4月1日
ITMA で紹介されていた In Nearly Every House: Irish Traditional Musicians of North Connacht by Gregory Daly を AbeBooks で注文。ITMA で買うと送料が高い。本の値段の半分。
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アルテスパブリッシングのニュースレターで濱田慈郎氏が03-21、平野甲賀氏が03-22に亡くなったのを知る。『フラメンコの歴史』は凄かった。平野氏が病気の間、晶文社のデザインをやっていた日下潤一さんはお元気だろうか。
染井吉野が終って、次は八重桜だが、これももう咲きはじめている。田圃の中の畑に植えてある樹は満開になっていたが、ほとんどはまだまだぽつりぽつり。温水のヨークマートの前には八重桜の見事な並木があったが、店を造った後で大半を伐ってしまって、今は3本だけ残っている。1本は咲きはじめ、他の2本はまだまだ。ただし、そのヨークマートの裏側の斜面、雑木林の道路沿いに八重桜が10本ほど点々とならんでいて、これから咲こうとしている。ちょっと愉しみ。ウチの団地内の街路樹の根元の躑躅もどんどん咲いてきた。里山の欅、櫟などの落葉樹の若芽がずいぶん伸びている。これから連休までがいい季節。薄曇の空の下、いい音楽を聴きながら田圃の中の道を歩いていると、わけもなく笑ってしまう。
散歩の供は Granny's Attic, Wheels Of The World。ファーストから3年ぶりのセカンド。まず耳につくのは Cohen Braithwaite-Kilcoyne のシンガーとしての成長。ファーストではまだその特徴的な声に頼るところがあって、もう一人のリード・シンガー George Sansom に一歩を讓るところがあったけれど、1枚も2枚も剥けて、ゆったりした曲をじっくりと聞かせられるうたい手になっている。サンソムも負けてはおらず、この2人が各々リードをとる Banks of Green Willow と Gilderoy がまずもってハイライト。イングランドの伝統歌の真髄をたっぷりと味わう。ラストの、サンソムがギターを弾かず、コンサティーナとフィドルだけをバックに歌う Our Captain Cried All Hands も見事。フィドルの Lewis Wood のペンになるダンス・チューンも相変わらずすばらしい。どうして、こんなに伝統的な曲が書けるのかと愚かなことを思わず考えてしまうほどだ。このトリオはイングランドの若手バンドとしては筆頭ではないか。コーエンとサンソムは Jack Rutter と並ぶシンガーの逸材だ。
アマゾンで注文した本の未着につき確認すると、返金不可。評価を見ると他にも未着で対応もだめ。星一つの評価にする。そうしたら、あわてた様子で連絡が来て、返金するから、悪評価を消してくれ。返金したから誠意あるとして、評価は削除する。アマゾンで未着はこれで3冊目でインドの本屋が二つに、もう一つはニュージャージー在だがインド人。「#帝国の本」という名称のこの業者は悪質らしく、返金にも応じなかった。インドの本屋は安いのだが、本が届かないことが3回続いたから、避けるようにしよう。
ファンケルの尿酸サポートは尿酸値7.0未満の人間のためのもので、7以上は医師に相談しろ。他の尿酸値対策サプリもみな同じ。ネットで検索すると、牛乳はじめ乳製品は尿酸を排出する。牛乳なら1日1杯。水を飲め。スイーツも控えろ。一般的な尿酸値対策は役に立たない。酒は飲まない。肥満ではない。プリン体の多いものも食べていない。それで7.5あるのだから、どうしろというのだ。医者は体質だという。
オクタヴィア・E・バトラーの快進撃が止まらない。Locus 最新号によるとまず the National Women's Hall of Fame (NWHF) の今年の殿堂入りの一人に指名された。10-02に式がある。同時に指名された人の中には NASA の数学者だった Katherine Johnson もいる。
もう一つは先月18日に着陸した NASA の火星探査機 Perserance の着陸地点がバトラーと命名された。作家のバトラーはまさに persevere することで作家としての地位を確立していったわけだから、ふさわしいとは言えるが、近年の黒人、女性などマイノリティの人びとの地位向上の流れの一環でもあるだろう。今年の SFWA グランド・マスターにN・K・ジェミシンが指名されたのもその流れの一つでもあるが、ジェミシンにとってもバトラーはロール・モデルだった。というよりも、アフリカ系女性作家全員にとってバトラーは希望の星だったようだ。確か小惑星の一つにも彼女の名前が付けられていたはずだ。
こうした顕彰が売行につながればいいんだが。まあ、あたしとしてはとにかく今やっている The Parable Of The Sower、The Parable Of The Talents 二部作の翻訳をできるかぎり良いものにするよう努力するしかない。
それにしても、生きている間は知る人ぞ知る存在だったわけで、この状況を本人が知ったら苦笑いするんじゃないか。The Talents でネビュラを受賞したとき、授賞式で、こういう立場にならないために作家になったと言った人ではある。(ゆ)