04月23日・土
 クーキー・マレンコがニュースレターで Rick Turner というギター・メーカーの死を悼んでいた。この人は1943年生まれだから、ジェリィ・ガルシアの一つ下。Alembic の創設者の1人で、ガルシアが1970年代初めに使っていたギブソン SG を修復した人物でもある。つまり、ぶち壊された SG とその部品から、新しいギターを組み立て、それをガルシアが買って使った。その音は《Skull & Roses》で聴ける。ということは《Ladies & Gentlemen…》でも聴けるわけだ。アレンビックはアウズレィ・スタンリィも創設者の1人で、The Wall of Sound を開発する。ターナーの Model 1 というエレクトリック・ギターはフリートウッド・マックのリンゼイ・バッキンガムのために開発し、バッキンガムは今でもこれを使っているそうだ。
 
 マレンコとターナーの関係は、10年ほど前のある日、ターナーが薮から棒に電話してきて、あんたの録ったギターの音はおれの出したかった音だと言った由。その音は Keith Greeninger のギターだったらしい。グリーニンガーがベースの Chirs Kee、ドラムスの Brain とマレンコのスタジオで作った《Close To The Soul》は好きな録音。オープニングのヴァン・モリソンの〈Into the Mystic〉のカヴァーがとりわけすばらしい。
 


 それにしても、マレンコが Grateful Dead の名を口にしたのはそれこそ out of blue だった。


##本日のグレイトフル・デッド
 04月23日には1966年から1988年まで、6本のショウをしている。公式リリースは1本。

1. 1966 Longshoreman's Hall, San Francisco, CA
 土曜日。このヴェニュー3日連続のランの中日。ローディング・ゾーン共演。セット・リスト不明。

2. 1969 The Ark, Boston, MA
 水曜日。このヴェニュー3日連続のランの楽日。この3日間はかなり良いショウらしい。

3. 1977 Springfield Civic Center Arena, Springfield, MA
 土曜日。6.50ドル。開演8時。コーネル大学バートン・ホールに次ぐ、と言われる。いずれ、公式にリリースされると期待。77年春のツアーは全部きちんと出してもらいたい。

4. 1983 New Haven Coliseum, New Haven, CT
 土曜日。このヴェニュー2日連続の2日目。この2日間はこの年を代表するショウの由。

5. 1984 New Haven Coliseum, New Haven, CT
 月曜日。このヴェニュー2日連続の初日。12.50ドル。開演7時半。第二部半ば〈Space> Only a Fool〉が2013年の《30 Days Of Dead》でリリースされた。この Space は Space 全体の後半。
 〈Only a Fool〉はミドランドの曲だが、なぜかレシュはこの曲が大嫌いで、やめるようにミドランドにステージ上でどなったが、ミドランドは無理押しした、という証言がある。この曲の演奏はこの時のみ。

6. 1988 Irvine Meadows Amphitheatre, Irvine , CA
 土曜日。このヴェニュー3日連続のランの中日。開演7時半。(ゆ)