07月21日・木
Neumann NDH 30 は気になる。アクセル・グレルが関わっているというだけで気になる。そうなると Sennheiser HD400 Pro が色褪せる。まあ、一度聴き比べてはみたい。このあたりのオープンバックのモニタ・ヘッドフォンをどばっと買って、とっかえひっかえ聴き比べてみたい。
2022-07, Neumann NDH 30; 120/104
2022-03, Sennheiser HD400Pro; 120/110
2021-11, Beyerdynamic DT900PRO X; 48/100
2021-10, Austrian Hi-X65; 25/110
2015-03, Audio-Technica ATH-R70x; 470/98
2013-09, AKG K712 PRO-Y3; 62/93
2011-12, Shure SRH1840; 65/96
2008-04, Roland RH-A30; 40/95.5
この他に
2021-02, Focal Clear MG Pro; 55/104
があり、
2022-08, Audeze MM-500; 18/100
が予定されているが、どちらも他からとびぬけて高いから、まあ別扱いですね。MM-500 は国内販売されるのか不明だが、アメリカでは08月発売。1,700USD。
インピーダンスでは R70x がダントツ。ゼンハイザー、ノイマンの 120Ω も高い方だ。R70x より古いものは能率が低いのも面白い。新しいものはインピーダンスは高いが、能率も高いから、スマホでも聞けないことはないかもしれない。DAP やポータブル録音機なら問題ないだろう。しかし、MM-500のインピーダンス18Ω ってなんやねん。イヤフォン並みじゃ。
こうして並べると、R70x から間が空いている。この間、モニタ・ヘッドフォンの新作はたくさん出ているが、どれもクローズド。2018-02 の Focal Clear Professional を除いて、オープンが無かった。それがここへ来て、タイミングを図ったようにわらわらと出てきたのは面白い。需要が出てきたということなんだろう。オープンのモニタは録音そのものよりも、ミキシングやマスタリング用と思われる。ストリーミング用やいわゆる空間オーディオ用の音源はミキシングやマスタリングがより重要になり、そのための専用の機材が求められているということだろうか。
モニタ用ヘッドフォンはさすがに寿命が長い。一番安くて古いローランドからして現役だ。案外、これが一番いい、なんてことになるかもしれん、と思ったりもする。
それにしてもヘッドフォンを作るのは簡単では無いらしい。イヤフォンでは存在感の大きい中華製が無い。HiFiMAN ぐらいだ。あそこもモニタ用は出してない。ソニーがオープンをずっと出していないけれど、来年くらいに出すかな。Tago Studio も期待してます、とエールを送っておこう。Phonon は SMB-01L、SMB-02G ともにセミオープンにはできるな。
%本日のグレイトフル・デッド
07月21日には1967年から1994年まで、6本のショウをしている。公式リリースは2本、うち1本は準完全版。
1. 1967 Continental Ballroom, Santa Clara, CA
金曜日。2.50ドル。このヴェニュー2日連続の初日。セット・リスト不明。見た人のメモのセット・リストがある。二部制で、第一部2曲、第二部6曲。二部の3曲、タイトル不明。
Sons of Champlin、the Phoenix、Congress of Wonders 共演。
Congress of Wonders はサンフランシスコ・サウンドの一角を成すコメディ・バンドらしい。1970年と1972年にアルバムがある。
2. 1972 Paramount Northwest Theatre, Seattle, WA
金曜日。このヴェニュー2日連続の初日。
オープナー〈The Promised Land〉を除いて全体が《Download Series, Vol. 10》でリリースされた。
第二部2曲目〈Weather Report Suite Prelude〉は独立で演奏され、これがデビューとされる。きちんとした演奏というよりは、ティーザーに近いと聞えた人もいる。
〈Weather Report Suite Prelude〉はこの後、4回、単独で演奏された後、第一部が1973年04月02日に加えられ、第2部〈Let It Grow〉が同年09月07日に初演され、翌08日に三部からなる組曲として初演。ただし、1973年04月02日の第一部は10秒ほどの断片。実質的には09月08日がデビュー。組曲としては1974年10月18日が最後で、以後は〈Let It Grow〉のみが1995年07月まで演奏される。〈Let It Grow〉 はそれ以前には1974年05月25日に一度だけ単独で演奏されている。組曲としての演奏回数は46回。スタジオ盤は《Wake Of The Flood》収録。
この序曲はたとえばジョン・レンバーンあたりが弾きそうな、中世・古楽風の曲で、〈St. Stephen〉の "William Tell bridge" と並んで、デッドのレパートリィの中で最もクラシックに近い風味だ。こういう曲を作るあたり、ウィアも相当に幅広く音楽を吸収している。
3. 1974 Hollywood Bowl, Hollywood, CA
日曜日。マリア・マルダー、コマンダー・コディ、ポール・バターフィールド前座。ガルシアとウィアがバターフィールドとジャムをした。
アンコール〈U.S. Blues〉が2016年の《30 Days Of Dead》でリリースされた。
これは面白い。アンコールなのに、いつも終るところでガルシアが終らせず、ギターをがんがん弾きはじめ、他のメンバーは一瞬あっけにとられるが、すぐにフォローする。そして延々とジャムを繰り広げる。録音が途中で切れるのがまことに惜しい。このままなら公式リリースは無理だろう。これからしても、すばらしいショウであることは想像がつく。
4. 1984 Ventura County Fairgrounds, Ventura, CA
土曜日。開演2時。このヴェニュー2日連続の初日。
妹に無理矢理連れていかれて、第一部3曲目〈Althea〉の途中で「捕まった」人がいる。
あたしはこの曲の良さがわかるのにずいぶんかかった。
5. 1990 World Music Theatre, Tinley Park, IL
土曜日。開演7時。このヴェニュー3日連続のランの初日。
ヴェニユーの音響がひどかったらしい。デヴィッド・レミューも《Dave's Picks, Vol. 40》のライナーで、このシカゴの3日間はその前のディア・クリークに比べると落ちると言っている。とはいえ、それは実際に何十本もショウを見た人間の意見であって、これしか見ることのできなかった人間にとっては最高のショウだった。という見方もある。
6. 1994 Deer Creek Music Center, Noblesville, IN
木曜日。24.50ドル。開演7時。このヴェニュー3日連続のランの楽日。
第一部6曲目〈Me and My Uncle〉でウィアはアコースティック・ギター。(ゆ)
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