06月17日・金
昨日通知の来た市・県民税の1回目を払いこむ。この税金は市民の暮しを支えていると、市や県は言うけれど、全然実感が無い。救急車や消防を呼ぶくらい。目に見えるのは縁のない土木工事ばかり。一番身近に感じて、ありがたくもあったのは、市立保育園に子どもたちを預けていた時だけだ。今、一番困るのは、バスの便数が減ったことだが、改善の希望も持てない。企業の誘致はするが、住民の誘致はしないように見える。
%本日のグレイトフル・デッド
06月17日には1966年から1994年まで10本のショウをしている。公式リリースは完全版が2本。
01. 1966 Veterans Memorial Hall, San Jose, CA
金曜日。このヴェニュー2日連続の初日。セット・リスト不明。共演 The Jaywalkers。
The Jaywalkers という名前のバンドは複数あるが、この時期、この地域で活動していたものは不明。
02. 1968 Daytop Village, Staten Island, NY
月曜日。セット・リスト不明。スタテン島にある麻薬中毒者更生センター Daytop Village のためのベネフィット・コンサートに参加した。このフェスティヴァルは4日間にわたって、センター本体とマンハタンの Village Gate の2ヶ所で行われた。ニューヨーク・タイムスの1968年06月16日付の "4-DAY MUSIC FETE AIDS EX-ADDICTS" という記事に、デッドは17日月曜日のロック・セッションに参加するとある。06月16日に Village Gate のフェスティヴァルに出たと DeadBase 50 にあるが、これはニューヨークのアンダーグラウンド新聞の一つに出た広告によるものと思われる。
この日は午後にラテン・セッションとロック・セッションが行われ、ロック・セッションにはデッドの他、ケニー・ランキン、Jeremy Satyra, Cat Mother and the All Night Newsboys, The Children of God が参加した。夜にはヴィレッジ・ゲイトでジャズのセッションも行われた。
以上、DeadLists の記事による。
Jeremy Satyra は不明。
Cat Mother and the All Night Newsboys は1967年にニューヨークで結成されたグループで、Roy Michaels (1942-2008)、Bob Smith (1942-1991)、Michael Equine を核として、5人ないし6人のメンバーで活動。マイケルズはバッファロー・スプリングフィールドの前にスティーヴン・スティルスとリッチー・フューレィと共に Au Go Go Singers を組んでいた。1969年夏に〈Good Old Rock 'n' Roll〉というロックンロールの有名曲をメドレーに仕立てたものが Top 40 ヒットとなる。このシングルとファースト・アルバム《The Street Giveth and the Street Taketh Away》はジミ・ヘンドリックスがプロデュースしている。バンドの当初のマネージャーがヘンドリックスのマネージャーで、バンドはヘンドリックスの前座も何度か勤めた。このマネージャーと袂を分った結果、1970年にカリフォルニアのメンドシーノに移り、1977年まで活動。
The Children of God は1968年にウッドストックで結成された5人組で、メンバーの操る楽器にはサックス、クラリネット、ハーモニカ、バンジョー、タブラ、コンガも含まれる。
03. 1972 Hollywood Bowl, Hollywood, CA
土曜日。開演7時。ニュー・ライダーズ・オヴ・パープル・セイジ前座。
ヨーロッパ・ツアーから帰って最初のショウ。ピグペン最後のショウ。歌わなかった。
第一部クローザー前の〈El Paso〉の途中、ビーチボールを追いかけてステージに幼ない子どもが出てきてつまずいて転んだのを、倒れる前に捕まえようとして、ウィアはマイク・スタンドを突きとばしてしまった。子どもはケガした様子もなく、遊びつづけた。と Louis Woodbury が DeadBase XI で書いている。
第一部11曲目で〈Stella Blue〉がデビュー。ハンター&ガルシアの曲。1995-07-06まで計328回演奏。演奏回数順では33位。〈He's Gone〉より1回少なく、〈Beat It On Down The Line〉より2回多い。ハンターによれば、詞は1970年にチェルシー・ホテルで書いた。スタジオ版は《Wake Of The Flood》収録。ガルシアは静かにゆっくりと歌うバラードが好きで、名曲名演も多いが、この曲はおそらくその最たるもので、デッドとして最もセンチメンタルに接近した曲でもある。歌詞の美しさでもピカ一。
04. 1975 Winterland Arena, San Francisco, CA
火曜日。この年行なった4本のショウの2本目。3ドル。Bob Fried なる人物の追悼コンサート。ポスター・アーティストらしい。デッド名義ではなく、Jerry Garcia and Friends としてポスターには出ている。DeadBase XI の David Gans によれば、司会のビル・グレアムは "Grateful Dead" とは言わず、個々のメンバーの名前を呼んだ。共演キングフィッシュ、キース&ドナ、The Mirrors。二部構成で第二部は《Blues for Allah》の組曲を通しで演っている。
第一部オープナーで〈Crazy Fingers〉、クローザーで〈Help On The Way> Slipknot!> Franklin's Tower〉がデビュー。ただし〈Help On The Way〉にはまだ歌詞がない。
前者はハンター&ガルシアの曲。1995-07-05まで144回演奏。スタジオ盤は《Blues For Allah》収録。
後者はこの形で《Blues For Allah》に収められた。〈Help On The Way〉はハンター&ガルシアの曲。常に〈Slipknot!〉が後に続く形で演奏された。〈Slipknot!〉はガルシアのクレジット。1995-06-22まで110回演奏。1977年10月にレパートリィから落ちて、1983年03月に復活。1985年09月にまた落ちて、1989年10月に復活。その後は最後まで継続的に演奏された。
〈Franklin's Tower〉はハンター&ガルシアの曲。これのみ単独で演奏されることも多く、やはり1995-06-22まで計221回演奏。演奏回数順では63位。〈Saint Of Circumstance〉より1回少なく、〈Brokedown Palace〉より1回多い。
このショウの録音はデッドのアーカイヴ The Vault には無い、とデヴィッド・レミューが《30 Trips Around The Sun》の1975年のライナーノートで書いている。Internet Archives には SBD とされているものがあるが。
The Mirrors は不明。この名前のバンドは多数あるが、この時期、この地域で活動したものは見当らない。ローカル・バンドか。
05. 1976 Capital Theater, Passaic, NJ
木曜日。このヴェニュー3日連続のランの初日。7.50ドル。開演7時半。
第二部オープナー〈Help On The Way> Slipknot!> Franklin's Tower〉が2012年の《30 Days Of Dead》でリリースされた後、《Dave's Picks, Vol. 28》で全体がリリースされた。
06. 1988 The Met Center, Bloomington , MN
金曜日。
第一部クローザーで〈Victim Or The Crime〉がデビュー。クレジットはボブ・ウィア単独だが、作詞に Gerrit Graham が関っていることは、ウィア自身が明らかにしている。メロディはバルトークの曲を「パラフレーズ」していることを、やはりウィアが明らかにしている。1995-07-02 まで94回演奏。スタジオ盤は《Built To Last》収録。
ファンの間で好き嫌いの別れる歌。ガルシアの言うとおり、ウィアの曲は聞いてぱっとわかる、あるいは親しみやすいものではないが、そこがまた魅力でもある。これまたガルシアの言う通り、演奏する方にとっても同じで、初めの頃の演奏はキモが無い。それがある時から隠れていた相が現われて、こんな曲だったのかと驚く。こういう体験をするから、デッドを聴くのをやめられない。
07. 1990 Shoreline Amphitheatre, Mountain View, CA
日曜日。このヴェニュー3日連続の楽日。開演5時。
この時期のショウに悪いもの無し。
08. 1991 Giants Stadium, East Rutherford, NJ
月曜日。このヴェニュー2日連続の2日目。リトル・フィート前座。
《Giants Stadium 1987, 1989, 1991》で全体がリリースされた。
第一部半ばから最後まで〈Dark Star〉のライトモチーフが鏤められている。クローザー前の〈Playing In The Band〉は4本前の06-11, シャーロットで Space から遷移して演奏されたものの後半。
09. 1992 Charlotte Coliseum, Charlotte, NC
水曜日。このヴェニュー2日連続の初日。開演7時。
第二部 drums 前の〈Estimated Prophet〉がすばらしい由。
10. 1994 Autzen Stadium, University of Oregon, Eugene, OR
金曜日。このヴェニュー3日連続のランの初日。28.50ドル。開演2時。
雨が降っていて、第二部オープナーはビートルズの〈Rain〉。この雨でひどい風邪をひいた者もいたそうな。(ゆ)
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