Anaheim, CA

 このうち24日と26日のデッドのみの部分の各々全体が《View From The Vault IV》で CD DVD が別々にリリースされた。

 また12日のデッドのみの部分の全体が《Giants Stadium 1987, 1989, 1991》でリリースされた。(ゆ)