02月25日・金
市から Covid-19 ワクチン3回目接種券到着。
公民館に行き、本5冊受け取り。借りてきた本の1冊は Helen Swick Perry, The Human Be-In, 1970 の邦訳『ヒッピーのはじまり』。昨年5月、作品社から出たもの。原書は古書でも140ドルとかしている。邦訳には当時のポスター、写真、記事などのヴィジュアルもついていて、とにかくこいつを読むべえ。
もう1冊は Johann Hari, Chasing The Scream: The First and Last Days of the War on Drugs, 2015 の邦訳『麻薬と人間』。こっちはベストセラーだけあって、原書も安いが、これも翻訳をまず読んでみんべえ。『スターリングラード攻防戦』のように、よほどひどければ原書に行けばよい。邦訳は昨年2月、またしても作品社。ここは田川建三さんの『新約聖書 訳と注』を出している。こうなると今、一番面白い版元と言ってもいい。
あとの2冊はジギスムンド・クルジジャノフスキイの作品集2冊。まあ、これは買ってもいいんだが、念のため確認。河出からもう1冊出ている。河出の『神童のための童話集』の訳者がキンドルで2冊出している。
あたし的にはグラドの輸入元のナイコム名義でスパムが来る。送付元を確認するとアドレス末尾が .pk だからパキスタン。これも本当にそこから来ているかはわからん。ナイコムのサイトを見たらアナウンスがあった。eイヤホンの親会社のK氏からも、自分の名前でスパムが出回っているとお詫びのメール。今時、なりすまされるのは本人の落ち度ではなかろう。どこやらの中間のサーバが侵入されたんじゃないか。ナイコム、eイヤホンとは過去にメールのやりとりをしていた。
##本日のグレイトフル・デッド
02月25日には1966年から1995年まで5本のショウをしている。公式リリースは1本。
1. 1966 Cinema Theatre, Los Angeles, CA
Sunset Boulvard Acid Test。2ドル、メンバーは1ドル。開演午前零時。8曲のセット・リストが残っている。
2. 1967 Fillmore Auditorium, San Francisco, CA
このヴェニュー3日連続の中日。オーティス・ラッシュ&ヒズ・シカゴ・ブルーズ・バンドとキャンド・ヒート共演。セット・リスト不明。
3. 1990 Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
この年最初のショウ。このヴェニュー3日連続の初日。開演7時。
第一部8曲目、クローザー前の〈Cassidy〉が《Without A Net》で、5曲目〈Stagger Lee〉が昨年の《30 Days Of Dead》でリリースされた。
ローリング・ストーンズの〈The Last Time〉が第一部7曲目でデビュー。1995年07月06日まで、計70回演奏された。スタジオ盤収録は無し。
〈Stagger Lee〉はガルシアのヴォーカルが遠くて、ほとんど聞えないのが難点だが、演奏はいい。
〈Cassidy〉は宝石の一つ。《Without A Net》はレシュの選曲で、こういうのを拾うあたり、さすがだ。ウィアとミドランドが左右に別れて聞えるが、ちゃんとデュエットになっている。この曲はドナがいた時に、おそらく彼女の声を念頭に置かれて書かれている。ミドランドは見事にドナの代役をつとめて、この歌のしぶとさが滲みでる。それに誘われたか、3番の後のインストルメンタルが不定形のジャムになる。全員参加、誰がリードともわからない集団即興。長くはないが、それもまたよし。これぞ、デッドを聴く醍醐味。あっさりと、一見、何の合図もなく、コーラスにもどるところもカッコいい。この年のこの時期の異常なまでの好調さがよくわかる。
4. 1994 Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
この年最初のショウ。このヴェニュー3日連続の初日。春節記念。24.50ドル。開演7時。
この年のショウは85本。前年より4本増えた。レパートリィは143曲。うち前年には演奏されなかったものが12曲。新曲は3曲。〈Samba in the Rain〉〈If The Shoe Fits〉〈Childhood’s End〉。興収では5位。ローリング・ストーンズ、ピンク・フロイド、イーグルス、バーブラ・ストライザンドに次いだ。
1月にバンドは「ロックンロールの殿堂」入りをした。その式典にガルシアだけは欠席し、等身大の写真の切抜きが代わりに出た。
〈Samba in the Rain〉はハンターの詞にウェルニクが曲をつけた。6月8日にサクラメントで初演。1995年7月9日のラスト・ショウまで38回演奏。スタジオ盤収録無し。
〈If The Shoe Fits〉は Andrew Charles 作詞、レシュ作曲。6月9日サクラメントで初演。1995年3月24日まで計17回演奏。スタジオ盤収録無し。
〈Childhood’s End〉はレシュの作詞作曲で7月20日インディアナ州ノーブルヴィルで初演。1995年7月9日のラスト・ショウまで計11回演奏。
レシュの2曲は《Ready Or Not》にも入らず、公式リリースでは出ていない。
ニコラス・メリウェザーはどれもポテンシャルはあるが、十分に育つだけの時間が無かったとしている。
5. 1995 Oakland-Alameda County Coliseum Arena, Oakland, CA
このヴェニュー3日連続の中日。開演7時。(ゆ)
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