07月07日・木
Audeze MM-500 は気になる。何よりも軽そうなのがいい。1,700ドル。円安で25万は下るまい。30万少し切るくらいか。LCD-X より高いなあ。しかし、国内販売されるのか。
%本日のグレイトフル・デッド
07月07日には1969年から1989年まで7本のショウをしている。公式リリースは3本、うち完全版2本。
1. 1969 Piedmont Park, Atlanta, GA
月曜日。公園でのフリー・コンサート。オールマン・ブラザーズ・バンド共演。
8曲で2時間弱のテープが残っている。クローザー〈Turn On Your Lovelight〉にグレッグ・オールマンのものらしいハモンド・オルガンが聞える由。デュアン・オールマンもめだたないように入っているらしくもあるそうな。2人がここに入っていたという証言もある。このフリー・コンサートにはデラニー&ボニー&フレンズも出たという証言もある。
2. 1978 Red Rocks Amphitheatre, Morrison, CO
金曜日。このヴェニュー2日連続の初日。8.25ドル。開演7時半。
《JULY 1978: The Complete Recordings》で全体がリリースされた。
U2の《Under A Blood Red Sky》の会場として有名なここでデッドがやるのはこれが初めて。1987年08月13日まで計20本のショウをしている。収容人員9,500の屋外アンフィシアター。デンヴァーから16キロ。岩山の中腹標高2,000メートル。風光明媚な Red Rocks Park の中。ステージの上以外、屋根はまったく無い。ロケーションも最高、雰囲気もよく、デッドが最も好んだヴェニューの一つ。〈Touch of Grey〉のヒットでこのサイズのヴェニューが使えなくなったのは、デッドにとって最も悲しいことの一つだった。
3. 1981 Kansas City Municipal Auditorium, Kansas City, MO
火曜日。
第二部2曲目〈Candyman〉が2017年の《30 Days Of Dead》でリリースされた。
テープの損傷か、音がところどころ震える。いるはずのないドナの声が聞えると思ったら、ミドランドのようだ。コーラスのアレンジを、ドナがいた時のままにしているのだろうか、それに合わせて高い声を出しているらしい。
ガルシアはやや突き放して、あまり感情をこめずに歌う。これはそういう歌ではある。ギターはすばらしい。曲からはかけ離れた鋭どい演奏。
5. 1984 Alpine Valley Music Theatre, East Troy, WI
土曜日。このヴェニュー2日連続の2日目。開演7時。
第二部がことに良いそうだ。
6. 1986 RFK Stadium, Washington, DC
月曜日。このヴェニュー2日連続の2日目。20ドル。開演4時。ディラン&トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズとのツアーの楽日。夏のツアーの打ち上げ。
第一部クローザーの2曲〈It's All Over Now, Baby Blue〉〈Desolation Row〉にディラン参加。第一部はわずか5曲の、おそらく最短記録。第二部2曲目〈Playing in the Band〉のジャムにはガルシア不在。
暑いのはワシントンの夏としては異常ではないが、ガルシアは脱水症状を呈していた。翌日、カリフォルニアに帰り、その2日後の07月10日、ガルシアは昏睡に陥る。重度の糖尿病が直接の原因だったが、幻覚症状は精神的ダメージを意味した。ガルシアが死なずに意識を回復したことに医者たちは驚いた。ここまでの重病人が死ななかったケースをそれまで見たことが無かったからだ。ガルシアは自分の回復を無数のデッドヘッドたちが注ぎこんでくれたプラスのエネルギーに帰した。
九死に一生を得たものの、損傷は大きかった。ガルシアはギターの弾き方すら忘れていた。周囲の人びとの献身的なサポートを受けて、長く苦しい復帰をめざす。しかし10月にはジェリィ・ガルシア・バンドでステージに復帰し、12月15日にデッドとしてステージに立ったのは、むしろ早かったと言えるかもしれない。
半年のブランクは1970年代半ばの大休止と同様の効果をもたらす。ガルシアは食事に気をつけて節制し、ケミカルもほぼ断つ。そうしてとり戻した健康によって、その後、1987年から1990年にかけて第三の黄金期を現出する。
7. 1987 Roanoke Civic Center, Roanoke, VA
火曜日。このヴェニュー2日連続の初日。15.50ドル。開演7時半。
第一部クローザー前の〈Bird Song〉で、サウンド・エンジニアのダン・ヒーリィが、小鳥の啼き声の効果音を加えた。
7. 1989 John F. Kennedy Stadium, Philadelphia, PA
金曜日。開場1時、開演5時。
第一部クローザー〈Blow Away〉が《Beyond Description》所収の《Built To Last》のボーナス・トラックでリリースされた後、《Crimson, White & Indigo》で全体がリリースされた。(ゆ)
コメント