今週月曜日、セント・パトリック・ディの前日、ドロレス・ケーンが亡くなりました。享年72歳。死因は公表されていません。ゴールウェイ州の自宅で安らかに亡くなったそうです。
ドロレスこそはアイルランドの伝統歌謡の化身でした。その声に、唄に、アイルランドの伝統歌の魂が姿を現しています。その声、その唄は、録音として我々に残されています。
JOM の Toner Quinn の記事で教えられた、2022年の Gradam Ceoil TG4 awards 授賞式での歌唱を視聴しました。老いは隠せないものの、ひと頃のスランプから見事に復活した歌唱に胸が熱くなりました。
アイリッシュ・ミュージックに出逢って間もない時にドロレスの歌唱に、レコードではありましたが、その歌唱に触れえたことは、ぼくにとっては計り知れない幸運でありました。その唄から、どれほどのものを教えられ、生きる歓びを与えられたか。
もっといろいろ書くつもりでしたが、ちょっと今は言葉が出てきません。
どうか、ドロレス・ケーンの唄を聴いてください。
ひとつだけ、確認しておきます。彼女の姓は「ケーン」です。「キーン」ではありません。このことは、ドロレスに唄を教え伝えた叔母さんの姉妹 Sarah & Rita Keane の唯一のアルバムのライナーに、この名前は "Kane" と発音すると明記されています。チーフテンズのフィドラー Sean Keane の場合は「キーン」ですが、ドロレスの一族は「ケーン」です。(ゆ)

コメント