03月13日・日
UCOTECH UBQ-ES903MK2 のエージングが進んで、良くなってきた。オープン型の ear buds と呼ばれるタイプのイヤフォン。シリコンフィットチップを見て、これならあたしの耳でも使えるかもと思って買ってみたのが大正解。オープン型の良さを改めて噛みしめている。Final の Piano Forte II が製造完了になってしまって、壊れたものの買換えができずに諦めていたのが、おかげでさらに良い音で聴けている。
10年前に出したのとモノは同じで、チューニングを変えた、というのだが、前のは聴いていないし、どこをどう変えているのかも知らないが、この音はとにかくすばらしい。耳の入口にのせるだけだから、耳の中に異物がいる感覚もない。ヘッドフォンをしているわけでもない。すると、機器の存在が消えて、音楽だけが聞えてくる。
まず、ヴォーカルの生々しさ。デッドのリスニング・カレンダーが進んで、1990年春のツアーが始まり、この時期の優秀録音を堪能している。ボブ・ウィアのヴォーカルの艶かしさにぞくりとする。シリコンフィットチップは低域が強調されるのだそうだが、レシュのベースが集中しなくても自然に耳に入ってくる。両ドラマーのドラムの音がキレッキレに響く。そして、ガルシアのギターとミドランドの鍵盤の美しいこと。
うーん、もうでかいヘッドフォンは要らないか、とすら思えてくる。むしろ、Ucotech のオープン型イヤフォンのハイエンドを試すか。これも出た当時はハイエンドではあるが、それから10年の間に二つ、各々にハイエンドを出していて、どちらも現役。2019年のハイエンド UCT-ES1103Grandiose は今年、やはりチューニングを変えて Mk2 を出すというから、それが出るまで、ES903Mk2 を使い倒すのもいいかとも思えてくる。やはり、あたしはオープンの音の方が好きなのだ。ただ、耳のカタチが異常なので、普通のイヤバッズでは右側がうまくはまってくれない。ファイナル PFII は、やはり音の出口がちょっと突き出していたので使えたのだった。シリコンフィットチップ様々だ。
##本日のグレイトフル・デッド
03月13日には1967年から1992年まで、6本のショウをしている。公式リリースは無し。
1. 1967 Whisky-A-Go-Go, San Francisco, CA
月曜日。このヴェニュー7日連続の中日。セット・リスト不明。
2. 1971 Jenison Field House, Michigan State University, East Lansing, MI
土曜日。セット・リストの全体は不明だが、良いショウの由。ニュー・ライダーズ・オヴ・パープル・セイジが前座。ガルシアがペダルスティールで参加。
この前後3本とこの月20日は、イリノイ、ミシガン、ウィスコンシン、アイオワの大学でのショウだ。1970年代初めからデッドは大学でのショウを積極的に行う。デッドがショウを行った大学施設は総計約120ヶ所に及ぶ。ここで洗礼を受けた学生たちが後にデッドヘッドの中核を形成する。会場となった大学は、カリフォルニア大学の各キャンパスやスタンフォード、MIT、ラトガース、プリンストン、コロンビア、ジョージタウン、イェール、有名なバートン・ホール公演のコーネルのように名門とされるものも少なくなく、したがってデッドヘッドにはアメリカ社会の上層部が多数含まれることになった。スティーヴ・ジョブズ、ビル・ゲイツなどデジタル産業の立役者たちは最も有名だが、その他の実業家、政治家、弁護士、医師、学者、芸術家、軍人、官吏等々、あらゆる分野にいる。デッドのショウの舞台裏にいた上院外交小委員会委員長のもとへ、ホワイトハウスから電話がかかってきたこともある。デッドのメンバーやクルー、スタッフに大学卒業者はほとんどいないが、デッドの音楽を学生たちは大いに歓迎した。
この日、フィルモア・イーストでオールマン・ブラザーズ・バンドが有名なライヴ・アルバムを録音。
3. 1981 Utica Memorial Auditorium, Utica, NY
金曜日。11ドル。開演7時。最高のショウの一つの由。
4. 1982 Centennial Coliseum, Reno, NV
土曜日。9.50ドル。開演7時。ジョン・ベルーシが死んでから初めてのショウだが、〈He's Gone〉はやっていない。2本後の04月02日にやっているのがベルーシ追悼かもしれない。
デッドが出演した時から Saturday Night Live の面子とは意気投合し、ブルース・ブラザーズがデッドのショウで共演もしている。
5. 1985 Berkeley Community Theatre, Berkeley, CA
水曜日。このヴェニュー4本連続の最終日。開演7時半。レックス財団資金集め。
第一部クローザーの〈New Minglewood Blues〉〈Deal〉、第二部4曲目〈Spoonful〉、クローザー前の〈Black Peter〉にマシュー・ケリーがハーモニカで参加。第二部 Drums から〈Man Smart (Woman Smarter)〉までの4曲にハムザ・エル・ディンが参加。
6. 1992 Nassau Veterans Memorial Coliseum, Uniondale, NY
金曜日。このヴェニュー3日連続の最終日。開演7時半。前日のレベルには行かないが、かなり良いショウの由。(ゆ)
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