05月20日・金
 Astell&Kern SE180用交換 DACユニット SEM4着。

Astell&Kern SE180 SEM4 DAC Moon Silver [AK-SE180-SEM4-DAC-MS]
Astell&Kern SE180 SEM4 DAC Moon Silver [AK-SE180-SEM4-DAC-MS]

 楽天の公式ストアで予約したら、発売日の前に届く。早速交換して聴いてみる。聴くのはもちろんグレイトフル・デッドのライヴ音源。
 をを、ガルシアのギターの音が違う。SEM3 や SEM2 ではどこかキンキンする響きが入っていた。あれはやはり ESS のチップのキャラであったのだ。これは AKM で、まろやかな響きが耳に快い。ヴォーカルも滑らかでなまめかしい。ESS はコーラスなどの声の重なりはきれいに出すが、かすかだがやはりぎすぎすする感覚がどうしてもとれない。
 ただ、ドラムスが引込む感じもある。ESS ではかんかんに固まった底からどおんと湧いてくるのが、AKM だと硬い芯の周りをごく薄い空気がふわりととりまいている。ベースも ESS ではびんびんと弾かれるが、AKM では弾いた後の余韻がふくらむように聞える。
 全体としては文句なく AKM で、この SEM4 でようやく真打ち登場と思える。


##本日のグレイトフル・デッド
 05月20日には1967年から1995年まで4本のショウをしている。公式リリースは無し。

1. 1967 Continental Ballroom, Santa Clara, CA
 土曜日。共演 the Real thing、Autumn People。開演12時半。セット・リスト不明。
 共演の二つのバンドは不明。この名前で出てくるのは各々1970年代の別バンド。

2. 1973 Campus Stadium, University Of California, Santa Barbara, CA
 日曜日。当日5ドル。開演正午。ニュー・ライダーズ・オヴ・パープル・セイジ前座。三部構成。前座も含めれば8時間のショウ。
 DeadBase XI の Louis Woodbury によれば、〈China Cat Sunflower> I Know You Rider〉のジャムの途中でPAシステムに積んであったスピーカーの1台がガルシアのすぐ近くに落ちた。ガルシアがケーブルを引っぱったらしい。演奏はまったく途切れなかったが、たちまちクルーがわらわらと現れて、システムに異常がないか、点検した。太陽が西に沈んでゆくのに合わせて、〈Eyes Of The World〉が〈Stella Blue〉へと変わっていった。

3. 1992 Cal Expo Amphitheatre, Sacramento, CA
 水曜日。開演6時。このヴェニュー3日連続のランの中日。レックス財団ベネフィット。共演デヴィッド・グリスマン・クインテット、ヒエログリフィクス・アンサンブル、ファラオ・サンダース。
 このショウに股関節形成異常の手術を受けてギプスを嵌められたままの幼ない娘を連れていった人がいる。優先的に入場させてもらえて、施設のスタッフがお嬢さんとお嬢さん用に持ちこんだビーン・バッグ・チェアを運んでくれた。実に行き届いた世話を受けたそうな。

4. 1995 Sam Boyd Silver Bowl, Las Vegas, NV
 土曜日。30ドル。開演2時。The Dave Mathews Band 前座。このヴェニュー3日連続のランの中日。
 前日よりも良いショウの由。(ゆ)