クラン・コラ・ブログ(アイルランド音楽の森)

 アイリッシュ・ミュージックなどのケルトをはじめ、世界各地のルーツ音楽を愉しむブログです。そうした音楽の国内の音楽家も含みます。加えて主宰者の趣味のグレイトフル・デッド。サイエンス・フィクション、幻想文学などの話もあります。情報やメモ、ゴシップ、ただのおしゃべりなどもあります。リンク・フリーです。

タグ:アイリッシュ

 ここは2回目。前回は昨年10月の、須貝知世、沼下麻莉香&下田理のトリオだった。その時、あまりに気持ちよかったので、今回の関東ツアーのスケジュールにここがあったのを見て、迷わず予約した。すずめのティアーズとの共演にもものすごく心惹かれたのだが、仕事のイベントの直前でどうなるかわからないから、涙を呑んだ。後でトシさんからもう共演は無いかもしれないと言われたけど、前座でもなんでも再演を祈る。

 前回も始まったときは曇っていて、後半途中で雨が降りだし、降ったり止んだり。今回も後半途中で予報通り降りだす。次も雨なら、なにかに祟られているのか。

 前回は無かった木製の広いベランダが店の前に張りだす形にできていて、バンドははじめここに陣取る。PA が両脇に置かれている。リスナーは店の中からそちらを向くか、ベランダの右脇に張られたテントの中で聴く。PA は1台はそちら、もう1台が店の中に向いている。バックの新緑がそれは綺麗。前回は紅葉にはちょっと早い感じだったが、今回は染井吉野が終ってからゴールデン・ウィークまでの、新緑が一番映える時期にどんぴしゃ。こういう背景でこういう音楽を聴けるのはあたしにとっては天国だ。

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 このトリオを見るのはほぼ1年ぶり。前回は昨年2月。是政のカフェで、アニーが助っ人だった。その時はこの人たちをとにかく生で見られるというだけで舞いあがってしまっていた。とりわけみわさんだ。トシさんは他のバンドでも何度も見ている。鉄心さんも鞴座の生を見ている。みわさんはその時が初めてで、録音を聴いて永年憧れていたアイドルに会うというのはこういう気持ちかと思った。

 二度目としてまずは最高のロケーション、環境だ。そう、あの八ヶ岳アイリッシュ音楽フェスティヴァルのどこかで見られるとすれば、肩を並べるかもしれない。そういえば、去年あそこで一緒になった方も見えていて、今年の日程を教えてもらった。今年は9月第一週末、6〜8日だそうだ。よし、行くぞ。まだゲストも決まっていないそうだが、須貝さんとサムはいるし、セッションはそこらじゅうであるだろうから、あとはたとえ誰も来なくたってかまわない。

 で、みわトシ鉄心である。前回、これはあたしにとって理想のバンドだと思ったが、その理想のバンドがますます理想に近づいている。あるいは、ああ、あたしにとって理想のバンドとはこういう存在だったのだ、と気づかせてくれるレベルになっている。リルティングでのジグの1曲目からアンコールまで、ただただひたすらいい気持ち、そう、あの幸福感に包まれていた。

 既存のバンドで一番近いのはたぶん Cran だ、とあたしは思った。あちらは男性ばかりのトリオ、やはりパイプがいて、ギターならぬブズーキがいる。そして三声のコーラスで聴かせる。女声がいるということではスカラ・ブレイがあった。あちらはギター伴奏の四声。となるとみわトシ鉄心はクランとスカラ・ブレイのいいとこ取りをしていることになる。




 それにしてもだ、女声と男声のハーモニー、それも混声合唱団ではなく、少人数のハーモニー・コーラスには他のヴォーカルにはない蠱惑的と言いたい魅力が宿る。グレイトフル・デッドでも、1970年代半ば、76〜78年にかけての、ボブ・ウィアとドナ・ジーン・ガチョーの2人のコーラス、あるいはこれにジェリィ・ガルシアが加わった3人でのコーラスは、デッド30年の音楽の中でも一際輝く瞬間を何度も味わわせてくれる。デッドやスカラ・ブレイと同じく、みわトシ鉄心も地声で歌う。そこから、たとえばマンハッタン・トランスファーとは違って、土の薫りに包まれ、始源の響きが聞えてくる。そして、このトリオの面白いのは、みわさんがリードをとるところだ。

 今回まず感じいったのは、コーラスの見事さ。これが最も端的に現れたのはアンコールのそれもコーダのコーラスだった。これには圧倒された。とはいえ、オープナーの曲からずっと3人でのハーモニーがぴたりと決まってゆくのが実に快感。たぶんそれには鉄心さんの精進が効いているのではないか。前回はどこか遠慮がちというか、自信がもてないというか、歌いきれていない感覚がわずかながらあった。そういう遠慮も自信のなさも今回は微塵も見えない。しっかりとハモっていて、しかもそれを愉しんでいる。

 そうなのだ、3人がハモるのを愉しんでいるのだ。これは前回には無かったと思う。ハモるのは聴くのも愉しいが、なによりもまず歌う方が愉しいのだ。たぶん。いや、それは見ていて明らかだ。ぴたりとハモりが決まるときの快感は、音楽演奏の快感の中でも最高のものの一つではないかと、これは想像ではあるが、ハーモニーが決まることで生まれる倍音は外で聴くのもさることながら、中で自分の声もその一部として聞えるのはさらに快感だろう。

 だからだろうか、アレンジにおいても歌の比重が増えていて、器楽演奏の部分はずっと少ないように思えた。とはいえ、チューン演奏ではメインになるパイプの飄々とした演奏に磨きがかかっている。パイパーにもいろいろいて、流麗、華麗、あるいは剛直ということばで表現したくなる人たちもいる。鉄心さんのパイプのように、ユーモラスでいい具合に軽い演奏は、ちょっと他では聴いたことがない。

 ユーモラスな軽みが増えるなんてことは本来ありえないはずだ。よりユーモラスに、より軽くなる、わけではない。軽いのではない。軽みと軽さは違う。ところが、その性質が奥に隠れながら、それ故により明瞭に感じられる、不思議なことが起きている。あるいは歌うことによりのめり込んだからだろうか。

 みわさんはもともと一級のうたい手で、今さらより巧くなるとは思えないが、このトリオで歌うことのコツを摑んだのかもしれない。

 たぶん、そういうことなのだろう。各々個人として歌うことだけでなく、この3人で歌うことに習熟してきたのだ。楽器でもそういうことはあるだろうが、声、歌の場合はより時間がかかると思われる。その習熟にはアレンジの手法も含まれる。それが最も鮮明に感じられたのは〈古い映画の話〉。この歌も演奏されるにしたがって形を変えてきているが、ここに至って本当の姿が現れたと聞えた。

 それにしても、実に気持ち良くて、もうどれがハイライトかなどというのはどこかへ飛んでいた。ハイライトというなら始めから最後まで全部ハイライトだ。それでも後になるほど、良くなっていったようにも思う。とりわけ、休憩後の後半は雨を考慮して、バンドも中に入って屋内で生音でやる形にした。途中で雨が降りだしたから、まことに時宜を得た措置だったのだが、それ以上に、直近の生音での演奏、そしてコーラスには何度も背筋に戦慄が走った。

 そうそう、一番感心したのは、前半クローザーにやった〈オランモアの雄鹿〉。仕掛けがより凝って劇的になった上に、鉄心さんのとぼけた語りがさらに堂に入って、腹をかかえて笑ってしまった。

 バンドもここの場所、環境、雰囲気を気に入ったようだし、マスターもこの音楽には惚れたようで、これからも年に一、二度はやりましょうという話になっていたのは、あたしとしてはまことに嬉しい。「スローンチャ」のシリーズだけでなく、ほかのアクトもできるだけ見に来ようと思ったことであった。

 帰り、同じ電車を待っていた50代とおぼしきサラリーマンのおっさんが、「寂しいところですねえ、びっくりしました」と話しかけてきた。確かに谷峨の駅は寂しいかもしれないが、だからといって土地そのものも寂しいわけではない。(ゆ)

 アイルランドのダンス・チューンを聴くとほっとするのはなぜだろう。アイルランドに生まれ育ったわけでもなく、アイリッシュ・ミュージックに生まれた時から、あるいは幼ない時からどっぷり漬かっていたわけでもない。アイリッシュ・ミュージックを聴きだしてそろそろ半世紀になるが、その間ずっとのべつまくなしに聴いていたわけでもない。

 アイリッシュ・ミュージックが好きなことは確かだが、どんな音楽よりも好きか、と言われると、そうだと応えるにはためらう。一番好きなことではスコットランドやイングランドの伝統歌にまず指を折る。グレイトフル・デッドが僅差で続く。あたしにとってアイリッシュ・ミュージックは三番手になる。

 それでもだ、アイリッシュ・ミュージックを聴くとふわっと肩の力がぬける。快い脱力感が頭から全身を降りてゆき、帰ってきた感覚が湧いてくる。この「帰ってきた」感覚は他の音楽ではあらわれない。デッドは一時停止していたのが再開した感覚。スコットランドやイングランドの伝統歌では帰郷ではなく再会になる。となると、アイリッシュ・ミュージックが帰ってゆくところになったのは、いつ頃、どうしてだろう。

 いつ頃というのは、おそらく、あくまでもおそらくだが、世紀の変わり目前後というのが候補になる。この前後、あたしはとにかくアイリッシュ・ミュージックを聴いていた。出てくるレコードを片っ端から買って、片っ端から聴いていた。まだCD全盛時代だ。本朝でアイリッシュ・ミュージックを演る人はいなかった。アイリッシュ・ミュージックを聴こうとすれば、CDを買って聴くしかなかった。それに出てくるレコードはどれもこれも輝いていた。むろん、すべてが名盤傑作であるはずはない。けれどもどこかにはっと背筋を伸ばすところがあり、そしてどのレコードにも、旬たけなわの音楽の輝きがあった。どの録音も、そこで聴ける音楽の質とは別のところできらきらぴかぴかしていた。ちょうど1970年前後のロックのアルバムに通じるところだ。だから、何を聴いても失望させられることはなかった。当然、次々に聴くように誘われる。2002年にダブリンに行った時、当時アルタンのマネージャーをやっていたトム・シャーロックと話していて、おまえ、よくそこまで聴いてるな、と言われたのは嬉しかった。アルタンのマネージャーの前には、まだレコード屋だったクラダ・レコードのマネージャーで、たぶん当時、アイリッシュ・ミュージックのレコードを誰よりも聴きこんでいた人間から言われたからだ。

 そうやってアイリッシュ・ミュージックにはまる中で、アイリッシュ・ミュージックへの帰属感、それが自分の帰ってゆく音楽という感覚が育っていったのだろう。あとのことはアイリッシュ・ミュージックの作用で、たまたまあたしの中にそれと共鳴するものがあったわけだ。

 須貝さんと木村さんの演奏が始まったとたん、ほおっと肩から力が抜けていった。これだよね、これ。これが最高というわけではない。こういう音楽にひたることが自分にとって一番自然に感じるだけのことだ。他の音楽を聴くときには、どこか緊張している。というのは強すぎる。ただ、音楽を聴く姿勢になっている。アイリッシュ・ミュージックは聴くのではない。流れこんでくる。水が低きに流れるようにカラダの中に流れこんでくる。おふたりの、むやみに先を急がない、ゆったりめのテンポもちょうどいい。リールでもたったかたったか駆けてゆくよりも、のんびりスキップしている気分。

 さらにユニゾンの快感。ハーモニーはむろん美しいし、ポリフォニーを追いかけるのは愉しい。ただ、それらは意識して聴くことになる。ただぼけっとしているだけでは美しくも、愉しくもならない。こちらから積極的に聴きこみ、聴きわける作業をしている。ユニゾン、とりわけアイリッシュのユニゾンはそうした意識的な操作が不要だ。水や風が合わさり、より太く、より中身が詰まって流れこんでくる。カラダの中により深く流れこんでくる。

 受け手の側にまったく何の労力も要らない、というわけでは、しかし、おそらく、無い。アイリッシュ・ミュージックを流れとして受けいれ、カラダの中に流れこんでくるのを自然に素直に味わうには、それなりの心構えといって強すぎれば、姿勢をとることが求められる。その姿勢は人によっても違うし、演奏する相手によっても変わってくる。そして、自分にとって最適の姿勢がどんなものかさぐりあて、相手によって調整することもできるようになるには、それなりに修練しなければならない。とはいえ、それはそう難しいことではない。できるかぎり多様な演奏をできるかぎり多く聴く。それに限る。

 リールから始まり、あたしには新鮮なジグが続いて、3曲目、今年の夏、アイルランドでのフラァナ・キョールに参加するという須貝さんがその競技会用に準備したスロー・エアからジグのセットがまずハイライト。これなら入賞間違い無し。とシロウトのあたしが言っても効き目はないが、組合せも演奏もいい。後は勝とうとか思わずに、このセットに魂を込めることだ、とマーティン・ヘイズなら言うにちがいない。次の木村さんのソロがまたいい。急がないリールを堂々とやる。いつものことだが、この日はソロのセットがどれも良かった。

 後半冒頭はギター抜きのデュオ。そう、今回もギターがサポートしている。松野直昭氏はお初にお目にかかるが、ギターは年季が入っている。前回のアニーと同じく、客席よりもミュージシャンに向かって演奏していて、時にかき消される。しかし聞える時の演奏は見事なもので、どういう経歴の方か、じっくりお話を伺いたかったが、この日は後に別件が控えていて、終演後すぐに飛びださねばならなかった。おそらくギターそのものはもう長いはずだ。松野氏のソロ・コーナーもあって、スロー・エアからジグにつなげる演奏を聴いてあたしはマーティン・シンプソンを連想したが、むろんそれだけではなさそうだ。

 ギターのサポートの入ったのも良いのだが、フルートとアコーディオンのデュオというのもまたいい。アイリッシュはこの点、ジャズなみに自由で、ほとんどどんな楽器の組合せも可能だが、誰でもいいわけではないのもまた当然だ。まあ、合わないデュオを聴かされたことは幸いにないから、デュオはいいものだ、と単純に信じている。

 リハーサルはもちろんしているわけだが、お客を前にした本番というのはまた違って、演奏は後になるほど良くなる。最後のジグ3曲、リール3曲、それぞれのメドレーが最高だった。ワルツからバーンダンスというアンコールも良かった。バーンダンスの方は〈Kaz Tehan's〉かな。

 前回、去年の5月、やはりここで聴いた時に比べると、力みが抜けているように思える。あの時は「愚直にアイリッシュをやります」と言って、その通りにごりごりとやっていて、それが快感だった。今回もすべてアイリッシュなのだが、ごりごりというよりはすらすらと、あたり前にやっている。だからすらすらと流れこんできたのだろう。

 このところ、録音でアイリッシュ・ミュージックを聴くことがほとんどない。ジャズやクラシックの室内楽やデッドばかり聴いている。だからだろう、生で聴くアイリッシュには、とりわけ「帰ってきた」感覚が強かった。8月の最終週末、須貝さんの住む山梨県北杜市でフェスティヴァルをするそうだ。琵琶湖はやはり遠いので、近いところに避暑も兼ねて行くべえ。世の中、ますますくそったれで、鮮度のいいアイリッシュで魂の洗濯をしなければやってられない。(ゆ)

 まったく不見転のミュージシャンのライヴに行ったのは、高橋創さんと須貝知世さんがバックで出るというからである。この二人が揃うなら、メインの人がどうあれ、つまらないライヴになるはずがない。おまけに須貝さんは年末に山梨に引越すから、ひょっとするとしばらくライヴはコロナが収まっても見られないかもしれない、という事情もあった。ヒロインのシンガー・ソング・ライターは須貝さんと大学の同じゼミで、近頃、偶然パン屋さんで再会した、という縁だそうだ。

 結論から言えば、また追っかけたい人が一人増えた。うたい手としても歌つくりとしても、かなりな人だ。キャッチーなメロディを作る才能もあり、カルト的にブレイクしてもおかしくない。あたしとしては、MCでしゃべることをもう少し整理してほしいところではある。

 ご本人もアイリッシュ・ミュージックは大好きとのことで、そのきっかけが『タイタニック』、しかも例の三等船室のダンス・パーティーというのは定番ではあるが、そのおかげでこのメンバーでのライヴをしてくれたのだから、文句を言う筋合いもない。冒頭は須貝、高橋のお二人に、高橋さんがいつも一緒にやっているパーカッションの熊本比呂志さんの3人で、その『タイタニック』のダンス・チューンのメドレーからこれまた定番の〈Raise Me Up〉。この時点ではこりゃあ我慢大会かなと一瞬危惧したのだが、しかし、この歌がまず良かった。この歌も散々あちこちで聴かされているが、これはベスト・ヴァージョンの一つだ。サポートの良さもあるが、本人の歌唱に説得力がある。エモーショナルだがセンチメンタルにはならない。力を籠めるところが充実していて上滑りにならない。声量も不足はなく、だから、後の方で、バックも目一杯音を出しても負けることがない。高橋さんも思いきって弾けて楽しかったと言っていた。

 4曲めで自作の〈涙の海〉。アイデンティティ崩壊して、自分が無くなってしまったことがあり、そこからの回復のイメージから作ったという。その時に友人に連れだされて見た映画『モアナと伝説の海』に励まされてニュージーランドへ渡り、1年放浪したそうで、その映画のテーマが前半ラスト。日本語と英語とマオリ語で歌った、そのマオリ語版が良かった。このヴァージョンが一番言葉とメロディが溶け合っていた。原曲は知らないが、マオリの伝統音楽を使っているのか。

 後半は自作を並べる。その冒頭、自身のギターのみで歌った〈勾玉のワルツ〉がこの日のハイライト。ここでは5年前のリベンジとて、ベリーダンサーがその歌に合わせて踊った。曲、演奏、ダンス、三拍子揃った名曲名演。こういうものが体験できるのがライヴなのだ。あまりに良かったので、これが入っているシングルも買う。

 〈東京ガール〉は海外でのバスキングで日本語で歌っても一番反応が良かったということで、英語ヴァージョン。高橋さんのバンジョーがいい感じ。この日販売されたミニ・アルバムにも収録されていて、こちらでは高橋さんがスティール・ギターも入れてるそうだ。これは日本語の歌の英訳版だが、アンコールは〈We Are The World〉の日本語版。「訳」ではなく、原曲が言わんとしているところを日本語で言おうとしてみて作ったという。もっとも翻訳とはそういうものだ。

 それにしても〈ポラリス〉は名曲だ。

 このメンバーはヒロインの音楽によく似合う。先は見えないが、ぜひまたこの形でライヴをやって欲しい。音倉はたぶん二度目だが、音のバランスも良く、天井が高く見えて、意外に広々している。年末になってこういうライヴを見られたのは嬉しい。終り良ければすべて良し。(ゆ)

詠美衣: vo, guitar
高橋創: guitar, banjo
須貝知世: flute, whistle, low whistle, percussion
熊本比呂志: percussion, chorus

 矢野あいみという人は知らないが、後の3人が出るんなら行かにゃなるめえと出かけると、やはり発見がありました。こういう発見ないし出会いは楽しい。tipsipuca プラスを追い掛けてふーちんギドと出会ったのに通じる。

 矢野氏はハープの弾き語りであった。梅田さんのものより小型の、膝の上にも載せられるサイズ。実際には膝の上に載せては弾きにくかろう。音域は当然高く、また響きもシャープ。この楽器を選んだきっかけは訊きそこなったが、声に合っているのも理由の一つだろう。

 矢野氏はこの声のアーティストだ。シンガーというよりも、声を使った表現という方がより正確だろう。うたは大きな割合を占めるが、うたうことがすべてではない。最もめだつのはホーミーのように2つの声を同時に出すテクニックで、ホーミーとは違うそうだが、効果は似ている。ホーミーの場合、高い方が倍音で額のあたりから出てくる感じだが、矢野氏のは2つの音の差がもう少し小さく、両方とも口のあたりから出てくる。これをうたの中に組込む。ホーミーの場合、それが行われている間はアーティストの表現のすべてを覆ってしまい、その場を支配する。それとはやはり異なって、うたの一部の拡大、表現の形としてはあくまでもうただが、その表情を多彩に豊かにする。

 このオーヴァートーンだけでなく、様々なテクニックないしスキルを駆使して、様々な声を出す。一番得意というか出しやすい声というのはあるようで、ここぞというところに使われると、倍音成分の多い声に、それだけで他は要らなくなる。不遜かもしれないが、歌詞もどうでもよくなる。

 シンガーというのは声の質だけで決まってしまうところがある。この声がうたってくれれば、歌詞の内容も、極端な場合にはメロディすらも要らなくなることがある。あたしにとってはアイリス・ケネディの声などはその例だ。絶頂期のドロレス・ケーンの声にもそういう瞬間がある。

 矢野氏はその気になればそれだけで勝負できる声をお持ちではないかと思う。それとも今の声は訓練の結果、得たものなのだろうか。いずれにしても、この声とテクニック、そしてハープの響きの相乗効果はかなりのもので、陶酔のひと時を過ごさせてもらった。おそらくハープを使っていることが一層効果を高めているので、ピアノやギターでも聴いてみたいが、隙間の大きい、発音と余韻の差が大きいハープの響きが効いているのだろう。

 あまりライヴはされていないようだが、ソロでも、あるいはこの日のようなバンドと一緒でも、もっと聴きたくなる。

 この日のプログラムは矢野氏が、ヴォイス・トレーニングの「お弟子さん」である服部氏に声をかけ、服部氏が高梨、梅田両氏に声をかけたということのようだ。服部氏も4曲うたったが、なんといっても中村大史さんの〈気分〉がいい。うたそのものもいいが、それを演奏する3人の「気分」がちょうどいい。それが一番よく出ていたのは高梨さんの笛。

 ライヴといっても、拳を握って、よおし聴くぞ、というのばかりがいいとはかぎらない。こういう、のんびりした、インティメイトな、友人の家のサロンのようなものもいいものである。ホメリだとその感じがさらに増幅される。強烈な感動にカタルシスをもらう、とか、圧倒的パフォーマンスに押し流される、とかいうことがなくても、ほんわかと暖かくなって、体のこわばりがとれてゆくのもまた良きかな。

 別にアイリッシュとうたう必要もないし、スコティッシュでもイングリッシュでもアフリカンでもいいわけだが、アイリッシュを掲げると親しみが増すというはどうもあるらしい。知らない人でも気軽に聴いてみようか、という気になりやすい。アイリッシュに人気があるのは、そういうところもあるのだろう。(ゆ)

 新しいバンドの誕生に立ち会うのは心はずむ体験だ。

沼下麻莉香: fiddle
田中千尋: button accordion
岡皆実: bouzouki
熊谷太輔: percussions

 もちろん、名前もまだ無いし、これから続くとはわからない。しかし、この4人の組合せは1回や2回で終ってしまうにはあまりにも惜しい。

 まず楽器編成がおもしろい。フィドル、ボタン・アコーディオン、ブズーキまでは珍しくないが、これにパーカッションが入るところはユニークだ。

 そしてこのパーカッションが鍵なのだ。熊谷さんはアイリッシュが好きでこの世界に入ったのではないという。tipsipuca + の時に中村大史さんから誘われて初めてアイリッシュをやるようになったのだそうだ。中村さんが一緒にやりたいと思ったことは軽いことではない。

 昨日の組合せも、岡さんが一緒にやりたい人としてまず頭に浮かんだという。これもまた軽いことではない。

 ご本人に訊くともともとはパンクとかロックをやってました、というのだが、それだけで終らないものを熊谷さんは持っている、と中村さんや岡さんは感じたわけだ。そして、沼下さんや田中さんも進んでそれに乗ったわけだから、ますますおもしろいことになる。

 アイリッシュのためのドラミングがロックのためのものと根本的に違うのは、アイリッシュではビートをドライヴする必要が低いことだろう。アイリッシュ・チューンのビートはメロディのなかにすでに備わっている。外部から補強する必要はない。ギターやブズーキやバゥロンがセッションでは余計と言われるのはこのためだ。アイリッシュではパーカッションはメロディの隠れた構造を明らかにして、ダイナミズムを増す方向に作用する。当然そこにはかなり繊細な感性とここぞというところで切り込む大胆さの同居が求められる。もっとも優れたパーカッショニストはこの二つを兼ね備えているものだ。本来それはロックのドラマーでも同じで、ジム・ゴードンやデイヴ・マタックスを見ればわかる。アイリッシュのためのドラマーとしてはレイ・フィーンにまず指を折る。スコッチだがジェイムズ・マッキントッシュはレイと双璧だ。熊谷さんにはホーンパイプではシェイカーを使ったりするセンスもある。一方で、ロックのドラミングの語法をさりげなく入れる大胆さもある。ああいう人たちに並ぶ可能性がある、と昨日の演奏を見聞して思う。

 それが最初に現れたのは3曲目のジグのメドレー。リールに比べるとジグはやはりパーカッショニストが腕をふるいやすいのではないか。この後もジグでの演奏が生き生きしている。これがリールになると、曲により添うよりも曲から離陸する傾向が出る。岡さんのブズーキともども遊びだすのだ。それには沼下、田中のリード楽器が二人ともトヨタ・ケーリー・バンドで鍛えられていることもあるかもしれない。この二人によるリールはドライヴ感がぴたりと決まって微動だにしない。ご本人たちはケイリー・バンドの時とはちがってのびのびやれて楽しいと言われて、それも実感ではあろうが、聴いている方としてはそれはもう見事に決まっていて快感なのだ。

 この快感はこれまでのわが国のアイリッシュ系の演奏ではあまり味わったことがない類のものだ。『ラティーナ』の座談会で出ていたアイリッシュのノリを出すために苦労された成果だろう。

 岡さんもきゃめるの時とはやはり違って、昨日はどちらかというとドーナル・ラニィ流に聞えた。アンサンブルの裏でリスナーに向かってよりはむしろ一緒にやっているプレーヤーに向けて演奏し、全体を浮上させる。表面に聞える音としては目立たないが、全体の要を押えている。

 今回のライヴそのものが、岡さんと沼下さんの酒の席での思い付きから生まれたのだそうだ。だから「ビール祭り」。というので、昨日はふだん見かけないビールもいろいろ用意されていた。あたしは名前に惹かれて「水曜日のネコ」というのを選んだ。ベルギーのホワイト・エール風のものとて、なかなかに美味しい。

 高梨菖子さんがお客として来ていて、飛び入りしたのも良かった。1曲はご本人の作曲になる日本酒ジグ・セット。山口、岩手、新潟のそれぞれ銘柄をモチーフにしているやつだ。それにしても、このあたりの女性プレーヤーたちは酒豪が多いらしい。だからアイリッシュに惹かれるのか。もう1曲はアンコールのポルカのセット。高梨さんは演奏しながら作曲するように見える。ユニゾンをやっているかと思うと、ぱっとはずれて勝手なフレーズを吹きだすのだが、それがちゃんとはまっている。

 即席のバンドのはずだが、アレンジは結構入念にされていて、そこも気持ちがいい。選曲も沼下さんと田中さんがそれぞれにやりたい曲を選んで適当につなげた由だが、組合せも適切だし、定番と珍しい曲がうまく混ぜてある。この人たちはそういう才能もあるらしい。

 というわけで、音楽にもビールにも気持ちよく酔っぱらってしまい、話しこんで、あやうく終電を逃すところだった。ごちそうさまでした。次回のライヴを待ってます。そして、ぜひ録音も。(ゆ)

 カナダはノヴァ・スコシア、ケープ・ブルトンで毎年10月に開かれるケルティック・ミュージックの祭典 Celtic Colours に行ってきます。目当てはもちろん、今年フェスティヴァル・デビューするジョンジョンフェスティバルの追っかけです。

 「ケルティック・カラーズ」には一度行きたかったんですが、ジョンジョンフェスティバルが正式に招待されたというので、思いきって行くことにしました。ほとんど密着同行取材の形です。

 明日夜出発、11日夕方帰着というスケジュール。ケープ・ブルトンはやはり遠くて、ノヴァ・スコシアの州都ハリファックスで一泊し、翌日車で5時間かけてようやく着く形。現地には実質2日ぐらいしかいないことになります。

 他のアクトも見たかったのですが、今月15日(土)には下北沢B&Bでアイリッシュ・フルートの講座が予定されているので、とにかく今回はジョンジョンフェスティバルのパフォーマンスだけを見てきます。

 それでも行くだけでもいろいろ見聞はできるでしょうから、ここをはじめ、あちこちで報告はします。

 そうそう、もうすぐ公式のアナウンスがあると思いますが、『クラン・コラ』が復刊しますので、そちらにも載せられるでしょう。復刊はぼくたちではなく、別の、もっと若い人たちによるものです。


 アイリッシュ・フルートの講座については、先日、講師の豊田耕三さんとトシバウロンと打合せしました。毎度のことながら、こうしてある楽器に焦点を当てると、アイリッシュ・ミュージックのまた新たな側面が浮き上がってきて、それは楽しい。豊田さんからいろいろ説明を受けながら聞きなおしてみると、なあるほど、フルートによるアイリッシュの面白さがわかります。

 フルートはアイリッシュ・ミュージックの中ではどちらかというと日陰者だったのが、マット・モロイの出現で一気に表舞台に踊りでた観があります。この大枠はまあゆるがないのですが、細かく見ていくと、結構いろいろなことがあります。

 マット以前、フルートはアイルランド西部の、リートリム、ロスコモンからクレアあたりにいたる縦に細長い地域で盛んだったんですが、そういう狭いなかでもやはりローカルなスタイルの違いなどもあるんですね。もちろん、今では、フィドル同様、ローカル・スタイルが必ずしも一定地域に限られるわけではないんですが、かえってあるスタイルにこだわる演奏者もいます。こういうのをわかって聴くとまた面白い。

 ということで、皆さま、よしなに。(ゆ)

 あたしなんかもアイリッシュだけ聴くということができない。ふるさとにもどるのはいいもんだが、しばらくするとふるさとは飽きてくる。あたしは東京生まれの東京育ちで、ふるさとと言えるものを持っていないからなのかもしれない。とまれ、また旅に出て、聴いたことのない土地や人びとの聴いたことのない音楽を探索したくなる。

 大渕愛子さんがギターの大橋大哉さんと組んでいる 橙 Duo は大渕さんのアイリッシュ以外の音楽をやりたい欲求から生まれているらしい。上のような理由からこれには共感する。そしてそこから生まれている音楽にも共感する。

 ふるさとから離れても、ふるさとに似たもの、共通する要素のあるもの、共振するようなものを求めるものだ。つまりルーツ音楽、伝統音楽であって、こんにちどこにでもあるポップス、ヒップホップ、ロックを求めるわけではない。

 橙 Duo の音楽も、根っこにアイリッシュがあることが良い方に作用している。無理をしていない。無理矢理アイリッシュと対極になるようなことをしようとはしていない。音楽が歪まないのだ。

 大橋氏のギターはジャズやボサノヴァあたりがベースと覚しいが、神経が細やかだ。でしゃばらないが存在感はしっかりある。そういう点では長尾さんはじめアイリッシュのすぐれたギタリストに通じる。この存在感が主役を引き立たせるのだ。演劇や映画だって、主役だけがめだって、脇役はみな大根ではいいものになるはずがない。音楽ではそれ以上に脇役は大事だし、聴きようによっては主客は逆転する。デュオではとりわけ主客は流動する。それがデュオの面白さでもある。

 この日は実は中村大史さんがアコーディオンとブズーキで客演していたのだが、抑えに抑えた演奏で、あくまでも2人を立てていた。しかもかれが加わることで確実に音楽が豊饒になる。フィドルとユニゾンしたり、ドローンで支えるアコーディオンや小さく裏メロをかなでるブズーキが心憎い。こういうところが中村さんの頼もしさだ。

 橙はメンバーのオリジナルを演奏するプロジェクトで、この日は3枚めになる Vol.0 のリリース・ライヴという触れこみ。どれも愛らしい小品という趣。一方でかなり複雑で工夫の深い曲でもあって、何度か聴かないと味わいが沁みてこないようでもある。半分は大渕さんがうたう。

 大渕さんのうたは中性的でもあり、感情をこめない。これまたアイリッシュ的であって、感情は演奏そのものには現れず、聴く人間の内部に入ってから醗酵する。ノーマイクということもあって、ますますその傾向が強まる。じっくり録音を聴きたくなる。

 曲が短かいせいか、ギターの持ち替えやチューニングのためか、MCが多めで、楽しい。ミュージシャンの日常の音楽生活の機微にも触れる、かなり突っこんだ話も聞けた。

 とはいえハイライトはアンコールのアイリッシュのセットでした。

 ここは千駄木の、谷中銀座にも近いカフェ兼写真館で、会場は1階のカフェのテーブルと椅子を並べかえ、ミュージシャンは通りに面した一面ガラスの壁を背にする。外の路地を通る人は聴衆を見ることになる。20人も入ればいっぱいで、ミュージシャンとの距離はひどく近い。このライヴの数日前が3周年だそうで、アンコール前にハッピバースデーが始まったのはそれかと思ったら、大渕さんの誕生日祝いだった。大台にのってひどく気が楽になったそうだ。

 ここでは今年9月にハモクリ・アコースティック・トリオ版のライヴが予定されている。これは楽しみだ。(ゆ)

 フィドルの大渕愛子、ギターの中村大史にパーカッションの渡辺庸介まではおなじみだし、どんな音楽になるかも想像がつく。しかしこれにアコーディオンの秦コータローが入るとなるととたんに想像がつかなくなる。渡辺さんのプロジェクトにはこういう形が多い。先日のコエトオトも、渡辺さん、中村さんは同じだが、アコーディオンが佐藤芳明、そしてヴォーカルの優河となるといったいどうゆことになるのか。おや、そういえば、どちらもアコーディオン、それもアイリッシュなどのボタンではない、鍵盤だ。佐藤氏も秦氏も伝統音楽ではなく、ジャズを中心に活動している。

 グルーベッジはもともとは渡辺、大渕、中村のトリオの名前で、この日は秦氏が入って「+」。ということだったが、ライヴの途中でこの「+」の部分はその時々で変わることが判明した。

 とまれ、今回は演奏した曲のほとんどが秦氏の作曲で、今回のための書下しも2曲ほど含まれる。どれもキャッチーなメロディの佳曲。ほんとうに皆さん、作曲が達者だ。

 カタチとしてはとても美味しいジャズだ。ただ、元になるメロディがジャズのスタンダードやジャズのイディオムを意識していないので、まずそこが面白い。ときにはアイリッシュ的に短かい曲の繰り返しにもなるのだが、その繰り返しがジャズ的な即興になる。秦氏のみならず、大渕さんのみならず、渡辺さんも、さらには中村さんもソロを展開する。中村さんは「コエトオト」でもこれまで無かったソロを生ギターで楽しく演じていた。これは新境地かもしれない。

 そしてその即興が楽しい。秦氏のソロは佐藤芳明氏のような鋭く切り込むのではなく、響きも柔かで、一聴優しそうだが、曲のツボを押さえてくれる。大渕さんもハモクリなどで鍛えられて、もうすっかりジャズ・ヴァイオリニストだ。ハモクリが格闘戦とすれば、こちらはもう少しカジュアルで、その分細かい技がうれしい。ハモクリのライヴでもそうだったが、高域はむしろアコーディオンにまかせ、本人のヴァイオリンは低域にふくらむことが多い。後で聞いたらやはり低い方が好きだという。五弦を使うのもそのせいらしい。この五弦、ヴィオラの音域が効いている。普通のヴァイオリニストやフィドラーはやはり高域が好きだから、大渕さんの低域好きはむしろヴィオラ弾きと呼ぶべきかもしれないが、より幅の広い音域を自在に飛びまわるのは独壇場だろう。

 渡辺さんのソロも面白い。これで3回目になる渡辺企画のライヴで感じるのはセンスの良さで、いつどこで何を鳴らすかの選択のセンスがすばらしい。とてもカラフルな音がする。近い人をあげれば、デヴィッド・リンドレーが連れてきた Wally Ingram だろうか。リズム楽器というよりはアコーディオンやヴァイオリンと対等だ。リズムのキープは中村さんがやっている。

 お客さんのほとんどはアイリッシュ好きの人だったようだが、全部ツボにはまってたという声も聞えた。思うにアイリッシュをはじめとするヨーロッパのルーツ音楽の繰り返しは、演奏する本人たちにとってとにかく楽しいのだろう。繰り返すことそのものが楽しくてしかたがないのだ。それに対してわれわれは、幸か不幸か、アメリカのポピュラー音楽の形式で教育されてしまっている。繰り返しだけでは十分に楽しめない。そこで変奏をする。ソロを展開する。メロディは非アメリカ的だが、手法はアメリカ的と言えようか。

 個人的ハイライトは大渕さんの〈時間泥棒〉で、秦さんの演奏には曲が悦んでいた。この曲は難度が高いそうだが、もっといろいろな人の演奏を聴いてみたい。

 それにしてもバンマスとしての渡辺さんの企画力はすばらしい。本格的に追っかけをしたくなってきた。さあ、次はいつどこだ?(ゆ)

 岡さんのブズーキはどうやらダーヴィッシュがお手本ないし原点ではないか。と昨夜の演奏を見て思いいたった。それもダーヴィッシュではブライアン・マクドノーとマイケル・ホームズが二人でやっていることを一人でやっているようでもある。これまでアイリッシュのブズーキはドーナル・ラニィかアレック・フィンかのどちらかが源流と思っていたのだが、確かにこうしてみるとダーヴィッシュの影響も小さくない。

 きゃめるはブズーキとバゥロンのリズム・セクションにホィッスル、フィドルが乗る形ではあるが、バゥロンはリズムをキープするよりもあれこれ遊ぶ傾向が強い。実直に土台を据える役割はブズーキが担当している。少なくとも昨夜はそうだった。《Op. 1》ではダブルベースの入るトラックがあって、これがなかなかいいのは土台がよりしっかりするからだろう。

 バゥロンが遊ぶのは、こういうところにミュージシャンの性格が出るので、無理にリズムを刻もうとするよりも、素直にあばれるのが吉であろうと思う。

 面白いのは、4人ならんだ中の二人、左のホィッスルと右のブズーキがそれぞれメロディとリズムの核をキープし、外側の二人、左のフィドルと右のバゥロンがフェアリィさながらに飛びまわる。あるいは重なり、あるいは離れ、カラフルに千変万化する。先日のタワーレコード渋谷でのインストアでは左右は逆だが、並びかたは同じだった。こういうスタイルは、アイルランド本国ではまずありえないだろうし、北米などでもあまり聴いたおぼえがない。この4人のバンドとしての個性なのだろう。左の二人が別働隊でやっているティプシプーカとも異なる色彩感だ。

 もともとカラフルで、それも従来のアイリッシュや、その他のケルト系では見たことのない色使いをする高梨さんのオリジナル曲が、そのスタイルに乗って展開されると、ほとんど目がくらむくらい多彩な色がぶちまけられる。ただ、正直いうと、もう少し鮮やかになってほしい。ここまでくるなら、いっそのこと、もっと手のつけられないくらいの色彩の爆発が見たい。

 もっとも昨夜は完全生音だったせいかもしれない。

 それにしても皆さん、演奏している時の表情がいい。ミュージシャンはたいてい心ここにあらずという顔になるものだが、その魂の抜けた顔が厳粛なのだ。神々しいというと言い過ぎだろうが、どこか神聖なものを感じさせる。人間、とことん楽しいことをやっていると聖性を帯びるのだろうか。それともこれも「個性」だろうか。どうもこの人たちには常世離れしたところがある。チェンジリング、いわゆる取り替えっ子として置かれたフェアリィが成長したようにも見える。

 ん、常世離れと思わず書いてしまった。浮世離れが本来ではあるが、この人たちは浮世からも常世からも離れているようだ。


 きゃめるという、とぼけていながら、的はちゃんと射ぬいているようなバンド名の由来を訊くのは今回も忘れた。(ゆ)


Op.1 オーパス・ワン
きゃめる
ロイシンダフプロダクション
2016-02-14


    本誌を配信した後でドレクスキップの榎本さんからメール。今回は珍しく予定日を守って配信したので、すまん、間に合わなんだ。いつもなら余裕で間に合うんだけど(^_-)。
   
    とにかく、今度の土日にドレクスキップは東京・西早稲田でたてつづけにライヴをします。
   
    まず土曜日は fractale というバンドと対バン。

08/08(土)西早稲田 BLUE DRAG
    open 18:00/ start 19:30
    Charge¥2,000+1drink

fractale
    カジカ(Violin)/ 佐々木憲(Accordion)/ 河野文彦(Guitar)

    日曜日はまず真っ昼間、13:00 から池袋メトロポリタンプラザの HMV でインストア・ライヴ。快挙ですね。もちろん無料なので、これまで聞いたことのない方もぜひ、かれらの生演奏に接してください。そして気に入ったらアルバムを買いましょう。傑作です。問い合わせはお店(Tel: 03-3983-5501)まで。

    その夜はドレクスキップ、O'Jizo、waits という豪華な共演が、同じ BLUE DRAG です。時間、料金も同じ。

08/09(日)西早稲田 BLUE DRAG
O'Jizo
    豊田耕三:Irish Flute&Whistles/ 長尾 晃司:Guitar/ 内藤 希花:Fiddle/ 中村 大史:Bouzouki & Accordion

Waits

    下田 理:Guitar & Vocal/ 山口 幸孝:Fiddle/ 吉川 知宏:Drums

    うーん、両方行きたいがムリ。どちらかというと fractale は聞いたことがないので、そちらに行こうかな。(ゆ)
   

Thanx! > 榎本翔太さん@ドレクスキップ

    フルートの hatao さんのライヴ・スケジュールです。
昨日配信しました本誌掲載のものから「南紀ツアー」などが変更・追加になっています。


04/29(日)Glencross コンサート@京都 いちなん
Kumi (アイリッシュ・ハープ)
吉田文夫(アコーディオン)
2000円 (お茶またはビール、お菓子付)

04/30(木)LSAジャズピアノトリオ@尼崎 アロー
梅田望実(ピアノ)
中島俊夫(ドラム)
3000円(前売/当日の別なし)
別途ドリンクとフードをオーダーのこと。

ケルトの笛の世界 コンサート その1
05/16(土)京都 Irish Pub Gnome
赤澤淳(ブズーキ)
みどり(フィドル)
無料

05/17(日)アジア図書館 レクチャーコンサート
赤澤淳(ブズーキ)
1500円 ティーサービスが付きます。

ケルトの笛の世界 コンサート その2
05/31(日)宝塚ガーデンフィールズ
赤澤淳(ブズーキ)
無料 (別途、庭園への入場料がかかります)

06/06(土)畑紅天コンサート@京都 field
天澤天二郎(フィドル)
赤澤淳(ブズーキ)
カンパ制

*以下のツアーはすべて赤澤淳(ブズーキ)と共演。

<北陸ツアー>
06/07(日)富山 フェルヴェール本店
ケーキセット付き 2500円(前売/当日の別なし)

<東北・北海道ツアー>
06/20(土)青森 音楽倶楽部 あづまたくみの店

06/21(日)弘前駅前市民ホール

07/02(木)札幌 Jack in the box
小松崎健(ハンマー・ダルシマー)

<スタジオJ−CLICK旗揚げ公演>
07/05(日)大阪・難波 ワッハホール
Fairy Dance!
上原奈未(ピアノ)
みどり(フィドル)
Aki(パーカッション)

J-Click(ダンス・チーム) ほか

<南紀ツアー>

07/18(土)三重県立 熊野古道センター

07/19 (日) 熊野 紀南 ツアーデザインセンター

07/20(月・祝)和歌山県新宮市 手づくりパン工房・木造校舎
赤澤 淳(ブズーキ)


*定期ライヴ
カプリシカ 毎週金曜日 21時〜 300円
05/01 大森ヒデノリ(フィドル)、赤澤淳(ブズーキ)
05/08 松阪健(イリアン・パイプス)
05/15 松阪健(イリアン・パイプス)
05/22 吉田文夫(アコーディオン)、kumi(アイリッシュ・ハープ)
樋口可奈(チェロ)、hatao(アイリッシュ・フルート)
05/29 松阪健(イリアン・パイプス)、赤澤淳(ブズーキ)
  Eddy吉野(タップダンス)、hatao(アイリッシュ・フルート)

フランダース・テイル 毎週水曜日 19時〜 300円
05/06 松阪健(イーリアンパイプス)、 hatao(アイリッシュ・フルート)
05/13 赤澤淳(ブズーキ)、hatao(アイリッシュ・フルート)
05/20 松阪健(イーリアンパイプス)、 hatao(アイリッシュ・フルート)
04/27 赤澤淳(ブズーキ)、hatao(アイリッシュ・フルート)

エイヴァリーズ・アイリッシュパブ 毎週土曜日
(2回公演、各45分)
05/02 17:00〜 19:00〜
共演:ピーター ダマシェク(歌・ギター)
05/23 20:00〜 22:00〜
共演;未定
06/13 20:00〜 22:00〜


Thanx! > hatao さん

    音楽はこんなにも深く広く大きくなれるものなのか。前半、梅津さんがアマゾンの自然保護運動に身を捧げて殺された人のために作った曲を聴いていて涙が出てきた。怒りや怨みの音楽ではない。癒しでもない。もっと根っこのところ、人として生きることを可能にしている土台に直接響いてくる音楽。かぎりなく謙虚になるよういざなう音楽。
   
    アップテンポの陽気な曲も、一瞬の油断が致命傷になるようなスリリングな展開も十分堪能したが、それ以上にあたたかい懐にすっぽりと抱かれながら、ずっと厳しい問いをささやかれていた気がする。そんなこと訊かれても答えようがないが、しかしその問いを自ら問いつづけることをやめれば、人間ではなくなる問い。生きものですらなくなる問い。その問いが音楽の形で問われることで、これ以上なく切実に迫ってくる。
   
    それが頂点に逹したのは、後半、近藤ひろみさんのカリンバがフィーチュアされた曲。CDの中でも最も印象的な曲だが、微妙に変化しながら繰り返されるリフが、地球上の生命圏全体の鼓動にも聞こえた。
   
    アンサンブルとしては、近藤、ドーナルのリズム・セクションに梅津、金子のフロント・ラインが奔放自在に飛びまくるのが基本形。しかし目をつむって聴いていると、個々の役割分担などはきれいに消えて、1個の生命として、うねりまわりながれてゆく。こちらとしてはただただまきこまれてふりまわされてながされてゆくしかないのだが、それのなんときもちのよいことよ。1曲が終熄するごとに、すっかり洗われたように、生まれかわったように、すがすがしくなる。
   
    それにしても昨夜は梅津さんの凄さに脱帽した。「世界一のアイリッシュ・サックス奏者」は嘘でも酔狂でもない。音が違う。サックスの音色はもともとがあっけらかんと唯我独尊で、だからオーケストラから追放されたくらいだが、アイリッシュのアンサンブルでもどうにも始末に負えないところがある。場違いなのだ。アイリッシュも抑圧された人びとの音楽であることではブルーズと同じだが、感情のベクトルが違う。その違いが効果的なときもあるが、本質がずれているのはどうにもならない。
   
    それが梅津さんのサックスはぴったりなのである。もとはアイリッシュではない曲でも、このバンドがやると基本的な感情はアイリッシュになる。つまり「おもしろうてやがてかなしき」気持ち。「もののあはれ」にも一脈通じる。同じではないが、通じる。その「かなし」のところを梅津さんのサックスの音色は運んでくる。前からあったのかもしれないが、昨夜は梅津さんのサックスから流れる「かなしさ」、「あはれ」と「をかし」がうまくブレンドされたような何かが、ひときは深く胸の底にしみこんできた。ひょっとすると、演歌をやられたことが、新たな深みをそのサックスに加えていたのかもしれない。そちらを聴いていないから断言できないが。
   
    こういう音楽を聴くとひたすら感謝するしかない。メンバーが菩薩に見えてくる。自然に手を合わせて拝んでいる。
   
    前座には waits が出た。ヒデ坊はCDを聴いてあやぶんでいたが、どっこい、CDからは格段に進化していて、とくにラストに披露したセカンド・ラインのリズムにダンス・チューンをのせたのはすばらしかった。メンバーの友人たちを除けば、おそらく初めて聞く人がほとんどのはずの会場からもやんやの喝采。これからもああいう冒険をどんどんやってほしい。O'Jizo の豊田さんたちも来ていて、waits のメンバーと歓談していたから、何か生まれるかもしれない。O'Jizo、ナギィ〜MIP に続くバンドが出てきて、関東もおもしろくなってきた。関西のシャナヒー、Drakskip、Sheena と東西対抗アイリッシュ・バンド合戦など、誰か企画しないか。ドレクスキップはノルディックだが、この際細かいことは気にしない(^_-)。
   
    30分前に入ったときはガラガラで、ちょっと心配になったが、梅津さんや金子さんのファン層は背広組が多いらしく、開演直前になって増えたし、京都を見て感激した中川さんが「動員」をかけたソウル・フラワー関係者も大挙してやってきて、休憩時などは飲み物注文とトイレに行く人で身動きもならなくなるほど。そういう雑多な聴衆が皆満ち足りた顔をしていた。最後に挨拶だけに出てきたメンバーが引っこんだ後も、しばらく誰も席を立とうとしなかった。(ゆ)

ESibt 本誌今月の情報号で Sue さんに紹介していただいたアイリッシュ・バンジョーの教則本

 序文をミック・モローニが書いています。これによればアイリッシュ・ミュージックでのバンジョー、特に今主に使われている4弦のもの、一般に「アイリッシュ・バンジョー」とか「テナー・バンジョー」と呼ばれるものは、やはり比較的新しいものだそうです。

 バンジョーそのものがアイルランドに渡るのは19世紀で、1843年とモローニは年号まで特定しています。この年アイルランドに現われたヴァージニア・ミンストレルズが持ちこんだのが、記録に残っている最初ということらしい。この時のバンジョーはまだフレットレス。

 バンジョー自体、今の形におちつくまでには様々な形が使われていて、バンジョー・マンドリン(バンドリン?)とかツィター・バンジョーなんかも結構最近まで使われていたそうです。5弦にしても、5本全部が同じ長さのものも広く使われていたんですね。今普及している、一本が他の半分の長さのやつはピート・シーガーが発明したんでしたっけ。

 テナー・バンジョーの発明は1910年頃。20年代、30年代にはアメリカのアイリッシュ・ミュージシャンの間でかなり広まったんですが、フィドルと違って、アイルランド本国にはほとんど影響がなかった、というのはなぜなんだろう。

 アイリッシュ・ミュージックでテナー・バンジョーが使われるようになるきっかけは1960年代、ダブリナーズのバーニィ・マッケナ。現在の標準チューニングである GDAE もマッケナが始めたもの。本当に盛んになるのは1980年代に入って、とモローニは言いますが、これはたぶんストックトンズ・ウィングの Kieran Hanrahan と、元デ・ダナンの Charlie Piggott が貢献してるんでしょう。

 (デ・ダナンの動画では左から二人めがピゴット。ここではジャッキィ・デイリーがいませんね。中央はたぶんジョニィ・モイニハン。こうして見ると、バンジョーとバゥロンとブズーキの普及という点でデ・ダナンの存在は大きかったんですねえ。)

 21世紀に入ると、ジェリィ・オコナーとか  Kevin Griffin とか Eamon Coyne とか Angelina Carberry とか、それにこのエンダ・スカヒルとか、名手が続々と現われる、という具合。うたもうまい  Tom Walsh や、ソーラスのシェイマス・イーガンもいます。

 アメリカでもベラ・フレックなんて人もいますが、バンジョーはあらためて注目されているようで、昨年はその辺も含めた特集を fRoots が組んだりしています(298号)。そこでもとりあげられていた Otis Taylor の《RECAPTURING THE BANJO》 は面白いです。

 エンダ・スカヒルにもどると、この本はバンジョーのまったくの初心者から上級者まで1冊でカヴァーしようという、いささか欲張りな本です。チューニング、楽器やピックの持ち方から始まって、高度なテクニックまで、噛んで含めるように、懇切丁寧に解説してます。というのは、最初のほうだけ見た感じですが。

 ざっと見て目立ったのは、まず「リラックス」が肝心。一にリラックス、二にリラックス、三、四もリラックスで、五もリラックス。

 次がアラインメント、つまり筋をそろえろ、ということらしい。

 三番目がアップとダウンのストロークのルールを守れ。

 付属のCDは2枚。四本の弦の音からという徹底ぶり。曲がたくさん入ってますが、一緒に練習できるように、ゆっくりしたテンポで装飾音も使わないトラックが多いので、曲の構造の勉強にもなります。じっと聞いていると、これならわしにもできそうと思えてくるのはちと不思議。バンジョーは結構好きです、実は。

 バンジョーは新しい分、演奏者がまだ少なく、他の楽器のようにセッションなどの場で見よう見まねで覚えることがなかなかできないので、こういうきちんとした教則本は朗報だ、とモローニは言ってます。

 わが国でもブルーグラス方面などでバンジョーを弾く人は多いとおもいますが、この本がきっかけでアイリッシュ・バンジョー弾きが増えるとうれしい。

 ということで、今年はちょっとバンジョーに注目しようと思います。(ゆ)

の見本ができてきました。本作りにたずさわるようになって以来、いつもここがクライマックス。なにかでかい誤植とか変換ミスとかまったくの勘違いを見逃してないかと「スリルとサスペンス」を感じる時です。今のところ、まだみつかってません(^_-)。プロのスポーツ選手がレギュラー・シーズン開幕前夜に感じる不安に通じる、というと増上慢とそしられそうですが、気持ちだけは負けてないつもり。もっともスポーツとはちがって、本屋さんにならんでしまうともう「まな板の上の鯉」になります。

 とまれ、「ケル・クリ」会場での発売に無事間に合ったのは、版元と印刷・製本所のおかげ。校了すぎての大修正も対応してくださって、まったく頭が上がりません。明後日の福岡から販売される予定です。

 本屋さん店頭にならぶのもそんなに遅れないはずです。ディスク・ユニオンあたりは早いのかな。 アマゾンでは予約可能になってます。どうかたくさんのご予約をお願いいたします<m(__)m>。(ゆ)

 本日、11:00 に配信しました。未着の方は編集部までご一報ください。

 メルマガにもちょと書きましたが、ここのところの円高というよりは英ポンド安、ユーロ安は信じられない。ポンドはわずか2ヶ月で200円弱から50円以上落ちてます。ユーロも160円強から40円の下落。このくらい落ちるとわれわれのような少額取引でも影響は大きいです。

 アイルランドの平均CD価格は20EUR で、EU外から買うと消費税分21%が差し引かれますから15.8EUR。今現在で1900円を切ってます。英国のCD新譜価格を14GBPとすると2000円弱。ここまで落ちると、送料払っても、向こうから直接買ったほうが、通販でも店頭でも国内で買うより安くなってしまいます。仕入れ時には円安だったりして、販売価格はそんなに急には下がりません。アマゾンなどはかなり頻繁に為替変動によって販売価格を変更してますが、それでも追いついてません。

 編集部も大喜びで、先日、ひさしぶりに大量注文してしまいました。ポンドもユーロもしばらくは下落傾向のようで、来年前半ぐらいまでは買い時かもしれません。また、今のうちに買えるだけ買っておくのもベターかも。そのうちこっちも危うくなるでしょうし、あちらでのCDリリースの勢いも衰える可能性があります。生演奏はまだしも、ルーツ系、トラディショナル系の音源パッケージのリリースは経済状況に左右されることが強いからです。

 ここ数年のイングランドの活況も、15年続いた経済成長の恩恵によるところが小さくないはず。英国はサッチャーが一次産業を潰してしまったために、産業といえるのは金融だけで、それがだめとなるといよいよ大英帝国衰滅の最終段階となるそうです。アイスランドで起きたことが、はるかに大規模に、長期間続く可能性もあるらしい。先日、いずれ1GBP=1USD にもなる、という論評もありました。

 もっともそうなるとパッケージからネット経由への音源リリースの移行が加速されるでしょうね。(ゆ)

 諸般の事情により、今月号の配信は遅れます。21日、ひょっとすると22日に配信します。ご寛恕のほどを。


 来月10日発売予定の『聴いて学ぶアイルランド音楽』ですが、刊行を記念して、イベントをやろうという話になってます。

 まず決まっているのが、来月12/21(日)の午後3時から1時間、新宿ディスクユニオン・ルーツ&トラディショナル館で、刊行記念イベントをやります。実は何をやるか、まだちゃんと決まってないんですが、(ゆ)がおしゃべりをして、関連の音源を聴いていただく、という形でしょう、たぶん。年末ではありますが、お忙しいなかでちょいとした息抜きに来ていただけたらと思います。(ゆ)

MIIJドロシア・ハスト&スタンリー・スコット
Music in Ireland by Dorothea Hast & Stanley Scott
(ゆ)訳
アルテスパブリッシング、税抜定価2,500円、A5判、192頁、CD付き
12月10日発売
ISBN978-4-903951-03-4

 ようやく発売までこぎつけました。日本語テキストはとうの昔にできあがっていたのですが、付録というか、これが目玉といううわさもある添付CDの権利クリアに時間がかかってしまいました。権利関係者ひとりずつに連絡をとって使用許諾をとらねばならないという前代未聞の作業。こんなの訳者のやることじゃないよ、とグチりながら、オイラがやらねば誰がやる、と重い腰をあげたものの、メール・アドレスのない人もいたり、なかなか返事をくれなかったりと、ほとんど1年がかり。なかにはひどく腹の虫のいどころが悪いらしく、どーしてもイヤだ、と使用許諾をくれない人もいて、原書に添付のものとはわずかに違ってます。

 が、ほとんどは二つ返事でOK。キティ・ヘイズのように、こちらから出した手紙が着く直前に亡くなられてしまった方もいましたが、お嬢様から、母が生きていたら喜んで許可しただろうから、とうれしいご返事をいただいたこともありました。

 さらにアンディ・アーヴァインのトラックは、時間切れ寸前になってアンディ本人がスーパーセーブ。未発表の音源を探しだし、ソッコーで他の参加メンバーのOKをとり、カセットから WAV におとして送ってくれるという大活躍。これがまたすばらしい演奏で、ロスタイムでのゴール・キックがそのまま決勝ゴールになったようなもの。もう、アンディの家のほうに足を向けて寝られません。

 その他にも、ここでしか聞けないルナサのライヴ音源とか、ジェリー・オサリヴァンのパイプによる、あるダンス・チューンのメロディだけの骨格演奏とふんだんに装飾音を付けた演奏をならべたものとか、レン・グレアムが同じ歌詞を二つの別のメロディでうたったものとか、このCDだけでも買う価値はあります。が、もちろん本文もCDの付録というわけではありません。

 入門書はともすれば表面的な話で終わってしまいますが、これはまずいきなりディープなところにひきずりこんでくれます。といって難しい話になるのではなく、アイリッシュ・ミュージックを支える土台の現場につれていかれるわけです。そこには誰でも入れるわけではないけれど、門戸はいつでも開かれている。ただその扉を探しだし、開くための呪文を学ぶには少々根気がいります。ま、必要なのは「愛」ですね。心底「愛して」いれば、道は開けるものです。

 つまりアイリッシュ・ミュージックは、その奥義に入ろうとすると、ホンモノの愛をそなえているか、奥義に入るだけの資格があるか、試されるのです。もっともどんなものでも、奥義に入ろうとすればそういうものでしょう。アイリッシュ・ミュージックが他とはいささか変わっているとすれば、表面はあまりに入りやすいし、入ってすぐのところがまた実に気持ちがよいので、そんなふうに人を試して、時には拒むこともあるとはとうてい見えないことでしょう。それに、そもそももっと奥があることに気づかないケースも多いかもしれません。

 この本はそういう、ごく基本的なことからアイリッシュ・ミュージックの姿を描いています。極端に言えば、自分はアイリッシュ・ミュージックがほんとうに好きなのかどうか、この本を読むと判断できます。あるものを、あるいは人を、ほんとうに好きかどうかわかるかというのは結構だいじで、また案外むずかしいことでもあります。読むだけでその判断ができるという本はそうめったにあるもんじゃありません。

 一方で、もともとが大学で教科書として使われる前提で作られているので、これまで当然のこととしてろくに説明がなかったところまで、簡潔明瞭に解説されています。もやもやしていたものに、ぴたりと焦点が合う感覚もあります。また、キーパースンを選んで、じっくり話を聞いていて、かれらの言葉がふんだんに引用されているのも魅力。一種のインタヴュー集として読むこともできるくらい。

 というわけで、アイリッシュ・ミュージックって何?というまったくの初心者から、アイリッシュ・ミュージックに(演奏であれ、鑑賞であれ、研究であれ、あるいはただひたすら趣味としてであれ)正面から取り組もうという方や、病コウモウに入っている方まで、日本語を読むことができれば、年齢性別身分職業国籍問わず、どなたにも大いにお楽しみ、ご重宝いただけるでありましょう。

 原書版元の Oxford University Press のウエブ・サイトには、この本の原書のサポート頁もあります。それも含めて、日本語版のサポートはこのブログとアルテスのサイトでおこなう予定です。要望が多ければ、専用のページを作るかも。

 12月上旬「ケルティック・クリスマス」の全会場で先行販売される予定です。訳者(ゆ)の来年の生活がかかっております。本誌『クラン・コラ』の発行が続けられるかどうかも、この本の売れ行き次第でございます(^_-)。ぜひぜひ、まずはご自分用に、使用のためと保存のために2冊お買いもとめいただいた上で、家族親戚友人知人ご近所先輩後輩同僚赤の他人配布寄贈進物用に多数お買い上げいただきますよう、隅から隅まで、ずずぅいと、おねがいもうしあげ、たてまつりまするぅ〜 <m(__)m>。(ゆ)

 本日、本誌の配信日ですが、例によって(^_-)諸般の事情から遅れます。明日には配信できると思います。

 ちなみに今夜、東京・大崎のアイリッシュ・パブ、シャノンズでイルン・パイパーの松阪健氏が Heathery Breeze と共演するそうです。松阪氏は京都ベースなので、関東では生に接する貴重な機会です。


10/05(日)18:00〜21:00
ザ・シャノンズ(大崎)
チャージ無料

Heatery Breeze Live !
 安井 敬:ティン・ホイッスル
 柳澤聡美:コンサーティーナ&バウロン
 庄司祐子:ティン・ホイッスル&キーボード 

Special Guest☆松阪健(イルン・パイプ)

 メルマガ本誌の配信は明日になります。

 そのメルマガから、容量の関係でこぼれた話題。

 カリン・ポルワート公式サイトの "Free Downloads" の頁に2曲、追加されています。

 頁に入るにはメール・アドレスと名前の登録が必要。

 〈Wells for Zoe〉はこの名前のアイルランドのチャリティ団体で、ウガンダの農村地帯で井戸を掘るプロジェクトのために作曲したもの。同題のチャリティ・アルバムがアメリカのコンパス・レコードから出るそうです。そちらではスチュアート・ダンカンの伴奏でティム・オブライエンがうたっている由。このチャリティ・アルバムにはシネィド・オコナー、カラン・ケイシィ、エミルー・ハリスなども参加の由。

 もう1曲〈Lovelines〉は、カナダのシンガー・ソングライターでナタリー・マクマスターのプロデューサーでもある Gordie Sampson との共作。サンプソンは現在ナッシュヴィルで売れっ子ソングライターになっており、この曲もカントリー風味。


 余談ですが、コンパス・レコードはグリーン・リネットを買ったのでしたっけ。Mulligan Records も買ったらしく、アイリッシュの名盤を続々復刻してます。Mulligan はCD化されていても手に入りにくくなっていたので、朗報でしょう。

 横浜駅前のパブ「グリーン・シープ」での月例セッション、今月は今度の日曜日だそうです。

 日本一の蛇腹奏者、米山永一画伯も参加。アイリッシュからフレンチまで、幅広い曲が楽しめるそうな。

 なお、ミクシのコミュはこちら

08/17(日)15:00〜19:00

Irish Pub The Green Sheep

 だいぶ暑くなってきましたが、まだ蝉が鳴かないので、本当に助かります。夜の夜中に眼の前の木立で油蝉が大合唱するのは、どんな暑さよりもこたえます。今年はあれ無しで行けるかと期待。

 ということで、本日午後3時、7月号を配信しました。未着の方は編集部までご一報ください。また、メーラーやメール・サーバのスパム・フィルタ、スパム・フォルダもご確認ください。


 入れるのをうっかり忘れた情報を一つ。
 日本人初の『リバーダンス』ダンサー Taka さんによるアイリッシュ・ダンスのワークショップが8月下旬、大阪であるそうです。

 詳しくはこちら(ミクシ内)。

--引用開始--
08/20(水)
会場 J―CLICKタップ・アイリッシュダンス総合スタジオ
(地下鉄御堂筋線「西中島南方」、阪急「南方」より徒歩3分)
ソフトシューズ(初心者OK)19:00-20:15
ハードシューズ(アイリッシュダンス歴半年以上)20:45-22:00

1クラス5000円
2クラス8000円
定員各15名。
--引用終了--

 フィドルの功刀丈弘、ギターの岡崎泰正の両氏が昨年春に組んだユニット

Caol Ila(カリラ)

の東京でのライヴが8月下旬にあるそうです。

 予約受付開始は 07/12(土)23:00 より。
 予約などくわしくはこちら

 このユニット名って、アイレイ(アイラ)・ウィスキーの銘柄かしら。

☆日時
08/23(土)open 18:00/start 19:30
08/24(日)open 17:00/start 18:30

☆場所
中目黒・楽屋

 バウロンのトシさんたちが新らしく組んだバンドのお披露目ライヴが、東京であるそうです。

 くわしくはこちら

ナギィ・メンバー:
藤野由香 アコーディオン
大渕愛子 フィドル
長尾晃司 ギター
本岡トシ バウロン

 藤野さんは Rivendell やオオフジツボで活動されてますね。
大渕さんはわが国のアイリーン・アイヴァースと言われて、評価が高い。
長尾さんはフルートの豊田さんとよく一緒にされてます。
トシさんはわが国バウロンのトップ・プレーヤーの一人。

 ふうむ、かなり期待できそうであります。

07/27(日)シェイマス・オハラ(目黒)03-3760-6179
スタート20:00
ノーチャージ(カンパ制)

08/02(土)つぼ(千歳烏山)03-5313-8151
オープン19:00/ スタート19:30
チャージ2,000円(要1オーダー)
【共演】アヤコレット(ソロ)



Thanx! > トシさん

 昨日配信しました本誌今月号情報篇の国内イベントを日付順に並べたものです。

 同じ日付の中では、パソコンのソート機能で並べてます。
 *が末尾に付いているものは、本誌配信以後に入ってきた情報です。

06/24(火)『リバーダンス』@新潟県民会館
06/24(火)Jizo(豊田耕三)セッション&ライヴ in Seamus O’hara@目黒
06/24(火)チャボロ・シュミット@名古屋クラブクアトロ
06/24(火)フリー・セッション@京都 field
06/24(火)ラーナリム@東京 代官山 晴れたら空に豆まいて
06/25(水)“くちぶえ天国”LIVE(鬼怒無月)@渋谷 duo Music Exchange
06/25(水)『リバーダンス』@新潟県民会館
06/25(水)くぬぎ丈弘@大分  冨士屋ギャラリー
06/25(水)チャボロ・シュミット@兵庫 兵庫県立芸術文化センター 中ホール
06/26(木)木津茂理「ゆらりうたの森」@銀座 Gallery ef
06/27(金)『リバーダンス』@富山オーバードホール
06/27(金)かとうかなこ@神奈川 グリーンホール相模大野 多目的ホール
06/27(金)山口洋、リクオ、RINKA@札幌 公開秘密結社あじとII チキでき
06/27(金)上村美保子(桃梨)『円山町歌謡夜話』@7th Floor/Shibuya,Tokyo
06/28(土)〜30(月)野尻湖ミュージック・キャンプ
06/28(土)『リバーダンス』@富山オーバードホール
06/28(土)Pere-Furu=鬼怒無月(g), 勝井祐二(vn)@下北沢Lady Jane
06/28(土)Syn Syn(坂上真清)@国分寺「クラスタ」
06/28(土)The Boston Tea Party(ゲスト守安功&雅子)@東京武蔵野市 ラ・フォルテ
06/28(土)ウィッスル入門教室@京都 field, 講師:金子鉄心
06/28(土)オオフジツボ(壷井彰久)@西荻窪 音や金時
06/28(土)くぬぎ丈弘@名古屋 58Moon
06/28(土)フリー・セッション@京都 field
06/28(土)亀工房@新潟・三条『しただテラ小屋』
06/28(土)山口智@チャクラ・キャンドルナイト
06/29(日)『リバーダンス』@富山オーバードホール
06/29(日)Jizo(豊田耕三)in prima stella@東船橋
06/29(日)ギターの日キター!!! Japan Avant Guitaristival(鬼怒無月)@六本木 SuperDeluxe
06/29(日)ソウル・フラワー・ユニオン@東京・Shibuya duo Music Exchange
06/29(日)月岡祐紀子@「花みずきミニライブ」東京・祐天寺 花みずき
06/29(日)木津茂理「しげりずむ」宮本スタジオ、台東区浅草
06/30(月)アンサンブル練習会デモ・レッスン@京都 field 講師:洲崎一彦
06/30(月)くぬぎ丈弘@東京 クロコダイル
06/30(月)高橋香織、鬼怒無月、渡辺等、仙波清彦 w/田透@西荻窪音や金時
06/30(月)小松崎健ダルシマーソロ@小樽倉庫No.1
07/01(火)『リバーダンス』@福岡サンパレス
07/01(火)O'Jizo@調布 ケニーズ
07/01(火)フリー・セッション@京都 field
07/02(水)『リバーダンス』@福岡サンパレス
07/02(日)J-Click@OSAKA MUSE(hatao、松阪健)
07/02(木)やみくもりもり(鬼怒無月)@渋谷公園通りクラシックス
07/03(木)『リバーダンス』@福岡サンパレス
07/03(木)あらひろこ@札幌市立星置東小学校開放図書館
07/04(金)くぬぎ丈弘@京都 ネガポジ
07/05(土)『リバーダンス』@倉敷市民会館
07/05(土)Daniele vs Fluka@京都 field
07/05(土)gene〜連綿とつながる記憶〜 2nd薫る風(宮良牧子)@東京・六本木 六本木ヒルズアリーナ
07/05(土)SaKaNa(坂上真清)@自由学園・明日館(みょうにちかん)・大教室タリアセン
07/05(土)WORLD BEAT 2008@大阪・かわちながのラブリーホール
07/05(土)くぬぎ丈弘@京都 ネガポジ
07/05(土)トゥクトゥク・スキップ@立川 Irish Pub カウンティ・クレア
07/05(土)守安功&雅子@千代田区 城西大学紀尾井町キャンパス
07/05(土)上野洋子 in Ayuo 「14色の夢の場面」@公園通りクラシックス
07/05(土)第6回 英国トラッドフォーク&ロック(レコード)の会@東京・高円寺 サブリエルカフェ*
07/06(日)『リバーダンス』@倉敷市民会館
07/06(日)Fairy Dance@大阪フィドル倶楽部
07/06(日)WORLD BEAT 2008@東京・日比谷野外大音楽堂
07/06(日)トゥクトゥク・スキップ@横浜 Irish Pub グリーンシープ
07/06(日)柴田智子のサラダ記念日コンサート w/あらひろこ@銀座王子ホール
07/06(日)長見順、岡地曙裕、鬼怒無月@福島なまず亭
07/06(日)李浩麗SOHA(山口智)@興願寺夏参りコンサート、高松市興願寺
07/07(月)アンサンブル練習会デモ・レッスン@京都 field 講師:洲崎一彦
07/07(月)鬼怒無月、常味裕司、吉見征樹@大泉学園 In-F
07/07(月)李浩麗SOHA(山口智)@神戸新聞松方ホール
07/08(火)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/08(火)バルカン・ビート・ボックス@渋谷 DUO music exchange
07/08(火)ウィッスル入門教室@京都 field, 講師:金子鉄心
07/08(火)フリー・セッション@京都 field
07/09(水)Bad Knoid(鬼怒無月)@高円寺ペンギンハウス
07/09(水)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/09(水)シンク・オブ・ワン with キャンピング・シャアビ@渋谷 DUO music exchange
07/09(水)つのだたかし+大萩康司+沖仁+アリエル・アッセルボーン@ハクジュホール
07/10(木)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/10(木)かとうかなこ@埼玉 さいたま市文化センター 小ホール
07/11(金)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/11(金)Era featuring 吉見征樹@金沢もっきりや
07/12(土)《ケルトの真髄》発売記念トーク・ショー@disk union新宿本館5F
07/12(土)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/12(土)Era featuring 吉見征樹@大阪CHOVE CHUVA
07/12(土)Fairy Dance@西荻窪 ビストロ・サンジャック
07/12(土)Oxalis@新宿SACT!
07/12(土)かとうかなこ@埼玉 入間産業文化センター
07/12(土)ハシケン レギュラーライヴ『Hug』@東京 下北沢・440
07/12(土)フリー・セッション@京都 field
07/12(土)山口智ダルシマーソロ@バー・メタモルフォーゼ
07/13(日)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/13(日)Era featuring 吉見征樹@豊橋ハウスオブクレイジー
07/13(日)Fairy Dance@中目黒 楽屋(らくや)
07/13(日)Whistling Breeze@ザ・シャノンズ(大崎)
07/13(日)月岡祐紀子「第8回 日本の調べ推進フェスティバル」@東京・世田谷区民会館
07/14(月)アンサンブル練習会デモ・レッスン@京都 field 講師:洲崎一彦
07/15(火)豊田耕三アイリッシュミュージックセッション@市川 Almanac House
07/15(火)祇園祭宵山セッション@3F field studioベランダ
07/15(火)D. I. R. E.(鬼怒無月)@高円寺 Show Boat
07/16(水)祇園祭宵山セッション@3F field studioベランダ
07/16(水)平松加奈鬼怒無月デュオ@中野いぶき
07/17(木)O'Jizo@品川ダブリナーズ
07/17(木)Salle Gaveau(鬼怒無月)@名古屋 LOVELY
07/17(木)トニー・マクマナス@東京 Back In Town
07/18(金)Salle Gaveau(鬼怒無月)@名古屋 LOVELY
07/18(金)トニー・マクマナス@横浜 Thumbs Up
07/18(金)岸本一遥@東京・武蔵小山 アゲイン
07/18(金)桃梨☆結成10周年記念大感謝祭@東京・吉祥寺 STAR PINE’S CAFE
07/19(土)JAZZ ART せんがわ(DiVa+鬼怒無月、CICALA-MVTA、etc.)@調布 せんがわ劇場
07/19(土)O'Jizo@群馬県太田市 ガーデンカンパニー太田店内「ル・カフェ」
07/19(土)Oxalis@三井アウトレットパーク幕張
07/19(土)ウィッスル入門教室@京都 field, 講師:金子鉄心
07/19(土)カテリーナ古楽研究所@京都 field
07/19(土)かとうかなこ@広島 世羅ワイナリー
07/19(土)トニー・マクマナス@大阪 May Theater
07/19(土)金子飛鳥 Monthly Duo with 井上艦@祐天寺 FJ's
07/19(土)津軽三味線の始祖 仁太坊誕生祭(つるとかめ)@ふるさと交流圏民センター オルテンシア、五所川原市
07/20(土)O'Jizo@新宿ゴールデンエッグ
07/20(土)楽屋12th Anniversary Special Program(チュラマナ他)@中野 楽屋
07/20(日)JAZZ ART せんがわ(Salle Gaveau、John Zorn's cobra Tokyo operation 林正樹部隊他)@調布 せんがわ劇場
07/20(日)トニー・マクマナス@名古屋 Tokuzo
07/20(日)吉田隆一+小森慶子+壷井彰久@大泉学園 in F
07/20(日)桃梨☆結成10周年記念大感謝祭 !! @水戸 90EAST
07/21(月・祝)Warehouse(鬼怒無月)@新宿 PIT-INN
07/21(月・祝)アンサンブル練習会デモ・レッスン@京都 field 講師:洲崎一彦
07/21(月・祝)トニー・マクマナス@東京 Back In Town
07/22(火)O'Jizo セッション&ライヴ@目黒 Seamus O'hara
07/22(火)ウィッスル入門教室@京都 field, 講師:金子鉄心
07/23(水)Paddy Field@渋谷ダブリナーズ
07/23(水)オールド・タイムのセッション@京都 field
07/24(木)マーシュ・マロウ(上野洋子)@吉祥寺スターパインズ・カフェ
07/25(金)桃梨☆結成10周年記念感謝祭@仙台 なごみ処くも
07/26(土)Fat Daddy(くぬぎたけひろ)@和音堂
07/26(土)Irish Breeze@ガス・ミュージアム(小平)
07/26(土)Oxalis@ららぽーと柏の葉
07/26(土)マンスリー・トラッド・セッション@横浜 Irish Pub The Green Sheep
07/26(土)桜井芳樹・鬼怒無月デュオ@下北沢 lete
07/27(日)一噌幸弘トリオ@関内 Stormy Monday
07/27(日)守安功&雅子@西荻窪 サンジャック
07/27(日)桃梨☆結成10周年記念感謝祭@秋田 BAREFOOT
07/28(月)アルゼンチンワインと音楽詩人アリエルのギターの酔う一夜@千歳烏山・岩本商店横楽多ビル2F「tubo」
07/28(月)アンサンブル練習会デモ・レッスン@京都 field 講師:洲崎一彦
07/31(木)鬼怒無月スペシャルセッション@横浜ドルフィー
08/02(土)鬼怒無月ブルースバンド@荻窪 Rooster North Side
08/03(日)Ubiquitous(金子飛鳥)@琵琶湖ミュージックフェスティバル
08/05(火)O'Jizo@調布 ケニーズ
08/08(金)ハシケン@釧路・喫茶ラルゴ
08/08(金)鬼怒無月、早川岳晴、田中栄二@関内 Stormy Monday
08/08(金)桃梨☆結成10周年記念感謝祭@Apollo Theater /Nagoya,Aichi
08/09(土)Era(壷井彰久)+有田純弘+吉見征樹@西荻窪 音や金時
08/09(土)ハシケン@札幌・小春南
08/09(土)桃梨☆結成10周年記念感謝祭@Soul Dyna /Ginan,Gifu
08/10(日)ハシケン@常呂・常楽寺本堂
08/10(日)桃梨☆結成10周年記念感謝祭@Club Water /Juso,Osaka
08/15(金)青山太鼓見聞録外伝(伊藤多喜雄金子竜太郎)&@青山円形劇場*
08/15(金)林正樹ユニット(壷井彰久、鬼怒無月)@代官山 晴れたら空に豆まいて
08/16(土)守安功&雅子@嬬恋村 二ノ宮邸
08/19(火)青山太鼓見聞録@青山劇場*
08/21(木)月岡祐紀子「NHK邦楽技能者育成会第四十四期卒業生有志による獅子の会 第九回演奏会」@すみだトリフォニー 小ホール
08/23(土)ハシケン@広島 福山・POLEPOLE
08/25(月)ハシケン『Hug』名古屋・密会編@名古屋・TOKUZO
08/28(木)No Nukes Gig 2008@下北沢タウンホール
08/30(土)トゥクトゥク・スキップ@荻窪 ベルベット・サン
08/30(土)田村拓志@カフェ・万象房 町田
08/30(土)一噌幸弘 しらせ@世田谷パブリックシアター
08/31(日)かとうかなこ@札幌 キコキコ商店
08/31(日)KBB(壷井彰久)@吉祥寺 Silver Elephant
09/01(月)青山・太鼓の殿堂@青山円形劇場*
09/04(木)ムスィーカ・バドル(壷井彰久)@西荻窪 音や金時
09/05(金)アシャ@京都 磔磔
09/07(土)守安功&雅子@中野区 宝仙学園短大
09/08(月)アシャ@心斎橋クラブクアトロ
09/09(火)アシャ@名古屋クラブクアトロ
09/10(水)アシャ@東京 Shibuya O-EAST
09/11(木)「ビクトル・ハラ もうひとつの9・11 」@東京・有楽町 よみうりホール
09/11(木)カンテレコンサート from Finland@札幌 生活支援型文化施設コンカリーニョ
09/13(土) アントン・マガワン+守安功&雅子@つくば市 神谷森ログハウス
09/13(土)〜15(月・祝)カンテレ・キャンプ 2008@札幌 北海道クリスチャンセンター
09/13(土)〜15(月・祝)万笛博覧会2008@神戸
09/14(日)ERA&キキオン@アサヒ・アートスクエア
09/14(日)アントン・マガワン+守安功&雅子@愛知県日進市 山のホール
09/14(日)かとうかなこ@京都 養泉寺 本堂
09/15(月・祝)Pochakaite Malko(壷井彰久)@沼袋 SANCTUARY
09/15(月・祝)アントン・マガワン+守安功&雅子@一宮市 尾西市民会館
09/17(水)〜18(木)まぼろしの世界フェスティバル 2008@吉祥寺Star Pine's Cafe
09/17(水)アントン・マガワン フィドル・ワークショップ@東京
09/17(水)スヴェング@三木市文化会館
09/17(水)ソウル・フラワー・ユニオン ニューアルバム発売
09/18(木)アントン・マガワン+守安功&雅子@東京 西荻窪 ビストロ「サンジャック」
09/18(木)スヴェング@広島県民文化センター
09/19(金)スヴェング@西宮 県立芸術文化センター
09/19(金)アントン・マガワン+守安功&雅子@立川市 立川朝日カルチャーセンター
09/19(金)ソウル・フラワー・ユニオン@<広島> クラブクアトロ*
09/19(金)まぼろしの世界後夜祭 勝井祐二バースデー記念@吉祥寺マンダラ2
09/20(土)アントン・マガワン+守安功&雅子@立川市 ロバハウス
09/20(土)スヴェング@吉祥寺スターパインズカフェ
09/21(日)アントン・マガワン+守安功&雅子@立川市 ロバハウス
09/21(日)スヴェング@船橋きららホール
09/21(日)ソウル・フラワー・ユニオン@<福岡> DRUM Be-1*
09/23(火・祝)スヴェング@静岡 浜松楽器博物館
09/23(火・祝)ソウル・フラワー・ユニオン@<大阪> BIGCAT*
09/23(火・祝)守安功&雅子@世田谷区
09/25(木)ソウル・フラワー・ユニオン@<名古屋> クラブクアトロ*
09/26(金)スヴェング@厚木 市民文化会館
09/27(土)スヴェング@札幌 生活支援型文化施設コンカリーニョ 
09/27(土)田村拓志 with 柏木幸雄@東京都千代田区 Tapestry
09/28(日)ソウル・フラワー・ユニオン@<東京> SHIBUYA-AX*
10/05(日)月岡祐紀子@「第2回 椿の里の瞽女唄ライブ」
10/09(木)Salle Gaveau@名古屋 TOKUZO (052-733-3709)
10/10(金)Salle Gaveau@吉良町 intelsat (0563-35-0972)
10/11(土)Salle Gaveau@岡山城下公会堂 (086-234-5260)
10/11(土)ハシケン SPECIAL『Hug』in KYOTO@磔磔
10/12(日)Salle Gaveau@岡山城下公会堂
10/13(月・祝)Salle Gaveau@京都ライブスポット RAG (075-241-0446)
10/14(火)Salle Gaveau@大阪 Knave (06-6535-0691)
10/15(水)Salle Gaveau@金沢もっきりや (076-231-0096)
10/16(木)Salle Gaveau@甲府桜座 (055-233-2031)
10/17(金)ソフィア・カールソン、あらひろこ@旭川 ポリフォニーポイント
10/17(金)守安功&雅子@長野市
10/18(土)ソフィア・カールソン・バンド、aasian kukka@旭川市民文化会館大ホール
10/18(土)安井敬 "Sweet and Gentle Baroque"@松明堂音楽ホール(新所沢)
10/18(土)守安功&雅子@長野市
10/23(木)ラウー@東京・代官山 晴れたら空に豆まいて
10/24(金)ラウー@東京・代官山 晴れたら空に豆まいて
10/25(土)ラウー@東京・代官山 晴れたら空に豆まいて
10/26(日)ラウー@東京・代官山 晴れたら空に豆まいて
10/26(日)月岡祐紀子@「北関東三十六不動尊霊場 開創二十周年記念イベント」つくばみらい市・清安山不動院
10/30(木)〜11/10(月)フルック来日ツアー
11月       ショーン・ライアン+守安功&雅子@東京 立川朝日カルチャーセンター
11/02(日)ショーン・ライアン+守安功&雅子@つくば市 神谷森ログハウス
11/04(火)ショーン・ライアン+守安功&雅子@練馬区 OHANA CAFE
11/06(木)ショーン・ライアン+守安功&雅子@杉並区 西荻窪 ビストロ「サンジャック」
11/07(金)ショーン・ライアン+守安功&雅子@文京区 カテドラル聖マリア大聖堂
11/08(土)ショーン・ライアン+守安功&雅子@藤沢市
11/09(日)ショーン・ライアン+守安功&雅子@立川市 茶遊
11/10(月)ショーン・ライアン+守安功&雅子@神戸市 音楽ホール&ギャラリー 里夢
11/11(火)ショーン・ライアン+守安功&雅子@岡山県 岡山市
11/12(水)ショーン・ライアン+守安功&雅子@岡山市 旭東病院 パッチ・アダムスホール
11/15(土)ショーン・ライアン+守安功&雅子@都城市 ウェルネス交流プラザ ムジカホール
11/16(日)ショーン・ライアン+守安功&雅子@宮崎県高鍋町 野の花館
11/17(月)ショーン・ライアン+守安功&雅子@岡山市 岡山市民文化ホール
11/19(水)ショーン・ライアン+守安功&雅子@高知市 細木ユニティ病院
11/19(水)ショーン・ライアン+守安功&雅子@高知市 かるぽーと 小ホール
11/22(土)守安功&雅子@渋谷区 MUSICASA:Tokyo Fiddle Club の会にゲスト出演
11/22(土)守安功&雅子@千代田区 主催 生と死を考える会

 これも今月号からこぼれた情報。

 昨年秋以来の第6回が来月第1土曜日にあるそうです。
今回は真夜中までやってるらしい。
アイルランドばかりでなく、イングランドやスコットランドやウェールズも好きという方はぜひどうぞ。

07/05(土)15:00~24:00
東京・高円寺 サブリエルカフェ
*500円チケットx3枚

 「もしかしてブラックホーク99選もやるかも」
 
  一応こちらで参加表明してくださいとのこと。

というおいしいライヴがあることに、つい先日、教えられるまで気がつきませんでした。

 まあ、金子さんのファンの方はご存知だったでしょうが、一応。

 詳しくはこちら

06/19(木)18:30 open 19:30 start
東京・祐天寺 FJ's

 小さな店なので、予約しないと入れないかもしれないそうです。


 なお、ドーナルは22日に、上野・水上音楽堂での「ピース・ミュージック・フェスタ」に、梅津和時、近藤ひろみ両氏とのトリオで出ます。本誌には載せていますが、念のため。(ゆ)

 以下は「実演家団体、著作権侵害サイトの監視を開始--ユーザーからの通報を受け付け」という記事、とりわけ

 「音楽は『タダ』ではない。多くのアーティストやアーティストを支えるスタッフの知恵や努力、高い創作意欲があってはじめて商業音楽として世に出られる。生まれてきた音楽に対して、正当な対価が支払われる環境がなくなれば、アーティストは音楽以外の手段で自分たちの生活を支えなければならなくなる」

という一節に触発されての「暴論」である。


 だったら音楽以外の手段で生活を支えれば良いではないか。
音楽家が音楽でメシを食おうとするから、音楽が死んでゆくのだ。

 他人の「不正行為」を監視することが音楽活動によい影響を与えるとは、
どう考えても、信じられない。
監視をするよりも、まず「ニーズをくみ上げて」見せろよ。
くみ上げられていないから、「不正行為」をする人間が喝采を受けるのだろうが。

 別の言い方をすれば、「正直者が馬鹿を見る」のだ。
それとも畢竟、資本主義は根本的に「正直者が馬鹿を見る」ようにできたシステムだから、黙って馬鹿を見ていろ、ということか。

 ぼくらは音楽が「タダ」であることを知っている。
アイリッシュ・ミュージックの現場を見れば、否応なくわかる。
地球上、どこでも同じであるとの推測もつく。

 むろんそれには条件がある。
タダであるのは、音楽が生まれている共同体の内部において、だ。
共同体のメンバーにとってはタダなのである。
共同体を生活の場としている人間にとっては、タダなのだ。

 共同体の「外」の人間が、内部の音楽にアクセスしようとすると、タダではなくなる。
何らかの対価を払わねばらない。
しかし、その「対価」は、音楽を「外」に持ちだすことに払われるのであって、
音楽そのものに対して払われるわけではない。
(この場合、「対価」はカネとはかぎらない)

 ミュージシャンはその「対価」で生活しているわけではない。
かれらは他の手段で生活しながら、音楽を自らの日常の不可欠の一部としている。
生活を支えるために音楽をするのではない。
音楽をせざるをえないから、しないでいることができないから、音楽をするのだ。
生活を支えるためにする音楽は、もはや音楽ではない、とかれらなら言うだろう。

 とはいえまた一方で、四六時中音楽をやらなくてはいらない音楽家もいるだろう。
そうなると、音楽以外の手段で生活できないのはうなずける。
なにも、天才ばかりではない。
何らかの条件で、音楽以外に生活手段がないという人間もいる。
ターロゥ・カロランに代表されるアイルランドの盲目の旅回りハーパーはそうだったし、
わが国の瞽女がそうだ。
バルカンのジプシー楽団もそうだ。
その場合には、その音楽家の音楽を受けとる人が、音楽家の生活を支える。

 音楽家の生みだす音楽が、
音楽家の生活を支えてもかまわないと思えるほどに良いものならば。
リスナーの生活にとっても不可欠であると感じられるならば。

 ハーパーも瞽女もジプシーたちも、皆、そうした「ニーズ」を満たしていた。
社会が変化し、「ニーズ」が消えると、供給者も消えた。

 とすれば、音楽は今ぼくらが生きてゆくのに、本当に「必要」なのか。
あるいはぼくらが生きてゆくのに本当に「必要な」音楽なのか。

 本当に「必要」なものは、タダが基本だ。
空気も水も、タダだ。
現代社会で水はタダではない、と見えるかもしれないが、
それは水道という供給システムへの対価であって、水そのものはタダである。

 一方で、タダであるのは、あまりにも貴重で、値段をつけられないからでもある。
誰も対価が払えないくらい、空気も水も「高い」のだ。

 音楽も、ほんとうに必要なものはタダである。
共同体の中でタダなのは、共同体の存続に必要不可欠だからだ。

 著作権を守れ、というのなら、否が応でも守らざるをえない音楽を生んでみろ。
聞いたものが皆、それを生みだした音楽家の生活を、
すすんで支えたくなるような音楽を聞かせてくれ。

 あんたの音楽はおれたちに必要だ、だからあんたの生活はおれたちが支えるから、
他のことはせずに、とにかく音楽を聞かせてくれ。

 著作権とは、本来、そうして生まれたはずだ。
音楽家の方から、
これはおれが作ったんだから、おれのものだ、聞きたいんならカネをよこせ、
といって始まったものではない。
そんなことを言った音楽家の音楽など、誰にも聞かれなくなって、忘れさられた。

 音楽は本来、値段などつけようもないほど貴重な贈り物だ。
たまたま受けとり、その恩恵に浴した者は、受けた恩を「次」に回す。
そういう形でしか「返礼」できない贈り物なのだ。
音楽家の生活の手段では断じて無い。

 著作権はともすれば「守る」ことだけが強調される。
著作権を守りたいならば、著作権を利用しやすくすることが一番の近道ではないか。
著作物は利用されてナンボ、だ。
著作権は守られたが、誰も当の著作物を利用しない。
音楽は誰にも聞かれず、書物は誰にも読まれず、映像は誰にも見られない。
著作権団体はそういう状況を望んでいるのか。

 著作権は著作物がなければ生まれない。
そして著作物は、誰か「他の」人間に利用されて、初めて存在意義を持つ。(ゆ)

 本日配信しました本誌今月情報号の国内イベントを日付順に並べたものです。

 同じ日付の中では、パソコンのソート機能で並べてます。

06/07(土)『リバーダンス』@東京 赤坂ACTシアター
06/07(土)Let's Enjoy Riverdance@Dubliners 赤坂
06/07(土)グローニャ・ハンブリー w/守安功&雅子@武蔵野市 武蔵野スイングホール
06/07(土)フリー・セッション@京都 field
06/07(土)玩具利音@大阪 LIVE BAR OneDrop
06/07(土)亀工房@群馬県前橋市
06/07(土)鹿島茂&かとうかなこ@神奈川 横浜区民センター かなっくホール
06/08(日)『リバーダンス』@東京 赤坂ACTシアター
06/08(日)Whistling Breeze@ザ・シャノンズ(大崎)
06/08(日)アリエル・アッセルボーン@ギター文化館
06/08(日)ウキウキ雨期講座(月岡祐紀子)@東京・四谷 アートコンプレックスセンター
06/08(日)グローニャ・ハンブリー w/守安功&雅子@武蔵野市民文化会館 小ホール
06/08(日)つるとかめ@ギャラクシティ西新井文化ホール
06/08(日)磯村実穂&沢村淳子@マルディグラ
06/08(日)小松崎健/浜田隆史/夢和@BOSTON CLUB (札幌)
06/09(月)アンサンブル練習会デモ・レッスン@京都 field 講師:洲崎一彦
06/09(月)グローニャ・ハンブリー w/守安功&雅子@浜松市 浜松市楽器博物館
06/10(火)『リバーダンス』@東京 赤坂ACTシアター
06/10(火)ウィッスル入門教室@京都 field, 講師:金子鉄心
06/10(火)トゥクトゥク・スキップ@埼玉 Cafe Lamp(4人ver.)
06/10(火)フリー・セッション@京都 field
06/11(水)『リバーダンス』@東京 赤坂ACTシアター
06/11(水)グローニャ・ハンブリー w/守安功&雅子@銀座 十字屋 ランチタイムコンサート
06/12(木)Bugel Koar (from Breton) & Quikion@東京日仏学院ラ・ブラスリー
06/12(木)『リバーダンス』@東京 赤坂ACTシアター
06/12(木)グローニャ・ハンブリー w/守安功&雅子@立川市立川朝日カルチャーセンター
06/12(木)グローニャ・ハンブリー w/守安功&雅子立川市 立川パレスホテル
06/12(木)トゥクトゥク・スキップ@品川 ダブリナーズ(3人ver.)
06/13(金)『リバーダンス』@東京 赤坂ACTシアター
06/13(金)Ha-stle with じょん!(坂上真清)@西荻サンジャック
06/13(金)Life Goes On 《YESTERMORROW VILLAGE》発売記念ライヴ@代官山 晴れたら空に豆まいて
06/13(金)トゥクトゥク・スキップ@立川 カウンティ・クレア(3人ver.)
06/13(金)トラブル・イン・ザ・キッチン@東京・浜松町 文化放送メディアプラス・ホール
06/14(土)『リバーダンス』@東京 赤坂ACTシアター
06/14(土)TRAD@仙台市青葉区 Irish Pub Barm's
06/14(土)グローニャ・ハンブリー w/守安功&雅子@本宮市鹿山邸
06/14(土)トラブル・イン・ザ・キッチン@Gnome、京都
06/14(土)ピーター・バラカン「ソウル・ミュージックの名曲・名盤を聴こう!──70年代シンガー・ソングライター編」@ジュンク堂池袋本店
06/14(土)フリー・セッション@京都 field
06/14(土)マンスリー・トラッド・セッション@横浜 Irish Pub The Green Sheep
06/15(日)『リバーダンス』@東京 赤坂ACTシアター
06/15(日)グローニャ・ハンブリー w/守安功&雅子@仙台市 銀のテラス
06/15(日)山口智 in おばためい《空屋甘味店》作品展@京都 ハレトケ
06/15(日)勝井祐二+壷井彰久@大泉学園 in F
06/16(月)アンサンブル練習会デモ・レッスン@京都 field 講師:洲崎一彦
06/16(月)小松崎健ダルシマーソロ@小樽倉庫No.1
06/17(火)『リバーダンス』@名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール
06/17(火)ウィッスル入門教室@京都 field, 講師:金子鉄心
06/17(火)セッション(豊田耕三)in Almanac House@市川
06/17(火)フリー・セッション@京都 field
06/18(水)『リバーダンス』@名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール
06/18(水)オールドタイム・セッション@京都 field
06/18(水)ソウル・フラワー・ユニオン@名古屋・アポロシアター
06/19(木)『リバーダンス』@名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール
06/19(木)トゥクトゥク・スキップ@新宿 ダブリナーズ(少人数編成?)
06/19(木)守安功&雅子@相模原市 むくどり 風の丘保育園
06/20(金)『リバーダンス』@名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール
06/20(金)Oxalis@渋谷 Apple Store
06/20(金)くぬぎ丈弘@大阪 KNAVE
06/20(金)ソウル・フラワー・ユニオン@大阪・心斎橋クラブクアトロ
06/20(金)ムスィーカ・バドル@西荻窪 音や金時
06/20(金)ラーナリム@三重 松阪 サライ
06/21(土)『リバーダンス』@名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール
06/21(土)RINKA@楽天舎(札幌)
06/21(土)くぬぎ丈弘@岡山 ダックテイル
06/21(土)チャボロ・シュミット@東京 杉並公会堂 大ホール
06/21(土)フリー・セッション@京都 field
06/21(土)ラーナリム@大阪 すばるホール プラネタリウム
06/21(土)月岡祐紀子「第三回 ゆきなかい」@西新井文化ホール
06/22(日)「ピース・ミュージック・フェスタ from 辺野古 ‘08」@上野・水上音楽堂
06/22(日)『リバーダンス』@名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール
06/22(日)Naarak(山口智)@大阪
06/22(日)くぬぎ丈弘@広島 楽座
06/22(日)グローニャ・ハンブリー w/守安功&雅子@橿原市 橿原文化会館
06/22(日)セントシンディアンサンブル Strawberry Concert Vol.14@奈良県 橿原市文化会館 大ホール
06/22(日)トゥクトゥク・スキップ@高円寺 ムーン・ストンプ
06/22(日)北欧の音楽フェスティバル2008(白夜祭)@兵庫 県立芸術文化センター
06/23(月)アンサンブル練習会デモ・レッスン@京都 field 講師:洲崎一彦
06/23(月)くぬぎ丈弘@福岡 マンマミーヤ
06/23(月)チャボロ・シュミット@渋谷 DUO music exchange
06/23(月)ヨーラン・モンソン・バンド@大阪 南堀江 ネイブ
06/24(火)『リバーダンス』@新潟県民会館
06/24(火)Jizo(豊田耕三)セッション&ライヴ in Seamus O’hara@目黒
06/24(火)チャボロ・シュミット@名古屋クラブクアトロ
06/24(火)フリー・セッション@京都 field
06/24(火)ラーナリム@東京 代官山 晴れたら空に豆まいて
06/25(水)『リバーダンス』@新潟県民会館
06/25(水)くぬぎ丈弘@大分  冨士屋ギャラリー
06/25(水)チャボロ・シュミット@兵庫 兵庫県立芸術文化センター 中ホール
06/26(木)木津茂理「ゆらりうたの森」@銀座 Gallery ef
06/27(金)『リバーダンス』@富山オーバードホール
06/27(金)かとうかなこ@神奈川 グリーンホール相模大野 多目的ホール
06/27(金)山口洋、リクオ、RINKA@札幌 公開秘密結社あじとII チキでき
06/27(金)上村美保子(桃梨)『円山町歌謡夜話』@7th Floor/Shibuya,Tokyo
06/28(土)〜30(月)野尻湖ミュージック・キャンプ
06/28(土)『リバーダンス』@富山オーバードホール
06/28(土)Syn Syn(坂上真清)@国分寺「クラスタ」
06/28(土)ウィッスル入門教室@京都 field, 講師:金子鉄心
06/28(土)オオフジツボ(壷井彰久)@西荻窪 音や金時
06/28(土)くぬぎ丈弘@名古屋 58Moon
06/28(土)フリー・セッション@京都 field
06/28(土)山口智@チャクラ・キャンドルナイト
06/29(日)『リバーダンス』@富山オーバードホール
06/29(日)Jizo(豊田耕三)in prima stella@東船橋
06/29(日)ソウル・フラワー・ユニオン@東京・Shibuya duo Music Exchange
06/29(日)月岡祐紀子@「花みずきミニライブ」東京・祐天寺 花みずき
06/29(日)木津茂理「しげりずむ」宮本スタジオ、台東区浅草
06/30(月)アンサンブル練習会デモ・レッスン@京都 field 講師:洲崎一彦
06/30(月)くぬぎ丈弘@東京 クロコダイル
06/30(月)小松崎健ダルシマーソロ@小樽倉庫No.1
06/後半   亀工房@北海道(道東方面)
07/01(火)『リバーダンス』@福岡サンパレス
07/02(水)『リバーダンス』@福岡サンパレス
07/02(日)J-Click@OSAKA MUSE(hatao、松阪健)
07/03(木)『リバーダンス』@福岡サンパレス
07/03(木)あらひろこ@札幌市立星置東小学校開放図書館
07/04(金)くぬぎ丈弘@京都 ネガポジ
07/05(金)くぬぎ丈弘@京都 ネガポジ
07/05(土)『リバーダンス』@倉敷市民会館
07/05(土)SaKaNa(坂上真清)@自由学園・明日館(みょうにちかん)・大教室タリアセン
07/05(土)WORLD BEAT 2008@大阪・かわちながのラブリーホール
07/05(土)守安功&雅子@千代田区 城西大学紀尾井町キャンパス
07/05(土)上野洋子 in Ayuo 「14色の夢の場面」@公園通りクラシックス
07/06(日)『リバーダンス』@倉敷市民会館
07/06(日)Fairy Dance@フィドル倶楽部
07/06(日)WORLD BEAT 2008@東京・日比谷野外大音楽堂
07/06(日)柴田智子のサラダ記念日コンサート w/あらひろこ@銀座王子ホール
07/06(日)李浩麗SOHA(山口智)@興願寺夏参りコンサート、高松市興願寺
07/07(月)李浩麗SOHA(山口智)@神戸新聞松方ホール
07/08(火)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/08(火)バルカン・ビート・ボックス@渋谷 DUO music exchange
07/09(水)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/09(水)シンク・オブ・ワン with キャンピング・シャアビ@渋谷 DUO music exchange
07/09(水)つのだたかし+大萩康司+沖仁+アリエル・アッセルボーン@ハクジュホール
07/10(木)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/10(木)かとうかなこ@埼玉 さいたま市文化センター 小ホール
07/11(金)「Era featuring 吉見征樹」at 金沢もっきりや
07/11(金)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/12(土)「Era featuring 吉見征樹」@大阪CHOVE CHUVA
07/12(土)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/12(土)Fairy Dance@西荻窪 ビストロ・サンジャック
07/12(土)Oxalis@新宿SACT!
07/12(土)かとうかなこ@埼玉 入間産業文化センター
07/12(土)ハシケン レギュラーライヴ『Hug』@東京 下北沢・440
07/12(土)山口智ダルシマーソロ@バー・メタモルフォーゼ
07/13(日)「Era featuring 吉見征樹」@豊橋ハウスオブクレイジー
07/13(日)『リバーダンス』@大阪フェスティバルホール
07/13(日)Fairy Dance@中目黒 楽屋(らくや)
07/13(日)月岡祐紀子「第8回 日本の調べ推進フェスティバル」@東京・世田谷区民会館
07/17(木)トニー・マクマナス@東京 Back In Town
07/18(金)トニー・マクマナス@横浜 Thumbs Up
07/18(金)桃梨☆結成10周年記念大感謝祭@東京・吉祥寺 STAR PINE’S CAFE
07/19(土)Oxalis@三井アウトレットパーク幕張
07/19(土)かとうかなこ@広島 世羅ワイナリー
07/19(土)トニー・マクマナス@大阪 May Theater
07/19(土)津軽三味線の始祖 仁太坊誕生祭(つるとかめ)@ふるさと交流圏民センター オルテンシア、五所川原市
07/20(日)トニー・マクマナス@名古屋 Tokuzo
07/20(日)吉田隆一+小森慶子+壷井彰久@大泉学園 in F
07/20(日)桃梨☆結成10周年記念大感謝祭 !! @水戸 90EAST
07/21(月・祝)トニー・マクマナス@東京 Back In Town
07/24(木)マーシュ・マロウ@吉祥寺スターパインズ・カフェ
07/25(金)桃梨☆結成10周年記念感謝祭@仙台 なごみ処くも
07/26(土)Oxalis@ららぽーと柏の葉
07/27(日)守安功&雅子@西荻窪 サンジャック
07/27(日)桃梨☆結成10周年記念感謝祭@秋田 BAREFOOT
07/28(月)アルゼンチンワインと音楽詩人アリエルのギターの酔う一夜@千歳烏山・岩本商店横楽多ビル2F「tubo」
08/08(金)桃梨☆結成10周年記念感謝祭@Apollo Theater /Nagoya,Aichi
08/09(土)「Era(壷井彰久)+有田純弘+吉見征樹」@西荻窪 音や金時
08/09(土)桃梨☆結成10周年記念感謝祭@Soul Dyna /Ginan,Gifu
08/10(日)桃梨☆結成10周年記念感謝祭@Club Water /Juso,Osaka
08/16(土)守安功&雅子@嬬恋村 二ノ宮邸
08/21(木)月岡祐紀子「NHK邦楽技能者育成会第四十四期卒業生有志による獅子の会 第九回演奏会」@すみだトリフォニー 小ホール
08/30(土)トゥクトゥク・スキップ@荻窪 ベルベット・サン
08/30(土)田村拓志@カフェ・万象房 町田
09/05(金)アシャ@京都 磔磔
09/07(土)守安功&雅子@中野区 宝仙学園短大
09/08(月)アシャ@心斎橋クラブクアトロ
09/09(火)アシャ@名古屋クラブクアトロ
09/10(水)アシャ@東京 Shibuya O-EAST
09/11(木)「ビクトル・ハラ もうひとつの9・11 」@東京・有楽町 よみうりホール
09/13(土) アントン・マガワン+守安功&雅子@つくば市 神谷森ログハウス
09/13(土)〜15(月・祝)カンテレ・キャンプ 2008(予定)@北海道
09/13(土)〜15(月・祝)万笛博覧会2008@神戸
09/14(日)アントン・マガワン+守安功&雅子@愛知県日進市 山のホール
09/15(月・祝) アントン・マガワン+守安功&雅子@一宮市 尾西市民会館
09/17(水)アントン・マガワン フィドル・ワークショップ@東京
09/17(水)スヴェング@三木市文化会館
09/18(木)アントン・マガワン+守安功&雅子@東京 西荻窪 ビストロ「サンジャック」
09/18(木)スヴェング@広島県民文化センター
09/19(金)スヴェング@西宮 県立芸術文化センター
09/19(日)アントン・マガワン+守安功&雅子@立川市 立川朝日カルチャーセンター
09/20(土)アントン・マガワン+守安功&雅子@立川市 ロバハウス
09/20(土)スヴェング@吉祥寺スターパインズカフェ
09/21(日)アントン・マガワン+守安功&雅子@立川市 ロバハウス
09/21(日)スヴェング@船橋きららホール
09/23(火・祝)守安功&雅子@世田谷区
09/23(祝)スヴェング@静岡 浜松楽器博物館
09/26(金)スヴェング@厚木 市民文化会館
09/27(土)スヴェング@札幌 生活支援型文化施設コンカリーニョ 
10/05(日)月岡祐紀子@「第2回 椿の里の瞽女唄ライブ」
10/17(金)守安功&雅子@長野市
10/18(土)守安功&雅子@長野市
10/23(木)ラウー@東京・代官山 晴れたら空に豆まいて
10/24(金)ラウー@東京・代官山 晴れたら空に豆まいて
10/25(土)ラウー@東京・代官山 晴れたら空に豆まいて
10/26(日)ラウー@東京・代官山 晴れたら空に豆まいて
10/26(日)月岡祐紀子@「北関東三十六不動尊霊場 開創二十周年記念イベント」つくばみらい市・清安山不動院
10/30(木)〜11/10(月)フルック来日ツアー
11/02(日)ショーン・ライアン+守安功&雅子@つくば市 神谷森ログハウス
11/04(火)ショーン・ライアン+守安功&雅子@練馬区 OHANA CAFE
11/06(木)ショーン・ライアン+守安功&雅子@杉並区 西荻窪 ビストロ「サンジャック」
11/07(金)ショーン・ライアン+守安功&雅子@文京区 カテドラル聖マリア大聖堂
11/08(土)ショーン・ライアン+守安功&雅子@藤沢市
11/09(日)ショーン・ライアン+守安功&雅子@立川市 茶遊
11/10(月)ショーン・ライアン+守安功&雅子@神戸市 音楽ホール&ギャラリー 里夢
11/12(水)ショーン・ライアン+守安功&雅子@岡山市 旭東病院 パッチ・アダムスホール
11/15(土)ショーン・ライアン+守安功&雅子@都城市 ウェルネス交流プラザ ムジカホール
11/16(日)ショーン・ライアン+守安功&雅子@宮崎県高鍋町 野の花館
11/17(月)ショーン・ライアン+守安功&雅子@岡山市 岡山市民文化ホール
11/19(水)ショーン・ライアン+守安功&雅子@高知市 細木ユニティ病院
11/22(土)守安功&雅子@渋谷区 MUSICASA:Tokyo Fiddle Club の会にゲスト出演
11/22(土)守安功&雅子@千代田区 主催 生と死を考える会
11月       ショーン・ライアン+守安功&雅子@東京 立川朝日カルチャーセンター

 本日9時に月初めの情報号を配信しました。

 届かない方は編集部までご一報ください。


 クラダの新譜リストをながめていても、ここのところずいぶん再発が増えていて、ひと頃の、怒濤のような新作の奔流がなつかしくも思えます。全部買って聞けるわけじゃあないんですが、出てるってだけでも楽しいものです。

 もちろん、どんな川でも雪解けになれば流れは増え、乾期には細くなるわけで、いつまでも洪水が続くのも問題ではあります。アイルランドについてはやはり今は、ちょっと歩みをゆるめ、あるいはたち止まって、来し方を眺め、行く末を思う時なのでありましょう。(ゆ)

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ひょっとして、筆者用にパーソナライズされたものか。(ゆ)

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