08月20日・土
文庫棚の整理をしていて出てきた岩波文庫のシュティフター『森の小道・二人の姉妹』をふと読みだしたら止まらなくなって、「森の小道」を一気読みしてしまう。これはいいノヴェラだ。甘いといえば甘いのだが、どこにも無理がない。語りそのものも、語られている人間たちとそのふるまいも、まったく自然に流れる。現実はこんなもんじゃない、などというのは野暮に思えてくる。こういうことがあってもいいじゃないか。
シュティフターは昔出ていた作品集も有名な『晩夏』も買ってあるが、例によって積読で本棚の奥に埋もれている。これは掘り出さないわけにはいかない。
なぜかドイツ語の小説が読みたくなる。それも長いやつ。ムージル、ブロッホ、ヤーン、マン兄弟、ヨーンゾン。それにジャン・パウル。『巨人』はどういうわけか地元の図書館にあって、読みかけたことがある。なるほどマーラーの曲はこの通りだと思えるほど、なかなか話が始まらないので、その時は落っこちたが、今なら読めそうだ。
%本日のグレイトフル・デッド
08月20日には1966年から1987年まで7本のショウをしている。公式リリースは無し。
1. 1966 Avalon Ballroom, San Francisco, CA
土曜日。このヴェニュー2日連続の2日目。セット・リスト不明。共演ソプウィス・キャメル。
2. 1968 Fillmore West, San Francisco, CA
火曜日。このヴェニュー3日連続のランの初日。3ドル。共演カイレイドスコープ、アルバート・コリンズ。セット・リスト不明。
ポスターによればコリンズは同じヴェニューの直前16〜18日の3日間、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル、イッツ・ア・ビューティフル・デイのランにも出ている。
3. 1969 Aqua Theater, Seattle, WA
水曜日。1時間半強、一本勝負のテープが残っている。アウズレィ・スタンリィのマスター・テープに "8/21/69" とあるために DeadBase 50 でも21日とされているが、ポスターでは20日になっている、として DeadLists では20日にしているので、それに従う。
ニュー・ライダーズ・オヴ・パープル・セイジ、Sanpaku 共演。
7曲目〈New Minglewood Blues〉から次の〈China Cat Sunflower〉とそれに続くジャムにチャールズ・ロイドがフルートで参加。
2曲目で〈Easy Wind〉がデビュー。ロバート・ハンターの作詞作曲。ピグペンの持ち歌で、1971年04月04日まで45回演奏。スタジオ盤は《Workingman's Dead》所収。ハンター自身のアルバムでは《Live '85》所収。途中でテンポが急激に変わるユニークな構造。
Sanpaku の名前は日本語の「三白眼」の「三白」から来ていると思われるが、詳細不明。言葉そのものは1960年代半ばに英語に取り入れられているそうだ。
4. 1972 San Jose Civic Auditorium, San Jose, CA
日曜日。
ここも名演、力演、熱演を生むヴェニューで、このショウも見事だそうだ。
5. 1980 Uptown Theatre, Chicago, IL
水曜日。このヴェニュー3日連続のランの中日。開演7時半。
6. 1983 Frost Amphitheatre, Stanford University, Palo Alto, CA
土曜日。このヴェニュー2日連続の初日。学生12.50、一般13.50ドル。開演2時。
全体に熱いショウの由。デッドは大学で演るのが好きらしい。多目的ホールでも、ここやグリーク・シアターのような立派なところでも、選り好みはしない。
7. 1987 Park West Ski Area, Park City, UT
木曜日。16.25ドル。
ユタ州では1969年04月12日から1995年02月21日まで9本のショウをしていて、いずれも外れはないという。このショウも目を瞠る出来だそうだ。(ゆ)
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